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時代祭&鞍馬の火祭

2007-10-23 23:54:31 | Weblog
担い手と観客にそれぞれの思い 華やか時代祭行列 2007年10月23日 京都
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007102200140&genre=I1&area=K10
時代祭が22日、京都市中心部で催された。晴れがましい気持ちで大舞台に臨む3世代や元五輪選手、初めて加わった室町時代列を感慨深く見守る人…。担い手と観客それぞれの思いを乗せて、華やかな行列が都大路をゆっくりと進んだ。

■元五輪選手、初心で乗馬
 楠公上洛列で武将役として馬に乗った牧場経営の高宮輝千代さん(65)=右京区=は、1972年のミュンヘン五輪に馬術の日本代表として出場し、大観衆を前に競技した経験がある。
 2カ月前から馬をゆっくり歩かせる練習を重ねた。この日、計20キロにおよぶよろいやかぶとを身に付けて初めて馬に乗り、背筋を伸ばして堂々と進んだ。「初心に帰り、気を引き締めて臨みました」と語った。

■「足利将軍」に感慨
 新たに加わった室町時代列が京都御苑を進むと、綾部市の四方八洲男市長(67)をはじめ、「全国足利氏ゆかりの会」の自治体や社寺関係者約50人は観覧席から大きな拍手を送った。
 栃木県足利市から訪れた会長の吉谷宗夫市長(77)は「明治から戦前にかけて尊氏公は『逆賊』とされ、歴史的に果たした役割を否定された。時代祭に加えてほしいという長年の願いが実り、今こそようやく光があたった」と感慨深そうに「足利将軍」を見上げた。

■3代、笑顔の晴れ姿
 藤原公卿(くぎょう)参朝列には、中京区の田中治行さん(70)と長男の木材販売業元行さん(39)、孫の智仁君(9)=御所南小4年=が3代そろって初参加した。
 出発前、智仁君は白塗りの化粧姿に少し照れた様子で、随身武官にふんした元行さんは「大昔に暮らしていた人と同じ格好で歩くのは感慨深い」とやや緊張気味だった。そんな2人のそばで治行さんは「古希の年にみんなで祭りに参加でき、こんなにめでたいことはない。忘れられない1日になりそう」と顔をほころばせた。

■「エネルギーと意欲を感じた」
 「時代祭」と記されたのぼりを掲げ、飲食店経営の清水武夫さん(68)=東山区=が行列の先頭付近を進んだ。「旗持ちのなかでも、一番旗は重責。これを持つ誇りと喜びがある」。そう話しながら、さわやかな秋風にはためくのぼりを誇らしげに支えた。
 行列の最後尾を行く馬車には、3月に時代祭を主催する平安講社総長に就任した元文部大臣の奥田幹生さん(79)=山科区=が乗った。
 馬車に乗るのは市会議長を務めていた1978年以来。「祭りを創設した明治の京都市民の先見性はすばらしい。行事を続ける市民のエネルギーと意欲を感じます」と話した。

洛北の夜空、赤く染める松明の炎 勇壮「鞍馬の火祭」2007年10月23日 京都
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007102200165&genre=J1&area=K1D
 京都三大奇祭の一つ、「鞍馬の火祭」が22日夜、京都市左京区鞍馬本町の由岐神社一帯で営まれた。大松明(たいまつ)の炎が洛北の夜空を赤く染め、訪れた人たちが勇壮な火の祭典に酔いしれた。
 火祭は10世紀半ば、由岐神社が京都御所から鞍馬へ移される際、沿道でかがり火がたかれた故事にちなむ。
 午後6時、「神事にまいらっしゃれ」の掛け声とともに、鞍馬の家々の前にかがり火がともされた。子どもは小さな松明、若者は長さ約5メートルの大松明を担いで街道を練り歩いた。
 大小の松明は午後8時すぎから、鞍馬寺の山門前の石段に集まり始めた。バチバチと音を立てて火の粉が舞い上がり、「サイレヤ、サイリョウ」の掛け声が手拍子に乗って響き、松明が集結して盛り上がりは頂点に達した。このあと、石段上から修理された2基の神輿(みこし)が下りてきて、黄金色の本体がひときわ輝いていた。
 下鴨署によると、約1万200人が繰り出した。



