ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

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資生堂、東レなど半年で366社 子育てに優しい企業に認定

2007-10-20 14:34:56 | Weblog
資生堂、東レなど半年で366社 子育てに優しい企業に認定 2007年10月19日 産経夕刊
http://sankei.jp.msn.com/life/welfare/071019/wlf0710191740002-n1.htm
 厚生労働省は19日、育児のための短時間勤務制度導入など子育てをサポートする企業として、366社(9月末時点)を認定したと発表した。厚労省では今後も随時認定していく。
 法律の水準を上回る企業の自主的な取り組みを応援する次世代育成支援対策推進法に基づき、各企業は独自の子育て支援策を盛り込んだ行動計画を策定。厚労省は、計画期間中に(1)男性の育児休業取得者がいる(2)女性の育児休業取得率が70%以上に達する-など一定の要件を満たした企業を認定している。
 認定は今年4月に始まり、4月末時点の認定企業数は128社だったが、制度開始から半年間で3倍に近くに達した。大半は資生堂や東レ、明治安田生命保険といった大企業か、その子会社だが、小中高校生の子供の看護のための有給休暇(5日間)を導入するなどした、長岡塗装店(松江市、従業員21人)のような中小企業も含まれている。


 子育てに優しい企業と言えば、先日厚生労働省の外郭団体が主催するセミナーで、平成18年度ファミリーフレンドリー企業厚生労働大臣優良賞を受賞(昨年度の受賞)したサタケ(広島県)さんのお話を聞く機会があった(関西では神戸のクリスタルタワーでも10月23日にサタケさんのお話を聞くことができます 詳細は21世紀職業財団兵庫事務所に問合せ下さい)のですが、この会社も託児所を保有していて、まあそれだけならば、それ程驚くこともないのですが、この会社の凄いところが、託児所を派遣社員やパート社員にも解放していて(同じ職場に働いているのだから差別はおかしいという論理のようです)、週に1回や2回だけ利用することも可能(通常の事業所内託児施設は一時預かりや週に1回だけ預かるという取り扱いは行わず、運営の都合上何日利用しようと定額料金となっているケースがほとんど)、しかも過去には社員の姪っ子(実の子供ではありません)を預かったこともあるそうで…(吃驚
 本当に子育てに優しい企業というのは、まさにこういった社員の事情にあわせて融通が効く企業ではないかと思うのですが、地方にも企業体力に応じて、社員のワークライフバランスを支援しようとする試みが少しずつではありますが、見られ始めているようですね。
 19日付の公表資料は、現時点ではまだ厚生労働省のHPにアップされていないようですが、これから企業に就職する若い方ならば、初任給といった目に見える条件だけでなく、ご自身が働き続けるためには、どんな福利厚生が必要なのか(メニューが沢山用意されていても、運用レベルで稼動していなければ意味がありません)をこういったリストアップされた企業のHPから情報収集して、就職を考えている企業にも同様の制度があり実際に運用されているかを確認するのも良いのではないかと思います。

<参考>平成19年度「均等・両立推進企業表彰」表彰企業(9月21日 リリース)の一覧はこちら
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/09/h0921-1.html

採用している企業年金、401kが25%で最多・R&Iと日経調査

2007-10-20 14:29:13 | Weblog
採用している企業年金、401kが25%で最多・R&Iと日経調査 2007年10月14日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20071014AT3S1202313102007.html
 日本経済新聞社と格付投資情報センター(R&I)は全国の有力企業などを対象に実施した「日経企業年金実態調査」をまとめた。採用している企業年金制度(複数回答)は確定拠出年金(日本版401k)が25.8%で最も多かった。401kは56.5%の企業が新たに採用したい企業年金に挙げている。
 401kを採用する企業の割合は昨年調査から4.1ポイント上昇した。昨年は採用率が32.3%と最も高かった税制適格年金は、25.6%に減少し2番目になった。適格年金は2012年3月末で廃止になることが決まっており、401kなど他の企業年金へ移行しているとみられる。


