お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

桜満開の京都で 2

2007年04月05日 | 雑感
 京都東山区の次女のアパートに一泊した私。いつもだったら、本山のお晨朝(じんじょう・早朝のおつとめ・3月~10月は6:00、11月~2月は6:30から)にマジメに参拝するのですが、今回はあまりに疲れて(寝坊して)、パス。(おい、それでも僧侶かあ す、すみません・・・)
 その代わり近くの東山五条にある「大谷本廟」へ参拝。(親鸞聖人のお墓があり、同時に門信徒の納骨堂、墓地の廟所となっています)
 
 大谷本廟の桜も満開。桜の下の碑に、親鸞聖人が9才で詠まれたという有名な和歌が刻まれていました。

   明日ありと
   思う心のあだ桜
   夜半に嵐の吹かぬものかは

 親鸞聖人は9才で出家。得度のため、青蓮院(現・知恩院近くにある)の慈円和尚のもとを訪ねた時、もう日が暮れた後。
 「もう遅いから、得度の儀式は明日にしよう」と言われたのに対し、この和歌を詠んで、夜、その日のうちに得度されたのだそうです。

 このエピソードにちなんで、本願寺の得度式は、御影堂(ごえいどう・親鸞聖人の木像が安置)において、夕方、ろうそくの明かりだけが灯る、薄暗い本堂の中で厳かに行われます。
 感動の得度式からオバサン早、11年であります。何も成長、精進してないなあ・・・

 さて、大谷本廟にお参りして、自己満足した私は、清水や五条大橋の土手沿いを散歩。牛若丸と弁慶の像がある五条大橋ですが、五条通って国道1号線なのですね。

 歩き疲れた娘と私は五条大橋土手沿い、満開の桜並木の側におしゃれな喫茶店を見つけました。 お昼は予約しておいた近くの生麩の専門店で、生麩づくしの昼食。生麩が大好物の次女は大満足 (やはり、寺の娘は、精進料理が一番好きみたい)

 昼食後、娘と別れて、オバサンは帰路につき、現実・娑婆世界へ戻ってまいりました。
 京都の桜も、お料理も、なつかしい友人の笑顔も、姪と次女の楽しそうな笑い声も、全てが、おごちそうさまでした。 恵まれた、幸せな2日間でした。

 
コメント (4)
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