 時代祭は今年から室町時代列が加わるということで注目されていたのですが、幸い天気も良かったこともあり、かなりの人手でにぎわったようですね。京都の三大祭(葵祭、祇園祭、時代祭)はいずれも市内で行われるため、昨日のような天気の良い日には沢山の観光客が集まるのですが、今年は月曜日に開催ということもあり、有給をとって京都観光の一つとして、このお祭を遠方から見に来られた方も少なくなかったのではないかと思います。

 また夕方からは、鞍馬の火祭が実施され、私も今回初めて見に行ったのですが、確かに素晴らしかったです。京都では2000年?の大晦日に“炎の大祭典”と称して、大文字の送り火や鞍馬の火祭、松上げなどを行うイベントがあり、地元テレビ局が7時間30分にわたって放送した番組を見たことがあったのですが、やはりテレビの映像で見るのと実物とでは全然違いますし、一度は生で見てみるもんだな…と感じました。
 ただ、問題は行きと帰りのアクセスで、鞍馬に泊まる方や時間をずらして帰ることができる京都市内に在住の方(市内のホテルに泊まる方)はまだ良いのですが、日帰り組にとっては、火祭り当日は一般車両の近辺への乗り入れは禁止され、シャトルバスも動かさないため、移動手段は2両でしか運行できない叡山電鉄で30分強揺られるしかないわけで…。
 まあ、シャトルバスを出すと、どうしても車で乗り入れようとするマナーの悪い方が出てくるので、今のやり方を続けているのだとは思いますが、帰りの電車に乗るだけで1時間以上待たされるのでは、せっかくのお祭の感動が半減してしまいますし、例えば、夜の8時以降のみシャトルバスを運行(当然ながら一般車両は通行禁止にする)する(鉄道料金より多少割高になっても、長時間待たされることを考えたら十分需要はあるかと思います。)など、もう少しアクセス面での運用を改善してくれればもっとお祭のイメージもよくなるのに…といったことをどうしても考えてしまいました。まあ、こちらはあくまでも見学させてもらっている立場ですから、あまり文句は言えませんけどね…(^^
 ちなみに見学時には、上にあげた事情があるので、移動時には尿意を及ぼさないためにも水分摂取は最小限にして、また目の前で火が飛び散るお祭なので、燃えにくい素材の衣服を着て見に行くことをお勧めします。

「盛り場うろつくのはどうか」と広島県知事 米兵事件で

2007-10-23 11:04:54 | Weblog
「盛り場うろつくのはどうか」と広島県知事 米兵事件で 2007年10月22日 朝日夕刊
http://www.asahi.com/national/update/1022/OSK200710220023.html
 米海兵隊岩国基地所属の米兵4人が、広島市内で19歳の女性を集団強姦(ごうかん)したとされる事件をめぐり、広島県の藤田雄山知事が「朝の3時ごろまで未成年が盛り場にいるということがどうかとは思いますが、(集団強姦事件は)大変遺憾で許されない。強く抗議したい」などと発言していたことがわかった。
 県などによると、発言は、20日に広島市内で開かれた「日本女性会議2007ひろしま」のあいさつ(5分程度)の中であった。被害女性に責任がある、とも受け止められるとの指摘があり、藤田知事は県を通じて「犯罪に遭わないためのリスク管理について一般論として言及しようとした。当然、米側には再発防止を強く要請する」と説明している。


 言いたいことはわからなくもありませんが、『朝の3時ごろまで未成年が盛り場にいるということがどうかとは思います』は余計な一言ですし、知事という責任のある方の発言としては問題視されそうですね。
 上の立場になればなるほど、公の場では個人的な感情と公の立場ははっきり区別して行動すべきだと思いますし、もう少し被害者に対する配慮があっても良かったのではないかと個人的には考えます。

