ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

日々のニュースをFPの視点からチェックしてコメントします

「宮内庁ごときが決める問題ではない」石原知事が反発 五輪招致 皇太子さまご協力問題 

2008-07-05 15:17:18 | Weblog
「宮内庁ごときが決める問題ではない」石原知事が反発 五輪招致 皇太子さまご協力問題 2008年7月4日 産経夕刊
http://sankei.jp.msn.com/culture/imperial/080704/imp0807041933001-n1.htm
 2016年の夏季五輪開催を目指す東京都の石原慎太郎知事が皇太子さまに招致活動へのご協力を求めていることについて、宮内庁の野村一成東宮大夫は4日の定例記者会見で「招致活動の段階からかかわることは難しい」と述べ、実現は困難であるとの見通しを示した。
 これに対し、石原知事は4日、訪問先の小笠原諸島・父島で記者団に「宮内庁ごときが決めるべきことではない」と反発。そのうえで「(五輪招致は)ある意味では国運のかかった問題なのだから、政府が正式に(皇太子さまに)申し込んだら別の話になると思う」と述べた。
 石原知事は東京五輪の招致活動で「旗頭がほしい」として皇太子さまにご協力を求める考えを示しており、1日には福田康夫首相と会談して政府に正式にご協力を要請し、森喜朗元首相が今月の皇太子さまのご公務に同席する際の感触をふまえ、政府に動いてもらうとしていた。
 野村東宮大夫は「招致活動には政治的な要素が強いこともあるし、すでに決まった式典に出席されるのとは違う話だ。いずれにしても政府内で詰めることが先決」などと述べた。



 『宮内庁ごとき』という言い草にも、『お前こそ何様のつもりだ!』とかなりムツとしたのですが、現実問題として既に経済大国となった日本に五輪を誘致することに、一体どれ程の意味があるんでしょうね…。
 いくら皇太子にご登場頂いたところで、他にも立候補したがっている地域はいくらでもあるのに、肝心の地元が盛り上がらなければ誘致など到底できない(そもそも東京ではオリンピックの誘致に本当に盛り上がっているのでしょうか???)でしょうし、100歩譲って五輪を誘致したところで、その後の跡地利用まで考えておかなければ、いろんな意味で長野の二の舞になるだけのこと…。
 新銀行東京の一件といい、どうもこの人は、派手なパフォーマンスばかりが大好きで、費用対効果といった経済感覚は著しく欠けているのでは…とどうしても疑わざるを得ません。

グリーン車女性乗務員を連続強姦容疑…34歳飲食店員逮捕

2008-07-05 15:11:35 | Weblog
グリーン車女性乗務員を連続強姦容疑…34歳飲食店員逮捕 2008年7月4日 
読売夕刊 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080704-OYT1T00325.htm
日経夕刊 http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080704AT1G0401D04072008.html
 JR東海道線の電車内でグリーン車専属の女性乗務員を相次いで暴行したとして、川崎市川崎区桜本、飲食店店員今井卓哉被告(34)が強姦と強姦致傷の疑いで神奈川県警戸部署に逮捕され、両罪で起訴されていたことがわかった。
 客がまばらな早朝の時間帯が狙われており、JR東日本は在来線車内にも監視カメラを増設、車内を巡回する警備員増員などの措置を取った。
 同署幹部や起訴状によると、今井被告は3月27日早朝、品川発の東海道線グリーン車近くのトイレに20歳代の女性乗務員を押し込み、首を絞めるなどして「死にたくなければ言うことを聞け」と脅し、強姦しようとして、首などにけがを負わせたとされる。また、4月2日早朝にも、別の20歳代の女性乗務員をトイレに押し込め、強姦したとされる。
 今井被告は東京・銀座や高田馬場のパブで明け方まで働いており、川崎の自宅に帰る際、東京駅から電車を利用していた。「グリーン車に女性乗務員がいるので狙った。客が少ないのでばれないと思った」と供述しているという。
 同署は2件目の事件発生翌日の4月3日、同様に東海道線で帰宅した今井被告を逮捕した。同署は被害女性の証言などをもとに捜査していた。今井被告は3月中旬、川崎市内の駐車場で20歳代の女性を強姦したことも認めているという。
 JR東日本では女性乗務員について、早朝、夜間の勤務を2人態勢にするなどの対策も始めた。



