ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

日々のニュースをFPの視点からチェックしてコメントします

読める?「七音」「雪月花」 響き優先、今時の名前 

2007-10-14 07:37:45 | Weblog
読める?「七音」「雪月花」 響き優先、今時の名前 2007年10月12日 朝日
http://www.asahi.com/life/update/1011/TKY200710110252.html
 「永翔」「大生」「七音」「雪月花」と書いて、それぞれ「はるか」「ひろ」「どれみ」「せしる」と読む。いずれも実際に出生届が受理された名前だ。法律には読み仮名の規定がないうえ、親は音の響きと漢字の画数を重視する傾向だという。すぐに読めないような個性的な名前を持つ子どもたちは、これからも増えていくのだろうか。
 富山県立山町の夫妻が今年2月、出生届に娘の名前を「稀星(きらら)」と書いた。町から「星で『らら』とは読めないと思うが、いいか」と再考を促された。出生届は現住所のほか、出生地や親の本籍地がある自治体に提出できる。夫妻は、出産した隣の富山市に出すと「親の意向を尊重する」とすぐに受理された。夫妻は「市販の名づけ辞典にあったものをそのまま使ったのに」と不思議がる。
 出産を控えた母親を対象にした「たまごクラブ」(ベネッセコーポレーション)には半年に1回のペースで「季節のイメージ」などを参照する名づけ辞典が付く。紹介されるのは、原則として過去に2件以上受理された読者の実例だ。
 「届け出が受理されるかは各自治体で判断が異なります」と、ただし書きを必ず入れる。
 名前に使える文字は戸籍法施行規則で定められているが、読み方のルールは触れられていない。出生届に読みを記すのは住民票の処理が目的で、戸籍に読み方まで書く必要はないためだ。法務省は「高」と書いて「ひくい」と読ませるといった、およそ連想できない読みの場合は再考を促すよう自治体に求めているが、強制力はない。
 06年度に窓口で5000件を超える出生届を受理した東京都大田区は「使える文字かどうかのチェックが第一。文字が使えるものであれば、親の意向を原則尊重する」と話す。「稀星」を受理した富山市も「『悪魔ちゃん』のように子どもの将来に不利益になりそうでなければ受理する」という立場だ。
 一方、再考を促した立山町は「法務省が求めているし、辞書にない読みであれば、親に必ず確認するべきだ」と話す。 ベネッセ・たまひよ部は、「縁起のいい画数」に加え、「響きのいい音」にしたい親の思いが、本来の読み方にはない漢字をあてるケースが出てくる一因だと分析する。
 「稀星」の場合も、「きらら」という響きがいいと夫が希望し、呼び方がまず決まった。漢字はその後、縁起のいい画数を名づけ辞典から探したという。
 同部の名づけ担当・石原竜也さんによると、「名前の読み・漢字ランキング」を見て、「読みは人気のあるものに、漢字はあまり使われない字を使おう」と考える親も多い。「名前は子どもへの最初のプレゼント。唯一無二のものにしたいとの思いが強いのでは」
 「オーダーメード」で名づけをする会社もある。97年に創業した日本育児研究社(大阪市)は、インターネットや電話で受け付け、「名字に合う画数の名前」などをリストアップ、冊子にまとめて提供している。これまでに約23万件の利用があったという。
 珍しい名前で困ることはないのだろうか。
 「日本の漢字」の著書がある笹原宏之・早稲田大教授(日本語学)は、「なまぐさい」の意味を持つ「腥」を使いたがる親がいると知り、驚いた。「夜空に輝く月と星だからロマンチックだと感じてしまうのだろう。意味を考えず、字面のイメージで使おうとする親が増えているのではないか」と警鐘を鳴らす。
 「日本語練習帳」などの著書で知られる国語学者の大野晋さんは「漢字教育が衰退し、漢字の意味を深く考えない人が増えているのではないか。日本語全体がカタカナ化、英語化しているいまの流れの一つと言えるだろう」と話している。