「私まで疑われる」 給油量ミス隠蔽で首相、責任回避発言

2007-10-23 11:02:58 | Weblog
「私まで疑われる」 給油量ミス隠蔽で首相、責任回避発言 2007年10月22日 産経夕刊
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/071022/stt0710221315001-n1.htm
 福田康夫首相は22日昼、海上自衛隊がインド洋での米補給艦への給油量の誤りを約4年前から把握しながら、上層部に報告していなかったとされる問題について「とんでもないことをしてくれた。組織全体が疑われ、私まで疑われる」と非難した。責任回避とも受け取られかねない姿勢に野党側は反発しそうだ。首相官邸で記者団に答えた。
 町村信孝官房長官は同日午前の記者会見で、防衛省の守屋武昌前事務次官が防衛商社元幹部からゴルフなどの接待を受けていた疑惑には「もし事実であるとすれば、防衛省という事務方のトップにあった人間として許されざることだ。(守屋氏に)説明責任はある」と述べ、守屋氏自らが経緯を説明するべきだとの認識を示した。
 一方、防衛省は同日、与野党に、給油量訂正と航海日誌廃棄に関する調査報告書を提出した。それによると、海自の海上幕僚監部防衛課長(当時)が誤りに気づいたのは、当時の福田官房長官(現首相)が記者会見で誤った給油量を表明した日と同じ平成15年5月9日だったことが分かった。
 福田官房長官の会見に加え、当時の石破茂防衛庁長官(現防衛相)が同月15日に参院外交防衛委員会で誤った記録をもとに答弁したが、当時の海幕防衛課長は転用疑惑が沈静化しつつあると判断し、報告しなかった。
 防衛省は「重大な情報の取り違えに気づきながら報告が一切行われなかったのは文民統制に関する極めて重大な問題だ」とし、関係者の処分と防衛相をトップとする再発防止の検討委員会を22日付で設置するとした。

守屋・前防衛次官の証人喚問、与野党が一致 2007年10月23日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20071022it15.htm
 守屋武昌・前防衛次官が防衛分野の専門商社と不適切な関係にあったとの疑惑や、海上自衛隊の補給艦が2003年2月に米補給艦に提供した給油量の訂正問題などで、与野党は22日、守屋氏を国会で証人喚問することで一致した。
 ただ、具体的な日程などについて、与野党の主張は平行線をたどり、23日に再協議する。
 与野党は22日、国会内で開いた新テロ対策特別措置法案を審議する衆院テロ防止特別委員会理事懇談会などで守屋氏招致問題を協議した。
 衆院テロ防止特別委の理事懇では、与党側が24、25両日に福田首相が出席して質疑を行った後、週内にも守屋氏らを参考人として招致する方針を示した。
 これに対し民主党は、委員会での審議入りの前提として、守屋氏のほか、給油量訂正問題が起きた03年5月当時の統合幕僚会議議長、海上幕僚長らの証人喚問を要求した。特別委が国政調査権を発動し、14項目の関連資料提出を政府に要求することも求めた。
 その後、自民党の大島理森国会対策委員長が民主党の山岡賢次国対委員長に電話で、「国会招致をのんでほしい」と要請したが、山岡氏は「証人喚問でなければダメだ」と応じなかったため、与党側が譲歩した。
 衆院は23日の本会議で、インド洋での海上自衛隊の給油活動を継続するための新テロ対策特別措置法案の趣旨説明と各党の質疑を行う。