 支払い保険料を全額損金参入できる税制適格退職年金(http://www.lp21.net/kakutei1.htm)の廃止が平成24年3月に廃止されることが決まり、企業は中退共や特退済、確定拠出年金、確定給付年金、自社積立などの選択肢の中からどの方法を選択するかを迫られていますが、とうとう確定拠出年金の採用企業数が適年の採用割合を逆転したようで、しかも切替企業の半数強は確定拠出年金を希望しているようです。
 まあ、企業の側から見れば、後発債務の発生のリスクがなく、保険料さえ支払えば運用の責任を持たない確定拠出年金を採用したがるのもわからなくもないのですが、先ほどのスレッドで企業の担当者レベルでも、社員の3人に1人はこの確定拠出年金の制度や仕組みなどの理解が不足していると回答。
 個人的な意見を述べるのならば、確定拠出年金を導入するのは良いのですが、企業の側のメリットばかりをごり押しするのではなく、従業員に対する投資教育をもっときちっと行って欲しいと思います。

日本版401k導入企業、社員の3分の1「理解せず」

2007-10-20 14:25:52 | Weblog
日本版401k導入企業、社員の3分の1「理解せず」2007年10月12日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20071012AT3S0600N11102007.html
 確定拠出年金(日本版401k)を導入している企業の社員の3人に1人が制度を理解していない――。確定拠出年金教育協会が実施したアンケート調査でこのような結果が明らかになった。
 調査は8月上旬から下旬にかけて、企業の確定拠出年金制度の担当者約400人を対象に実施した。
 確定拠出年金は企業が毎月支払う掛け金を元手に、社員が投資信託や外貨預金などあらかじめ用意された金融商品を選択し運用する年金。運用成績で将来の年金額が決まるため制度をよく理解し、掛け金を運用することが求められる。


 少し前に同協会から公表された『「マッチング拠出」「特別法人税」等に関する企業担当者の意識調査』でも、特別法人税(平成20年3月まで凍結されていますが、確定拠出年金も積立金に対して、年1.173%が課税されることになっています http://401k.sumitomotrust.co.jp/DCdic/DCdic_22.html)  について「あまりよくわからない、全くわからない」と答えたのが担当者レベルで約4割、「説明を受けた従業員のうち特別法人税の意味を理解した割合が従業員の2割未満」とした事業所が6割強ありましたし、今回の調査で、『社員の3人に1人が確定拠出年金制度を理解していない』と言われても、そうは驚きませんが、担当者でこのレベルならば、現実問題として、もっと多くの方が制度を理解していないんでしょうね…。
 中には、まだ若い企業で退職金制度を新規に整備しようと確定拠出年金を取り入れた企業もありますが、大抵の企業では既存の退職金の財源の一部を取り崩して確定拠出年金への拠出に企てているケースがほとんどですし、確定拠出年金の運用で一定利率以上の割合で資産を運用しなければ、当初想定していただけの老後の資産を得ることができない可能性もあるだけに、制度の導入そのものよりも、まずは国民全体に対して、この新しい年金制度について啓発する必要性が高いと思います。

コンクリ詰め男児「絆創膏のどに詰まらせた」…母親が供述  他1本

2007-10-20 14:23:14 | Weblog
コンクリ詰め男児「絆創膏のどに詰まらせた」…母親が供述 2007年10月19日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071019i202.htm
 京都府宇治市の1歳6か月の男児の遺体がコンクリート詰めで遺棄された事件で、死体遺棄容疑で京都府警に逮捕された母親の無職浜野夕子容疑者(30)が、長男が死亡した理由について「指に巻いていた絆創膏(ばんそうこう)をのどに詰まらせた」と供述していることがわかった。
 長男の死後、近くのホームセンターでセメントやプラスチックケースを買い、自宅の風呂場で一人でコンクリート詰め作業をしたとも話しており、府警は19日に司法解剖して死因を特定し、供述の裏付けを進める。
 浜野容疑者は昨年3月中旬、長男の京太郎ちゃんの遺体をコンクリートで固め、同11月1日、同府八幡市の実家に遺棄。内縁の夫の無職高木政勝容疑者(48)は今月5日ごろ、大阪市城東区の知人のマンションに運び、タンス内に遺棄したとされる。

