吹き付けアスベスト飛散、中皮腫死亡男性の遺族が提訴 2006年6月20日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060620it04.htm?from=top
アスベスト(石綿)が壁に吹き付けられた文具店で長年働き、一昨年7月に中皮腫(ちゅうひしゅ)で死亡した大阪府内の男性(当時70歳)の遺族4人が20日、「吹き付けアスベストの危険を予見できたのに防止措置を怠った」として、同店を所有し賃貸していた近畿日本鉄道と関連不動産会社に、計約7300万円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こした。
代理人のアスベスト訴訟関西弁護団によると、吹き付けアスベストの飛散を巡り建物所有者側の責任を問う訴訟は全国初という。
訴えによると、男性は1970年から32年間、同店で勤務していた。鉄道高架下にある2階倉庫の壁には青石綿が吹き付けられ、70年ごろから粉じんとなって飛散し始めたが、男性は商品の搬出入などで少なくとも日に20~50回、倉庫に出入りしていた。
原告側は「建物所有者として安全対策を取る義務があったのに、除去したり借り主に警告したりしなかった」と主張している。
提訴後、会見した二女(42)は「一切責任がないという態度が許せない。『近鉄ととことん闘う』と言って死んだ父の遺志を継ぎたい」と訴えた。
アスベスト被害に対して、現場作業をしていた被害者が 雇い入れていた会社を訴える事例は少なくありませんが、別の商売をしている人が、その物件を所有・賃貸している不動産業者を訴えたという話は全国でも初めてのようですね。
因果関係の立証はともかく、その事実を知りながら物件を賃貸した業者の責任が認められるのか、この判決は全国のアスベスト被害者だけでなく、不動産会社各社も注目しているのではないでしょうか。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060620it04.htm?from=top
アスベスト(石綿)が壁に吹き付けられた文具店で長年働き、一昨年7月に中皮腫(ちゅうひしゅ)で死亡した大阪府内の男性(当時70歳)の遺族4人が20日、「吹き付けアスベストの危険を予見できたのに防止措置を怠った」として、同店を所有し賃貸していた近畿日本鉄道と関連不動産会社に、計約7300万円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こした。
代理人のアスベスト訴訟関西弁護団によると、吹き付けアスベストの飛散を巡り建物所有者側の責任を問う訴訟は全国初という。
訴えによると、男性は1970年から32年間、同店で勤務していた。鉄道高架下にある2階倉庫の壁には青石綿が吹き付けられ、70年ごろから粉じんとなって飛散し始めたが、男性は商品の搬出入などで少なくとも日に20~50回、倉庫に出入りしていた。
原告側は「建物所有者として安全対策を取る義務があったのに、除去したり借り主に警告したりしなかった」と主張している。
提訴後、会見した二女(42)は「一切責任がないという態度が許せない。『近鉄ととことん闘う』と言って死んだ父の遺志を継ぎたい」と訴えた。
アスベスト被害に対して、現場作業をしていた被害者が 雇い入れていた会社を訴える事例は少なくありませんが、別の商売をしている人が、その物件を所有・賃貸している不動産業者を訴えたという話は全国でも初めてのようですね。
因果関係の立証はともかく、その事実を知りながら物件を賃貸した業者の責任が認められるのか、この判決は全国のアスベスト被害者だけでなく、不動産会社各社も注目しているのではないでしょうか。