 ベネッセの名前ランキング最新版では『一郎』や『太郎』『友子』といった昔からある名前の人気が復活してきている興味深い事例を紹介しましたが、その一方で、個性的な名前を…と考えすぎるあまり、周囲の迷惑?を考えない、かなり個性的というか一発では読めないような名前をつけるケースも増えているようで…(汗
 一例をあげるならば、『虹空(そら)』『想(こころ)』『星彩(きらら)』『大空(ひろたか)』『夏向花(ひまわり)』『航海(わたる)』『倭人(やまと)』『騎士(ないと)』『絹(シルク)』『聖(マリア)』『宇宙(コスモ)』『一二三(わるつ)』『月女神(でぃあな)』『希海(のあ)』『輝也(だいや)』『梨純(りずむ)』『月愛(るな)』『瞳月(しずく)』『美星空(うらら)』『心温(ここあ)』『梨里衣(りりい)』『颯羅(そら)』『魅麗(みより)』『怜鳳(れおん)』『凱都(かいと)』といった名前があげられています(朝日新聞 http://www.asahi.com/life/update/1011/images/TKY200710110253.jpg 参照)が、他にも『これはどうやったら漢字変換できるんだ?』とか『子供が自分の名前を書けるのか???』と疑問視さえするようなかなり読みにくい名前までありますし、ここまで来るともはや連想ゲームの世界。
 子供を想う親の気持ちはわからなくもありませんが、その名前が原因でいじめや仲間外れに遭うリスクなども考えると、『子供はその名前を一生背負っていくという当たり前の事実を親の側も、今一度思い出して欲しい』とついつい考え込んでしまいます。

 ちなみに、私は記事で紹介されている「永翔(はるか)」「大生(ひろ)」「七音(どれみ)」「雪月花(せしる)」はどれも正確に読むことが出来ませんでしたが、皆さんはどうだったでしょう? 子供を受け入れる学校の先生も名簿にルビを振ったりするなど、名前を呼び間違えない対策はしているのだとは思いますが、ここまで名前が多様化すると何かと気苦労が絶えないと思います。

値上げ:敷島製パンとフジパンも検討 山崎製パンに続き

2007-10-14 07:31:16 | Weblog
値上げ:敷島製パンとフジパンも検討 山崎製パンに続き 2007年10月12日
毎日 http://mainichi.jp/select/biz/news/20071012k0000m020161000c.html
 製パン業界大手の敷島製パン(名古屋市東区)とフジパン(同市瑞穂区)は11日、食パンや菓子パンなどの製品の値上げを検討していることを明らかにした。最大手の山崎製パン(東京都)は既に12月1日出荷分から、5~20円の値上げを発表している。
 敷島製パンは「早ければ月内に値上げ商品や金額などを決めたい」と話している。17年ぶりの値上げを検討しているフジパンは、希望小売価格で10~20円の値上げを検討中で、平均7%の値上げになるという。同社広報担当は「小麦、油脂などの原材料の値上げが原因。春の小麦の値上げは企業努力でカバーしてきたが、これ以上は限界」と消費者に理解を求めている。


 まあパン屋さんや大手製パン会社の場合、小麦粉を使わなければパンが作れませんし、その小麦粉が大幅値上げでは、利益率を縮小してまで値段を据え置くか、それとも値上げに踏み切るかの2つの選択肢しかありませんし、山崎製パンだけでなく敷島製パンやフジパンまで値上げに踏み切るようでは、街のパン屋さんの食パンや菓子パンも値上げしてきそうですね。
 これまでは日曜日の集客目的などで、新食○宣言などの食パンが100円程度の値段で販売されることもままありましたが、さすがに希望小売価格がここまで上昇すると、100円で食パンを売ることは、(100均のノンブランドの食パンは別にしても)難しくなっていきそうな気がします。