 福田首相の先日の『どうせ(法案を)通すつもりはないんでしょ』とのプチ切れ発言はまだ可愛げがありましたが、こちらの発言はすぐに陳謝しなければ、野党の格好の攻撃材料になりますし、ますます国会が荒れそうですね。
 ちなみに守屋氏の方は防衛省側に対し、元専務とのゴルフを認め(http://www.asahi.com/national/update/1022/TKY200710220100.html)、与野党が証人喚問することで一致したようですが、法案を通すだけでも大変なのに、さらに給油量虚偽報告や守屋次官のスキャンダルだの、与党は大変です。

比内地鶏偽装は12種類、社長は連絡つかず 

2007-10-23 11:01:30 | Weblog
比内地鶏偽装は12種類、社長は連絡つかず 2007年10月23日 
読売 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071022i315.htm?from=main3
毎日 http://mainichi.jp/select/wadai/news/20071023k0000m040109000c.html
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20071023STXKB075522102007.html
読売 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071022i315.htm
朝日 http://www.asahi.com/national/update/1023/TKY200710220367.html
 秋田県大館市の食肉加工・製造会社「比内鶏」(藤原誠一社長)が地元特産「比内地鶏」を偽装した薫製加工品を製造していた問題で、石川徹・総務課長(監査役)と桜井久美・営業課長が22日、問題発覚後初めて記者会見を開き、「比内地鶏」の加工品として販売した全23種類の製品のうち、12種類で偽装していたことを明らかにした。
 さらに、このうち薫製2製品について製造・加工日からおおむね6日以上日持ちする食品に表示される賞味期限を1週間長く偽り、今月中旬まで販売していたことも明らかにした。藤原社長は姿を見せず、同社側は「連絡がつかない」と説明した。
 偽装加工品はこれまでに、肉の薫製とたまごの3製品が判明していた。会見では新たに、おでん用の煮卵、うどんセットなどにも比内地鶏ではなく、一般の鶏の肉や卵を使用していたことを明らかにした。一連の偽装は、営業課が主導したという。
 肉や卵の薫製に、廃鶏の肉や、一般の鶏の卵を使って製造・販売していた点について、「商売をしている以上、もうけを考えない人はいない」と利益目的だったと認めた。また、偽装がまずいという認識について、「ミートホープ社(北海道)の問題が発覚したあたりからあった」と述べた。
 さらに、社内規定で40日間と定めている薫製2製品の賞味期限を1週間長く設定した理由を、「年末やお盆などの時期は、生産が追いつかなくなるため」と説明した。
 桜井課長は「長い間、うそをついて大変申し訳なかった」と謝罪する一方、「会社の代表として(藤原社長に)全国の消費者のみなさんにおわびを言ってもらいたい」と、社長欠席に無念さをにじませた。


 なんで社長が会見に出てこないんだ???と思ったら、社長は行方不明のままで連絡がとれなくなっているようで…。ミートホープ以上に最低な社長です!!!
 一方、偽装はこれまでわかっていた肉の燻製や卵など3製品に加えて、おでん用の煮卵、うどんセットなどにも比内地鶏ではなく、一般の鶏の肉や卵を使用していたことが判明。この会社。本当は比内地鶏を全く仕入れていなかったのでは? という疑惑さえ、ついつい考えてしまいます。
 「商売をしている以上、もうけを考えない人はいない」という言い分も、それはあくまでも正しい商売をやっている方だけが使うことを許されるセリフで、偽装を行った(あるいは黙認していた)人間に使う資格はありませんし、そういうセリフを平気ではける記者会見に応じた課長の人間性もどうなのかと…。まあこの会社自体、従業員16人の小さな企業のようですが、個人的には、ここの従業員が再就職に苦労するようなことになっても、同情する気にもなれませんね。

