お寺のオバサンのひとりごと

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悲劇

2007年04月19日 | 仏教
 「どうして?」と驚き、気が滅入る事件の報道に、深い溜息です。
 突然殺されてしまう「いのち」 銃撃、テロ・・・
 
 国内外のご遺族の憤りと苦しみ、悲しみを思うと、涙が出ます。
 そんなご遺族に対して、慰め、励ましの言葉など白々しい。今はただ、黙って一緒に泣くしかないように思います。

 ところで今、ちょっと必要に迫れられて(レポートのために)「観無量寿経」のガイドブックを拝読しているのですが、このお経は、今ならワイドショー報道されそうな王宮スキャンダル事件から始まっているのです。

  「王舎城の悲劇」

 釈尊在世の頃、マガダ国の王宮が舞台。
 国王の頻婆裟羅(びんばしゃら)と王妃・韋提希(いだいけ)に阿闍世(あじゃせ)と言う王子がいた。阿闍世(あじゃせ)とは「生まれる前から恨みを持つもの」という意味。

 この阿闍世王子は、提婆達多(だいばだった)という人に、そそのかされて、父王を牢獄に幽閉し、王位についた。夫を助けようとした母・韋提希も幽閉。

 息子のことで嘆き苦しんだ、韋提希の求めに応じて、釈尊が説かれたのが「観無量寿経」というお経なのです。
 
 どうして阿闍世がこういう行動にでたのか・・・どうして「生まれる前から恨みをもつもの」というネーミングなのか・・・ 

 続きは次回・・・
コメント (3)
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