食品値上げ、ローソンは地域別価格も検討 セブン、イオンは据え置き

2007-10-14 07:28:26 | Weblog
食品値上げ、コンビニ対応分かれる・セブンは据え置き 2007年10月10日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20071010AT1D0909L09102007.html
 コンビニエンスストア最大手のセブン―イレブン・ジャパンは、大手食品メーカーが値上げを打ち出している商品について、店頭価格を当面据え置く。ミニストップも同様に従来の価格を維持する。一方、他社ではローソンやファミリーマートなどがシーチキン、サラダ油などで順次値上げを始めた。食材価格の高騰と消費者の倹約志向のはざまで各社の価格戦略の違いが目立ってきた。
 セブンイレブンは、メーカーが価格引き上げに乗り出しているシーチキンなどの値上げを少なくとも年内は見送る。1月以降メーカーが値上げに踏み切る即席めんなども当面は価格を据え置く。「コンビニはスーパーと比べると元々、価格が高い。さらに価格差が広がることは避けたい」(同社)という。

ローソン、食品に「地域別価格」検討 2007年10月11日 
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20071010AT1D1008L10102007.html
産経 http://sankei.jp.msn.com/economy/business/071010/biz0710102006009-n1.htm
読売 http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20071010i214.htm?from=main2
 ローソンの新浪剛史社長は10日の中間決算発表の席上、年明け以降の食品の価格設定を、地域ごとに変えることを検討すると表明した。相次ぐ大手メーカー商品の値上げを受け入れる方針を明らかにしたうえで、メーカーと共同で地域の景況感に合わせて商品の容量や価格を変える考え。小売業が大手メーカー製品の地域別価格を打ち出すのは初めて。
 原材料価格の高騰を理由に即席めんやパンなどコンビニの主力商品でもメーカーの値上げ表明が相次いでいる。新浪社長は「メーカーはすでに企業努力をしている」と、年明け以降の値上げを受け入れると表明した。
 併せて食品メーカーに対して、地域ごとに容量やパッケージ、原材料の品質などを変えて価格差をつけたコンビニ向け商品を作るよう要請し、協議を始めたと語った。

ローソンとファミマが過去最高益 コンビニ中間決算 2007年10月12日 朝日
http://www.asahi.com/business/update/1011/TKY200710110439.html
 コンビニエンスストア大手4社の07年8月中間決算が11日、出そろった。独自企画商品の弁当やキャンペーンを充実させたローソンとファミリーマートは過去最高の営業利益となったが、セブン―イレブン・ジャパンとサークルKサンクスは落ち込みが目立った。
相次ぐ食品値上げも、一部商品では利益を押し下げる要因になっている。ローソンの新浪剛史社長は「厳しい環境が続くなか、質にこだわった競争が欠かせない」と話している。