京都幼児コンクリ詰め 父供述「遺体を見つけたら哀れ」 2007年10月19 日 産経夕刊
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/071019/crm0710191257016-n1.htm
 1歳半の長男の遺体をコンクリート詰めにして放置したとして、京都府警に逮捕された父親の高木政勝容疑者(48)が、内縁の妻の浜野夕子容疑者(30)宅から大阪市の知人宅に、長男の京太郎ちゃんの遺体を移動させた理由について「(浜野容疑者と住んでいる)娘2人が遺体を見つけたらかわいそうだから」と話していることが19日、わかった。府警は同日、死体遺棄容疑で、2人を京都地検に送検した。
 調べによると、高木容疑者は「(娘2人が)遺体を見つけ、死んだことを知ったら、娘たちもコンクリート詰めになった長男もかわいそうだと思った」などと供述、京太郎ちゃんへ愛着を持っていた様子という。
 これまでの調べでは、両容疑者は3年半前から内縁関係にあったが、同居したことはなかった、遺体については今年9月上旬、同府八幡市の浜野容疑者の自宅から、大阪府門真市新橋町にある高木容疑者の自宅マンションに一時移し、その後、10月5日ごろにレンタカーで大阪市城東区のマンションに遺体を運んだという。府警は、高木容疑者が遺体を移すことを持ちかけたとみている。
 一方、浜野容疑者は「(長男の遺体を)自分一人でコンクリート詰めにした」と供述。昨年3月中旬、当時住んでいた同府宇治市のアパートで、遺体をポリ袋で包んでプラスチックケースに入れ、風呂場でコンクリート詰めにしたという。作業は単独で、高木容疑者は長男の死亡に関与していないとみられる。



 昨日のブログで触れた、1歳半の長男の遺体をコンクリート詰めにして放置したバカ親の事件ですが、容疑者である母親(浜野容疑者)は、長男が死亡した理由について「指に巻いていた絆創膏をのどに詰まらせた」などという、ふざけた言い訳をしているようです。
 大体、本当に絆創膏を飲み込んだのならば、すぐに吐き出させようとさせるなり、病院に駆け込む方が親として普通にとる行動だと思うのですが、その後の調査で、「自分には覚醒剤取締法違反で服役した前科があるので、疑われるのが嫌で病院には連れていけなかった」とこれまた寝ぼけた供述をしているそうで…。(私は虐待死の可能性も疑っていたのですが、確認できる範囲では骨折など危害を受けた跡はなく、窒息死や病死をうかがわせる形跡もなかったようです。でも遺体は損傷がかなり激しいようですし、実際のところどうなんでしょうね… http://mainichi.jp/select/jiken/news/20071020k0000m040110000c.html)。 もはや何から突っ込んだら良いのか…(汗
 一方、父親である容疑者(高木容疑者)は、「(浜野容疑者と住んでいる)娘2人が遺体を見つけたらかわいそうだから」という理由で遺体を動かしたと、これまた意味不明のことを言っているようです。
 男の方も48歳と世間では部下をもってバリバリ働いてもおかしくない年齢なのに、この2人には常識というものがないんでしょうかねぇ…。
 わずか1歳半で命を奪われ、ロクに供養もしてもらえなかったこの幼児が可哀想でなりません。

赤福絡みのニュース その2

2007-10-20 14:17:36 | Weblog
赤福、再出荷時に翌日の刻印 偽装が常態化 2007年10月20日 
朝日 http://www.asahi.com/national/update/1020/TKY200710190464.html
産経 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/071020/crm0710201252011-n1.htm
毎日 http://mainichi.jp/select/wadai/news/20071019k0000e040067000c.html
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20071020AT1G1902G19102007.html
 餅菓子の老舗(しにせ)「赤福」(三重県伊勢市)の製造日の偽装問題で、同社が冷凍に回した売れ残りや未出荷の商品を解凍して再出荷する際、出荷前日にあらかじめ翌日の日付を製造日として刻印していたことが19日、農林水産省の立ち入り検査でわかった。社内ではこれを「先付け」と呼び、本社工場のほか名古屋、大阪の両工場でも在庫調整のために実施、全社的に常態化していたという。
 同省によると、当初の調べに対して赤福は、冷凍した商品を解凍、再包装して出荷する「まき直し」について、「解凍に時間がかかるため、出荷前日に解凍することはあったが、日付の変わる午前0時まで待って包装していた」と説明していた。しかし、売れ残り商品の再利用が新たに発覚したことを受けて同省が19日に再度、立ち入り検査したところ、「解凍した日のうちに翌日の日付を刻印して再包装を終えていた」と説明を一転させたという。
 「先付け」は注文状況に応じて日常化し、翌日の日付を刻印された商品は、本社工場では翌日未明に出荷される第1便として、主に大阪、名古屋方面へ配送され、店頭に並べられていたという。
 また、同社は当初、「まき直し」をしていたのは本社工場と大阪工場だけで、名古屋工場では「大型冷凍庫はあるが現在は使用していない」と説明していたが、19日の立ち入り検査では、名古屋工場でも「まき直し」を実施していたことを認めたという。