 勿論、このような卑劣な犯罪は絶対に許してはなりませんし、企業としても使用者責任の一環として従業員を犯罪に巻き込まれることから避ける精一杯の努力をして貰わなければなりませんが、いくら早朝・夜間勤務を2人体制にしたり、監視カメラをつけたところで、犯罪者が本気になれば、いくらでもウラを書いてくるでしょうし、レイプ犯に対する罪刑を重くしたり、海外の一部の国で行われているように、出所後も腕輪を付けさせることで犯罪抑止効果を狙うしかないのでしょうか…。(日本の場合、前科のある方に対する就職差別が酷いので、腕輪まではあまり好ましくないと思うのですが…)

 それはそうと、一番心配なのが、このような事件が起こることで、女性の社会進出の妨げにならないかということ。これから先、日本の労働力人口が長期的に減少し、とりわけ若手世代が少なくなるため、やる気と能力のある方は、男女に関わりなくどんどん社会進出してもらわなければ困るのですが、このようなやり切れない事件が続出することで、いくら当人にやる気と能力に溢れていても、親が夜間・早朝勤務のある職場への就職に猛反対したり、当の企業の場合も、特別な措置を取れば人件費が割高になり、その結果女性を配置しなくなりがちになって、その女性の昇進も遅れることにもなりかねないだけに、この問題は犯罪行為だけでなく、女性のキャリア形成の面からも頭が痛い問題だと思います。

使用前のタオルからもセラチア菌、点滴治療事件の谷本整形

2008-07-05 15:03:37 | Weblog
使用前のタオルからもセラチア菌、点滴治療事件の谷本整形 2008年7月5日 
読売 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080704-OYT1T00921.htm
産経 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080704/crm0807042123046-n1.htm
 三重県伊賀市の整形外科医院「谷本整形」の点滴治療による院内感染問題で、使用前のタオルから、院内感染の原因となった菌とは別の2種類のセラチア菌が検出されていたことが、県が4日公表した調査報告でわかった。
 県は「本来は菌が出るべき場所ではない。院内の広範囲の不衛生さを裏付ける」と指摘している。
 院内感染予防のために県が作成した点滴に関するチェック表18項目のうち、「注射器と針の使い捨て」「作業の効率化」の2項目しか適合していなかった。県は「『手指を清潔にする』など、当たり前の衛生対策がほとんど行われていなかった」と批判し、医療に対する責任感や危機管理意識が欠如していたと結論付けた。
 調査報告を受け、県伊賀保健所は同日、同医院に対し、8月31日までに改善計画を提出するよう指示した。



 点滴の作り置きによる細菌感染が原因で、多数の重傷者だけでなく死者まで出してしまった、三重県伊賀市の谷本整形ですが、今度は未使用のタオルから院内感染したのとは別のセラチア菌が検出されていたことがわかりました。
 え~と…。ここって、一応は医療機関ですよね…(滝汗
 まだ一般家庭でタオルに菌がついているというのならばわからなくもないのですが、衛生管理に細心の注意を払わなければならない医療機関で、未使用のタオルから病原菌が検出されるなんて前代未聞ですし、おそらくはタオルを保管している棚の消毒作業もロクに行っていなかったのではないでしょうか。
 谷本整形では、『手が荒れるから』との理由で、主に手の消毒に用いるグルコン酸クロルヘキシジンという殺菌薬を、本来の希釈基準である10-50倍ではなく、1000倍に薄めて使用していたために、消毒綿の容器にも菌が繁殖した疑いがあるようですし、コスト削減ありきだったのかはわかりませんが、この診療所のあまりもの衛生管理意識の薄さには怒りさえ感じます。