赤福絡みのニュース その2

2007-10-23 10:55:34 | Weblog
赤福、消費期限切れ再使用認める 売れ残りの餅・あん 2007年10月23日
朝日 http://www.asahi.com/national/update/1023/NGY200710220004.html
産経 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/071022/crm0710222233027-n1.htm
読売 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071022it16.htm
 赤福(三重県伊勢市)の偽装問題で、三重県健康福祉部は22日、同社が売れ残り商品から取り分けて再び赤福餅の原料にしていた「むき餅」「むきあん」に、消費期限が切れたものが含まれていた、と発表した。浜田典保社長(45)は会見で「長年の慣行で商品を再使用していた」と組織的に偽装を続けていた事実を認めて謝罪し、「1月に原則として再使用を中止した」と説明した。
 一方、同社が、再使用を記録した書類を1月に廃棄していた事実も県の調べで判明。県は偽装発覚を恐れて証拠を処分したとみて調べている。
 県は19、20両日に同社に立ち入り検査。同社が店頭で売れ残った赤福餅をあんと餅に分け、再び赤福餅などの原料としていた点について、消費期限が切れたものが含まれていた事実を確認した。
 県の調査に対し、同社役員らは「再使用したあんや餅の中に、消費期限の切れたものがあった」と認めたという。県は「組織ぐるみの違反と考えざるを得ない」と判断。人の健康を害する恐れのある食品を販売したとして、食品衛生法違反の疑いがあるとみている。
 さらに、県は森田利博工場長(49)ら関係者への聞き取りの中で、回収品やむき餅、焼却処分などの数量を示す記録の提出を求めたが、同社は「再使用をやめた1月に書類を廃棄した」と説明したという。県は「意図的に廃棄しており、上層部も知っていた」とみている。
 浜田社長はこの日の会見で「現場のもったいないという意識が長年の慣行となり、日ごとに出荷量が異なる商品コントロールの難しさもあって、再使用を繰り返してきた」と説明した。
 浜田社長は、こうした偽装について「私が指示したことはない」と関与を否定したが、同席した森田工場長は「社長への報告を怠った」としたうえで、「どうしてもお客様に供給しようと……」と言葉を詰まらせた。報告しなかった理由を問われると、「できませんでした」と涙声で答えたが、明確にしなかった。
 浜田社長は自らの進退について「今の段階では信頼回復が最大の責務」とし、辞任しない考えを強調。父親で先代社長の浜田益嗣会長(70)の経営責任についても、「会長とは再建策を相談しており、責任問題の話はしていない」と話した。

赤福:過去に輸入原料も使用 94年ごろ中国産小豆など 2007年10月23日 毎日
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20071023k0000m040151000c.html
 老舗和菓子メーカー「赤福」(三重県伊勢市)の消費期限偽装問題で、赤福の浜田典保社長らが22日会見し、原材料の小豆やもち米について、過去に輸入物や冷凍加工品などを使ったことがあったと発表した。赤福は国産原料の使用をアピールしており、当時、輸入物の使用は明らかにしていなかった。
 赤福によると、93年は国内農産物が凶作で、94年2月ごろから北海道産小豆の価格が高騰した。このため仕入れ予定量の小豆が確保できなくなった。これを埋めるため、同年春ごろから中国産を仕入れたほか、中国で加工したゆで小豆の冷凍加工品も使った。また、もち米も確保が困難となったため、カリフォルニア米の米粉加工品を輸入し、数カ月間使っていたという。
 浜田社長は「当時、国産原料の利用を明確にはうたっていなかったし、赤福餅を不足なく提供することを優先した」と述べた。
 この日の会見で浜田社長は(1)売れ残りの赤福餅を分離した「むきあん」「むき餅」のうち、一部消費期限切れのものを含む大量のあんや餅を再利用したり、グループ会社に販売したこと(2)冷解凍しない「生」の状態で包装紙を取り換える「まき直し」を行ったこと(3)あらかじめ次の日の日付を刻印する「先付け」を行ったことーーなど、これまで報じられた一連の不正を認めて謝罪。これまでの会見で事実を隠ぺいしたり、虚偽の説明をしたことについては「過去を否定するのが忍びなかった」などと述べた。


