三無主義

 ~ディスパレートな日々~   耶馬英彦

映画「銀魂」

2017年07月23日 | 映画・舞台・コンサート

 映画「銀魂」を観た。
 http://wwws.warnerbros.co.jp/gintama-film/

 原作のマンガを読んでいないのであくまで想像だが、読んでいたほうがよほど面白いに違いないと思う。読んでいない者にとっては、どうにもついて行けない部分があった。
 小栗旬も菅田将暉も芸達者ぶりを遺憾なく発揮していたし、やや演技力に劣るものの、橋本環奈も売れっ子アイドルのイメージを損なうリスクを冒してでも、捨て身の演技にチャレンジしていた。そのあたりは評価できると思う。
 次から次に出てくるパロディだが、何のパロディなのかはっきりわかるものと、なんとなく想像がつくものと、さっぱりわからないものがあった。それでも、楽屋落ち的なお笑いがテレビバラエティの「アメトーク」みたいで、笑って見ていられる。
 後に残るものは何もないものの、幕末以来の日本そのものを笑い飛ばす痛快さはある。冒険から帰還したヒーローを肉食単細胞の意味不明な女が待っているのも現代的だ。長澤まさみにはぴったりの役柄だった。