相次ぐ食品値上げでも 流通2強は「規模の利益」誇示 2007年10月12日
産経 http://sankei.jp.msn.com/economy/business/071011/biz0710111959018-n1.htm
毎日 http://mainichi.jp/select/wadai/news/20071012k0000m020134000c.html
 メーカーによる食品の値上げ発表が相次ぐ中、セブン&アイ・ホールディングスとイオンの流通2強は定番商品の値下げを続けるなど改めて規模の強さを見せ付けている。セブン&アイが11日発表した平成19年8月中間期連結決算は、売上高が前年同期比10・2%増の2兆8168億円、営業利益が同1・3%増の1439億円でともに過去最高となった。規模拡大に向け、業界再編を先導してきた2社だが、着実にその効果が表れてきている。
 「消費環境は厳しいが、17年にホールディングスが発足して、グループ力を発揮した結果、このような決算になった」
 11日の中間決算発表会見で、村田紀敏社長は決算内容に自信を示した。上期にも傘下に収めた専門店のロフトと赤ちゃん本舗の業績が反映され、過去最高の売上高につながった。
 ただ、国内コンビニエンスストア事業で既存店売上高が1・7%減。客数は増加したが、客単価が減少したことが誤算だった。村田社長は一般の給与所得があがっていないことなどを指摘し、「お客さまに節約志向がある」と話す。
 一方、原油や穀物相場の高騰で食用油や冷凍食品、パンなどメーカーは相次いで値上げを発表するなど、小売りを取り巻く環境は激変。中堅スーパーなどは特売を減らすなどして、店頭価格の維持に努めているが、「すでに体力勝負。値上げは時間の問題」(総合スーパー幹部)とあきらめの声も聞かれる。コンビニエンスストアでもローソンなどは店頭価格に反映させる方向を打ち出した。
 しかし、セブン&アイとイオンの2強はこうした流れと一線を画す。イオンは8月から生活用品など一流メーカーの約100品目を、通常価格より安い価格で販売。セブン&アイの村田社長も「できるだけ価格は据え置いて企業努力の中でやっていく。お客さまの納得感が重要」と話す。
 これを可能にしているのは、グループ売上高5兆円という企業規模。メーカーとの価格交渉や流通コストの削減でも強みを発揮する。セブン&アイは今回の決算でも商品の共同仕入れなどグループの相乗効果で約70億円強のコスト削減につながった。また、9月にはグループのフードサービス事業を統合するなど、手綱を緩めない。
 また、2社とも利益率の高いプライベートブランド(PB)商品の開発を加速。イオンは売れ行きなどの情報をメーカーと共有し、在庫調整や生産を行う製販一体の取り組みについても積極的で、対象企業を年内に現在の3倍にする予定だ。
 東京都内で開催中のアジア太平洋小売業者大会で講演したイオンの岡田元也社長は「流通業の社会的任務は流通コストを削減して消費者のメリットを守ること。イオンは卸を中心とした(生産から販売までの)サプライチェーンの変革に取り組んできた」と訴えた。




 地域別価格と言えば、マクドナルドが導入して世間を驚かせましたが、ローソンも検討しているようです。
 まあ、コンビニの場合、アルバイトの時給相場や求人環境もその地域によって大幅に異なるでしょうし、そもそも『フランチャイズ=値段が一緒』というのは、私達日本人が勝手に思いこんでいる幻想なので、言い分はわからなくもないのですが、ごくごく個人的な意見を述べるならば、ローソン本社が過去最高益を出しているのにこういう話が出てくることは(いくら実際に時給を払うのは本社ではなくフランチャイズ店だとわかっているとはいえ)ちょっと複雑な気分にさせられますね。
 イオンやセブンイレブンは価格を据え置くことで集客アップを狙う戦略でしょうか。

 一方、ローソンは同日、別会社として運営していたナチュラルローソン事業をローソン本体に吸収することを決定。こちらは99プラスへの出資もあり、ナチュラルローソンという店舗を維持し続けるかどうかは別にしても、子会社単独で事業を行うよりは、本社で一括運営した方が得策と判断したのではないかと思います。

ローソン グループ会社の再編に関するお知らせ はこちら
http://www.lawson.co.jp/company/news/1315.html

吉野家 純利益が5倍増 牛丼再開が貢献 社長は地域別価格制にも言及

2007-10-14 07:23:25 | Weblog
吉野家 純利益が5倍増 牛丼再開が貢献 2007年10月12日
産経 http://sankei.jp.msn.com/economy/business/071011/biz0710112045021-n1.htm
読売 http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20071011i513.htm
 吉野家ホールディングスが11日発表した平成19年8月中間連結決算は、純利益が前年同期に比べ約5倍の11億円と大幅な増益となった。主力商品の牛丼の販売を再開したことが貢献した。売上高は25・1%増の778億円と2けたの増収。
 牛丼販売は米国産牛肉の輸入停止措置を受けて中止していたが、時間限定ながら昨年9月に再開。期間限定で販売したうな丼も好調で、国内の吉野家の売上高が3割以上伸びた。
 牛丼の24時間販売の復活について安部修仁社長は「来年度以降になる。(輸入条件の緩和時期が)思惑よりも延びているからだ」との見方を示した。
 外食産業や食品会社の値上げが相次いでいることについては「吉野家は必ずしも値上げを志向してはいない。(一部商品は)値下げもあり得る」と強調。地域別価格の導入については「地域の実情に適した価格にするが、まだ具体的プランはない」と説明した。


