三無主義

 ~ディスパレートな日々~   耶馬英彦

迷惑千万なマツモトキヨシ

2007年03月03日 | 政治・社会・会社

 このところ、人の買い物籠に勝手に物を入れるマツモトキヨシのコマーシャルが放映されていますが、あれはどうなんでしょうか。たとえばスーパーで買い物をしているときに、見ず知らずの他人が手当り次第に品物をこちらの買い物カゴに入れてきたら、普通の人だったらまず怒りますよね。よほど寛容な人でも、戻すように命じるか、何故入れたのか理由を尋ねるかまたはそれに準じた行動をとると思います。
 勝手に他人のカゴに物を入れるなど明らかに非常識だし、場合によっては迷惑防止条例違反だったり、その店にとっては業務妨害だったりするはずです。中には怒り狂って暴力的な行為に走ってしまう人もいるかもしれませんし、そうなるとお店にとってかなり迷惑な事態となります。暴力はもちろんいけませんが、人を故意に煽って暴力を誘発するのも、同じくらいよろしくない行為でしょう。そういう行為は、善悪の区別もできない、想像力の欠如した人間が行うものです。
 こんなことは誰にとっても当り前の話だと思うのですが、目先の利益にとらわれる経営者や、視聴率が最優先のテレビ屋さんにとっては当たり前の話ではないのかもしれませんね。彼らは従業員の命も健康も他人の迷惑も、ただ一度として顧みることのない人種です。だからこんなコマーシャルを作ってしまうのでしょう。それにしても見るたびに不愉快になる上に、実際に馬鹿な子どもが真似をして、それを馬鹿な親がかばって、あちこちでトラブルが発生しそうな予感のする、非常に劣悪で迷惑千万なコマーシャルです。
 どうしてこんなコマーシャルを作って流すのか、その意図がわかりません。普通の人が普通の感覚でこのコマーシャルを見ると、マツモトキヨシという企業もこのコマーシャルの作成会社もどちらも非常識だなあという印象を持つだろうと思いますし、このコマーシャルを見てマツモトキヨシに行くのはよそうとは思う人はいても、是非行こうと思う人はまずいないと思います。おまけに本当に他人の籠にものを入れるアホがいないとも限りませんから、マツモトキヨシの各店舗にとっても大迷惑な話です。トラブルにもなるし、マツモトキヨシに行ったら勝手に籠に物を入れられるんだと思っていかない人も増えるだろうし、アホなコマーシャルを流す馬鹿な店にはもう行かないと思う人もたくさんいるだろうし、とにかく間違いなく客を減らすコマーシャルですが、客を減らすためのコマーシャルを作る人はいませんから、やはり感覚がズレているんでしょうね。このコマーシャルで集客できると思っている経営者がいる限り、マツモトキヨシに未来はありません。合掌。

 お馬鹿な会社やテレビは放っておいて、今日は桜花賞トライアルの重要レース、チューリップ賞です。今年はダイワスカーレットウォッカの一騎打ちで間違いなさそうなので、この馬連が2倍つくようなら買いだと思います。・・・・・・と思ってオッズを見ると、なんと1.4倍。この倍率だと却って危ない気がしますので、今回は見送り。明日の弥生賞を買います。