赤福:若林農相「虚偽の説明、けしからん」 2007年10月20日 毎日夕刊
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20071020k0000e040009000c.html
 若林正俊農相は19日、老舗和菓子メーカー「赤福」(三重県伊勢市)が商品偽装問題の発覚当初、売れ残り商品の再出荷を否定する虚偽の説明をしていたことについて「まったくけしからん。加工食品メーカーにとって信用が命だ。その信用がこれほど傷つけられたことはない」と語り、赤福の対応を強く批判した。ジュネーブで記者団に語った。
 若林農相は「社長がはっきり謝罪し、事実関係を説明したにもかかわらず、新たな偽装が判明したことは本当に残念だ。徹底的に事実関係を明らかにし、不信感を取り除くようにしないといけない」と指摘。「新たな違反措置が確認されたら、同社にしっかりした改善措置を講じるよう求めていく」と述べた。



 記事量があまりにも多いので、社長会見や周囲の反応と、現場の暴走の2つのスレッドに分けましたが、叩けばどんどんボロが出る状態ですし、もはや何と言ってよいか…。
 さすがに、自身も不透明な政治資金の流れが判明してしまったミスターリリーフ若林氏が猛クレームをつけても説得力は半減のような気もしますが、言っていることはまさにその通りだと思います。

赤福絡みのニュース その1

2007-10-20 14:13:13 | Weblog
赤福社長会見 「現場がもったいないと思って、した」 2007年10月19日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/1019/NGY200710190002.html
 記者会見での浜田典保社長の説明は次の通り。
 ――(商品の赤福餅を餅とあんに分けて原料としていた)「むき餅」「むきあん」の問題や、店頭から回収した商品をまき直し(再包装)していた問題を調査していなかったのではないか。
 (12日に謝罪会見した)前回も調査はした。12日以降も、より徹底した点検やヒアリングをし、その中で判明した。
 ――現場が勝手にやったのか。
 どんな経緯で起こったか、今はっきりと特定していない。
 ――(期限切れ原料を使った大手菓子メーカー「不二家」の問題が発覚した)1月に、「むき餅」「むきあん」や店頭回収分のまき直しをやめたのはなぜか。
 逐次、長年の作業をチェックし、その中で改善した。
 ――結果として、前回の会見でうそをついていたのでは。組織的ではないのか。
 誤った報告をしたのは事実。誠に申し訳ない。現場が「もったいない」と思って、そうした。忸怩(じくじ)たる思いがある。明確な指示は私も含めてしていない。
 ――食品衛生上の問題はどうか。実際どれくらいもつのか。
 県に報告し、ご指導いただきたい。出荷してから夏場2日、冬場3日が期限だ。
 ――消費期限が切れた商品が店頭に並んだことはあるのか。
 現在確認している。
 ――むき餅などを、いつから知っていたのか。
 定かな記憶がない。(先代の社長から)順次引き継ぐなかで……。
 ――進退は。
 現在、再チェックし、すべてを出すことに傾注したい。

再出荷や再利用の事実知らず、「赤福」社長が会見 2007年10月19日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071019i104.htm
 「赤福餅(もち)」の表示偽装問題で、赤福の浜田典保社長(45)は18日深夜、三重県伊勢市内で記者会見し、店頭に売れ残った商品の再出荷や再利用について、「現場の判断」を強調し、経営陣はこうした事実を知らなかったとの弁明を繰り返した。
 浜田社長は再出荷の実態について、「経営側の『商品管理を適正にするように』との意思が行き届かなかった。出荷商品と未出荷商品との区分が現場にはっきりと伝わっていなかった」と述べた。
 報道陣から「現場の社員が勝手にやったということか」と質問が飛ぶと、「現場の責任とは認識していない。(経営者として)知るべきだった。原因を特定して報告したい」とあいまいな表現で答えた。