 こちらは不二家の不祥事があった1月に再使用を記録した書類を廃棄していたという記事と、社長や会長の当面辞任する気はないという記事。国産原料の使用をアピールしながら、実は中国産大豆を使っていたという報道の3つ。
 う~ん。国産大豆が手に入らないならば、その旨をきちんと説明して売り切れ御免にすれば、逆に希少性が高まりブランドの価値も上がると食品業界素人の私などは思うのですが、どうも同族会社が暴走すると手に負えません。

 一方、会長や社長の進退問題については、『社長は「今の段階では信頼回復が最大の責務」とし、辞任しない考えを強調。父親で先代社長の浜田益嗣会長(70)の経営責任についても、「会長とは再建策を相談しており、責任問題の話はしていない」』と寝ぼけたことを未だに言っているようです。
 37年間もの長期間、赤福の社長に就任していた前社長(現会長)が辞任しなければ、到底事態の収拾がつきません(こぶつきではメインバンクも怖くて人材は送りこめないでしょう)し、現社長も(会社から完全に離れるかどうかは別にしても)少なくとも社長職をどの段階で退くかをはっきりさせなければ、支援先の選定さえ進まない(支援体制の整備が遅れれば遅れるほど、赤福本体やその周辺の雇用が悪化することになります)ように私などは思うのですが、この期に及んで態度をはっきりさせないのもどうかと…。経営陣がもたもたしている間に、会社の建て直しが完全にできなくなるという最悪のシナリオにならなければいいんですけどね…。

赤福絡みのニュース その1

2007-10-23 10:49:11 | Weblog
赤福、餅6-9割再利用 「99%焼却」覆す 2007年10月22日 共同通信
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007102290122306.html
 和菓子の老舗「赤福」(三重県伊勢市)による赤福餅(もち)の製造日偽装問題で、売れ残って返品された商品の餡(あん)と餅を取り分けて再利用する「むきあん」「むきもち」について、餅については60-90%を赤福餅の餅として再利用していたことが農林水産省の立ち入り検査で22日、明らかになった。
 農水省は同社の本社工場などを19日と21日に日本農林規格(JAS)法に基づき立ち入り検査。同社側はこれまで「むきもち」再利用は1%程度で、残りは焼却処分していたと説明していたが、少なくとも2000年ごろから今年1月まで「むきもち」の大部分が再利用されていたことを確認した。
 また、出荷する赤福餅について、午前零時までの前日に製造した製品についても出荷日を製造年月日と印字し、日常的に消費期限を1日延長してたことも確認された。
 さらに冬期には餅が堅くならないように保湿効果のある糖類加工品を使用していたが、原材料に表示していなかったことも新たに明らかになった。

赤福改ざん「外部に話すな」・違法性を認識か 2007年10月22日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20071022AT1G2200B22102007.html
 「赤福」の不正出荷問題で、同社社員が、店頭から回収した赤福餅(もち)をあんと餅に分離し、再利用する作業を担当した従業員に「絶対外部に話さないように」と口止めをしていたことが22日、関係者の話で分かった。
 こうした作業は、社内で「むきあん・むきもち」と呼ばれており、当初から食品衛生法に抵触することを認識した上で、会社ぐるみで不正を続けた可能性が出てきた。



 今度は売れ残りの6割から9割を再利用ですか…、これまで再利用は1%と言っていたことから考えると、この期に及んで隠蔽しようとする経営体質にはただただ呆れ果てるしかありませんが、どこまで消費者を侮辱するつもりなんでしょうね…。
 大方、銀行や地元が300年以上続いた老舗ブランドを潰すはずがないという過信があるのだとは思いますが、情報を小出しにしか出さないことで、後から再建に苦労するのはまさに赤福そのもののはず。若社長が事情がわからないならば、37年間社長を続けた前社長なり、現場の責任者が勢揃いして記者会見を行うことで、真実を全て洗い出す必要があると思うのですが、『外部に話すな』と従業員に口止めするなど隠蔽体質がすっかり見についてしまっている赤福経営陣には所詮無理な話でしょうか。