 う~ん さすが吉野家としか言いようがありません。牛丼販売再開という好材料があったとはいえ、純利益が前年比約5倍です!!!
 一方、読売では、『吉野家社長、地域別価格に前向き姿勢』とタイトルをつけ、むしろ地域別価格制について安倍氏が言及したことに注目しているようで…。
 これまで地域別価格制を導入している上場企業にはマクドナルドや、9月に導入したばかりのカレー屋の壱番屋(http://bizplus.nikkei.co.jp/genre/eigyo/index.cfm?i=2007081100139b6)がありますが、もしこれに続いて地域別価格制を導入できるとすれば、やはり全国的に店舗を保有してかつ圧倒的な競争力のある吉野家か次のスレッドで触れるローソンなんでしょうね。
 もし吉野家が導入すると、他の大手牛丼チェーンも追従する可能性があるだけに、ちょっと気になる動きです。

赤福、1月に改ざん一部中止・「不二家」不正発覚後

2007-10-14 07:15:55 | Weblog
赤福、1月に改ざん一部中止・「不二家」不正発覚後 2007年10月13日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20071013STXKG008813102007.html
 老舗和菓子メーカー「赤福」(三重県伊勢市)が商品の製造日を偽装していた問題で、大手菓子メーカー「不二家」による期限切れ原料の使用が報道され、問題化した1月下旬、偽装の一部を中止したことが13日、分かった。
 また社内で偽装した商品が区別できるよう、包装紙に印字された消費期限の日付の末尾に、ピリオドが付けられていたことも判明。農水省は、赤福が違法性を認識していた可能性もあるとみている。
 赤福の浜田典保社長は12日の記者会見で、偽装の一部中止を認めた。しかし「不二家の問題を受けての対応ではないか」との質問に対し「われわれの自主的な判断」と関連を否定。
 「以前から冷凍の割合を減らしたいと考えていた」と述べ、工場の生産体制整備の一環と強調した。
 同社によると、工場から配送車で各販売店舗に出荷した製品のうち、工場に戻ってきた残り分について、1月27日以降、偽装を中止した。

「赤福」350人が自宅待機、伊勢の直営店も休業のまま 2007年10月13日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071013i104.htm
 和菓子の老舗「赤福」(三重県伊勢市)による製造日の偽装表示問題で、同社が工場の操業を停止したことから、13日、社員とパート約460人のうち、製造に携わる約350人が自宅待機となった。
 残りの社員は交代で、苦情電話などに24時間態勢で対応している。
 同社総務部によると、12日に出荷した「赤福餅(もち)」約1万1000個は、東京の一部を除いてほぼ回収を終え、同日午前に生産した商品と合わせて、本社工場内の「ストック場」に運び入れた。すべて焼却処分する予定という。
 また、本社内では、総務部社員らが「食べても大丈夫か」という問い合わせの電話などに対応している。
 同社では今後、浜田典保社長(45)や幹部らが全国の百貨店などに出向き、経緯の説明とおわびをするという。
 一方、地元・伊勢市では13日から例年大勢の観光客でにぎわう伊勢神宮の神嘗(かんなめ)奉祝祭などが予定されているが、神宮内宮近くの飲食店の女性従業員(60)は「いつもなら午前中も観光客らが訪れるのに、きょうは閑散としている。赤福が店を閉めた影響は大きい」と不安げ。
 内宮そばの赤福直営店前では、臨時休業を告げる張り紙に、家族と観光で訪れていた京都府長岡京市、パート今木香里さん(38)が「赤福餅を買えないのはやっぱり残念。伊勢の本店で食べるのを楽しみにしていたのに」とがっかりしていた。