赤福 不信と失望拡大 消費者「余り物とは」憤り 2007年10月19日 朝日夕刊
http://www.asahi.com/national/update/1019/NGY200710190014.html
 店頭の売れ残り商品を再使用したことが発覚した老舗(しにせ)、赤福(三重県伊勢市)の本社と工場に19日午前、再び農林水産省と三重県などが立ち入り検査に入った。製造日偽装に続き、消費期限の根拠も消えた。赤福の無期限営業禁止処分を受けて、百貨店などは販売自粛継続の方針を決め、消費者の怒りも広がるなど、さらに「赤福離れ」が進みそうだ。
 赤福の不祥事が次々に明らかになり、地元の伊勢市民らに失望が広がっている。
 市内で靴店を営む伊勢高柳商店街振興組合の橘正志理事長は「東京に暮らす息子たちに大人気で、何度も宅配便で送った。残念としかいいようがない」とつぶやいた。
 同市で機械設計会社を創業した山本幸雄さん(67)は浜田典保社長と顔なじみ。「冷凍技術が進歩する一方、安全重視のマーケットの要求との差が開き、ギャップを埋めるのが難しくなっていたのでは」とみる。
 伊勢神宮内宮前の「おかげ横丁」は雨の中を行き交う観光客らが、閉じたままの本店前で足を止めた。
 愛知県犬山市から妻と観光に来た松本久雄さん(65)は「孫の誕生や結婚記念日など、節目ごとの伊勢参りで必ず買ってきた。余り物をまた商品にしていたとは、とんでもない」と憤った。
 夫婦で2泊3日の旅行に訪れた名古屋市の尾藤圭子さん(63)は「心のこもった手作り品と信じてきたのに。これでは他のおまんじゅうにしようと思ってしまう」と嘆く。小学5年生の修学旅行で来た時、みんなで買った赤福。「昔のように伊勢だけで売って、大量生産をしなければ良かった」
 遠足で訪れた松阪市の飯南高校1年生も「絶対に食べたかった」「おばあちゃんのおみやげにしたかった」と口々に言い合っていた。
■小売店側から厳しい声
 商品を取り扱っていた店舗の関係者らからは、改めて赤福に対する厳しい声が上がった。
 赤福を扱う2店舗での販売を自粛している松坂屋には、18日に赤福から説明があったという。広報担当者は今回の事態を「非常に残念。今後確認しなければいけないことが多々ある。さらなる事実関係の確認を進めている段階」と話した。
 「赤福茶屋」が入るジェイアール名古屋タカシマヤは、製造日偽装が明らかになった12日から営業を自粛。事実関係が判明するまで再開の予定はなかったといい、新たな事実判明にも「まだ途中の段階。営業自粛を継続することには変わりはない」(広報担当者)としている。


 赤福の表示偽装問題ですが、若社長は再利用や再出荷の事実は知らず、直接の関与を否定したようです。
 ただ、「むき餅」「むきあん」といった重大な背信行為が、お偉いさんの許可を取らずに現場の暴走で行われるとはちょっと考えにくいですし、普通に考えるならば、現社長かその前の先代社長(現会長)あるいはその両人に近い方がGOサインを出した可能性が高いと考える方が普通ではないでしょうか。
 もっとも、実際には誰がGOサインを出したかに関係なく、観光客だけでなく、地元の伊勢市民の信頼まで失い、商品を取り扱う百貨店も販売自粛がいつまで続くかわからない状況。昨日も書きましたが、もはやここまで問題が大きくなると、大手食品製造業の傘下に入って、品質管理の専門家を送りこんでもらった上で、従業員を再教育するしか、赤福が生き残る方法はないように思います。

週明けの日本株式市場は大荒れ? NYダウ急落、366ドル安

2007-10-20 14:08:42 | Weblog
NYダウ急落、366ドル安・今年3番目の下げ 2007年10月20日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20071020AT2M2000O20102007.html
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20071020it02.htm
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/071020/fnc0710200834003-n1.htm
 19日の米株式市場でダウ工業株30種平均は急落した。前日比366ドル94セント安の1万3522ドル02セントで取引を終え、今年3番目の下げ幅となった。有力企業の業績低迷で米景気の先行き不透明感が強まった。市場関係者の予想によると来週発表予定の経済指標に明るい材料は乏しく、株式相場は軟調な展開が続く可能性もある。
 ダウ平均は5日続落。9月17日以来約1カ月ぶりの安値となった。前日比の下げ幅は一時377ドル超に広がった。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も3日ぶりに反落。同74.15ポイント安の2725.16で終えた。

東京株式市場、大幅下落 サブプライム問題・原油高懸念 2007年10月19日
朝日夕刊 http://www.asahi.com/business/update/1019/TKY200710190399.html
日経夕刊 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20071019NTE2INK0519102007.html
 19日の東京株式市場は米国の低所得者向け(サブプライム)住宅ローン問題への懸念が再燃し、日経平均株価が前日比で一時390円を超えて下げるなど大幅に反落した。円が一時1ドル=114円台まで上昇したことや原油高なども響き、輸出関連を中心に東京証券取引所第1部の銘柄の8割超が下落した。
 日経平均は取引開始直後から1万7000円を割り込んで推移し、終値は前日比291円72銭安い1万6814円37銭だった。東証1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)の終値は同26.47ポイント低い1591.28で9月26日以来、16営業日ぶりの1600割れ。出来高は17億1000万株だった。
 米銀大手が発表した7~9月期決算がサブプライム問題の影響もあって低調だったことなどが嫌気され、銀行や証券株なども売られた。台湾、韓国、シンガポールなどのアジアの主要株価指数も下落した。
 市場には、本格化する企業の9月中間決算の内容を見極めたいとの様子見ムードがある上、「サブプライム問題への懸念から投資家のリスク許容度が下がり、投資意欲が落ち込んでいる」(大手証券)との指摘が出ている。

危機感強める米政府 原油90ドル台突入で 2007年10月19日 朝日夕刊
http://www.asahi.com/business/update/1019/TKY200710190385.html
 原油価格の高騰に、米ブッシュ政権は懸念を強めている。インフレ圧力の加速と景気後退という二重苦の「スタグフレーション」に直面する危険性もあるからだ。
 米連邦準備制度理事会(FRB)は、機動的な金融緩和によって景気後退を防ぐ方針だが、インフレ圧力が加速すると利下げが困難になる。
 ホワイトハウスの報道官は原油高騰について「極めて懸念している」と発言。エネルギー省のボドマン長官も、低所得者向け(サブプライム)住宅ローン危機で揺れる米経済をさらに不安定にしかねないとして、「(原油価格の)動向を注視している」と述べた。
 ガソリン価格の平均は今のところ1ガロン=2.70ドル台程度で落ち着いている。しかし、アナリストの間には、同4ドル台が視野に入ったとの見方も浮上している。
 こうした見方の背景には、中東情勢の緊張などを背景に原油価格が年内にも1バレル=100ドルをつける、との観測がある。さらに、米政府がエネルギー政策の一環で原油の戦略備蓄を拡充していることに対しても、「原油高騰に拍車をかけた可能性があり、早急に備蓄増強を延期すべきだ」(レビン上院議員)という指摘がある。
 米国内総生産(GDP)の7割を支える個人消費が、燃料価格の上昇で打撃を受けかねない、との不安もある。今年のGDPの伸びは前年より1%ほど低い2%前後。サブプライム危機の波及とともに、5年ぶりの1%台に鈍化する可能性も指摘されている。
 米住宅ローンのこげつきがサブプライム以外にも波及すれば、世界経済の成長率がさらに鈍る恐れがある。


 NY原油相場がとうとう90ドル台に突入したことや、対ドル円相場が一時114円台に突入したこと、アジア各国でも相場が調整したことで、19日の日本株式市場も10時には16800円近くに貼りつき、一時は16700円割れすれすれまで値を下げました。結局19日の日経平均は前日比291円72銭安の16814円37銭で終了。
 ここでアメリカのNYダウが踏ん張ってくれれば、まだ反騰する可能性もあったのかもしれませんが、19日のNYダウは海外市場の流れを受けて、366ドルの大幅安で終了。
 週明けの日本株式市場は、スタートしてすぐウリの大攻勢になりそうな嫌な予感がします。