赤福に苦情数百件殺到・製造日改ざんで 2007年10月14日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20071013AT1G1300Z13102007.html
 老舗和菓子メーカー「赤福」(三重県伊勢市)が商品の製造日を改ざんしていた問題で、赤福本社には13日、購入客の問い合わせや苦情が殺到し、数百件に達した。
 同社は、改ざんが発覚した12日から赤福餅(もち)の製造、販売を自粛。再開のめどは立っておらず、本社工場で製造を担当する従業員らは自宅待機となっている。回収した商品は焼却処分にする。
 同社は「つくりたて」を強調していたホームページをいったん閉鎖。「不適切な表示があり、ご迷惑をおかけした」との内容の「おわび」の文章と改ざんの概要を説明する内容に差し替えた。



 赤福の賞味期限書き換え問題ですが、不二家の問題が発生していたときに、一時的にこの『まき直し』操作を一旦中断、その後再び再開しているなど、違法性を認識していた可能性が出てきました。もし生産中止期間が数ヶ月に及ぶならば、業績にも大きな影響も出るでしょうし、パートさんを解雇することになれば経営責任問題にもなってくるだけに、濱田一族が進退を問われる可能性も出てくるのではないかと思います。
 現社長は2005年10月に就任したばかりなので、仮に生産再開まで数ヶ月かかったとしても、さすがに取締役退任になるかどうかは微妙(メインバンクから新社長を招いて副社長か専務に降格あたりでしょうか?)ですが、先代の社長で現会長である濱田益嗣(ますたね)氏の会長職退任は、世間にケジメをつける意味でもそうなる可能性の方が高いと思いますし、他の企業から製造管理の専門家を招くなど外部の血を入れることで社員の意識を根本的に変えさせる意識の改革も、事業を再開する前に必要になってくるでしょうね。
 一方、現場の方では、製造部門の350人が自宅待機に…。製造中止期間にもよりますが、あまり長期化するようだと、会社都合による休業手当もバカになりませんし、パートさんは一旦解雇して、再開後に売り上げの回復度合いに応じて、元パートさんに就業希望の有無を確認しながら、少しずつ復帰を願い出るパターンになりそうな嫌な予感がします。
 苦情が殺到したのは、『宣伝に偽りあり』だったので無理ないでしょうね。

「観光ビザで取材すべきでない」ミャンマー国営紙が批判

2007-10-14 06:51:20 | Weblog
「観光ビザで取材すべきでない」ミャンマー国営紙が批判 2007年10月14日 朝日
http://www.asahi.com/international/update/1013/TKY200710130222.html
 ミャンマー(ビルマ)軍事政権の国営紙は13日付朝刊で、ヤンゴンでデモの取材中に撃たれて死亡したジャーナリスト長井健司さんについて、「観光ビザで入国した以上は取材活動はするべきではなかった」などとする記事を掲載した。日本政府が返却を求めているビデオカメラについては、「治安部隊が持ち去ったとの報道は事実でない」としている。長井さん射殺に関して軍政の見解がメディアで公表されるのは初めて。
 記事では「偶発的に起きた事故であり、日本人だから撃たれたのではない」と主張。長井さんが撃たれた後に病院へ運ぶなど「できる限りのことはした」と説明し、「長井さんはいてはいけない時間に、いてはならない場所にいた」と指摘している。
 また、長井さんが撃たれた時に持っていたとされるソニー製のビデオカメラについては、「混乱の中でカメラがどこに行ったのかは分からない。治安部隊の一人が持ち去ったという報道があるが、それは事実ではない」と否定した。


 『いや、正式な取材用のビザが取れるならば、とっているでしょうし、それができないから観光ビザで入国したんじゃない?』と思ったのは私だけでしょうか。
 軍事政権の国である以上、こういった悲しいトラブルに巻き込まれることはままあるでしょうし、当人もその覚悟を持った上で決死の取材をしていたのだと思いますが、さすがにこの言い分は遺族の感情を逆撫でするものですし、銃弾を放った人間が、もし氏が正式な取材者だったら果たして銃弾を放たなかったのかどうか…。少なくとも、もう少し言い方があるのでは…と憮然な気持ちにさせられました。国営紙といえば、少なからず国の意向を反映しているでしょうし、これが原因で日本との外交関係や世界の見る目がますます厳しくなることがなければ良いのですが…。