エビ養殖詐欺:投資家の視察を拒否「現地の治安悪い」 他関連ニュース3本

2008-07-05 14:58:24 | Weblog
エビ養殖詐欺、国内口座の残高ほぼゼロ…750億配当などに 2008年7月4日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080703-OYT1T00954.htm
 エビ養殖事業への投資を装った「ワールドオーシャンファーム」による巨額詐欺事件で、同社会長の黒岩勇容疑者(59)(組織犯罪処罰法違反容疑などで逮捕)らが国内の金融機関に開設した少なくとも計23口座には、預金がほとんど残っていないことが分かった。
 同社が集めた約850億円のうち約750億円は、出資者を信用させるため、配当などに回されていたことも判明。差額の約100億円が“粗利”とみられるが、黒岩容疑者は「90億円は海外送金した」と周囲に話しており、警視庁では、経費以外の大半は海外に隠匿されているとみて、流出先の特定を急いでいる。
 同庁幹部によると、同社が出資者からの集金用に使っていた金融機関の口座は九つあり、2005年春から昨年5月ごろまでの約2年間に、約3万5000人から約848億5000万円入金があった。
 資金は入金後すぐに9口座以外の別の口座に移されていたが、別口座はゆうちょ銀行や都市銀行などに少なくとも14口座が確認された。
 名義は同社や関連会社のほか、黒岩容疑者や黒岩容疑者の長男の厚宏容疑者(28)のものもあった。
 同庁がこの14口座を分析したところ、約744億円は出資者への配当支払いや元本の返金に使われており、出金の時期は同社が資金集めを始めた05年春から約1年半の間に集中していたという。
 集めた金との差額は約100億円に上るが、現在、集金用も含めた計23口座には、ほとんど預金は残っていないという。
 同庁では、配当などが滞り始めた06年末以降に集められた資金が、米国に送金された48億円など、海外に移されたとみている。

国外逃亡資金か エビ投資の会長、手元に現金5千万円 2008年7月5日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0705/TKY200807040512.html
 ワールドオーシャンファーム(WOF)のエビ養殖投資詐欺事件で、会長の黒岩勇容疑者(59)が今月2日に組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)容疑で逮捕される際、滞在していた東京都墨田区のホテルに約5千万円の現金を隠し持っていたことが警視庁などの合同捜査本部の調べでわかった。
 黒岩容疑者の会社は過去にも出資金を集めては破綻(はたん)を繰り返し、黒岩容疑者の行方も分からなくなるケースが再三あったとされる。今回もフィリピンへの逃亡を計画していたとの情報を捜査本部は得ており、所持していた現金の使途を含め、経緯を調べている。
 黒岩容疑者は昨年5月と12月に他人名義の旅券でフィリピンへ出国したとして、旅券法違反罪などで執行猶予付き有罪判決を受けた。昨年5月の出国はWOFの破綻直後で、東京地裁は「責任逃れのための海外逃亡」と指摘した。
 今年5月30日の判決直後、黒岩容疑者が保釈されたため、捜査本部は再び逃亡するおそれがあるとみて、入管当局を通じ国際線のある国内の主要空港に協力を依頼。今回の逮捕まで1カ月以上にわたり警戒態勢をとっていたという。
 公判では、偽造旅券の準備に加担したWOF副社長野田正喜容疑者(57)が「黒岩会長から『詐欺の時効は7年』と言われ、偽造旅券の報酬を受け取った」と証言。報酬は1年500万円で、7年分3500万円の約束だったという。黒岩容疑者の出国後、野田容疑者は顧問弁護士とともにWOFの整理を任されていた。
 約15年前に「マルチ商法の大物」とされる男性のもとで手口を学んだ黒岩容疑者は、98年ごろから別の男性と共同経営した健康食品会社「ユーゼン」で約300億円を集めたとされる。99年に独立して設立した健康食品会社「アイエーエス(IAS)プロデュース」でも約400億円を集めたという。
 両社はいずれも数年で破綻。ユーゼンの時は会社の倒産前後に出資者と連絡を絶ち、IASの際は他人名義の旅券でフィリピンへ出国したという。
 黒岩容疑者を約15年前から知る男性は「黒岩容疑者は『集めるだけ集めてパンクすればいい』と公言していた。WOFでもそのつもりだったのだろう」と話す。

エビ投資詐欺 使途不明50億円 警視庁、資金の流れ解明急ぐ 2008年7月4日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080704AT1G0303P03072008.html
 ワールドオーシャンファーム(破産手続き中)のエビ養殖投資詐欺事件で、同社が集めた資金約849億円のうち、約50億円が使途不明になっていることが3日、警視庁生活経済課の調べで分かった。同課は資金の流れの解明を急いでいる。
 調べによると、同社会長の黒岩勇容疑者(59)らは2005―07年、「フィリピンでのエビ養殖事業に投資すれば1年で2倍になる」とうそをつき、全国の約3万5000人から計約849億円を集めた疑いが持たれている。

エビ養殖詐欺:投資家の視察を拒否「現地の治安悪い」 2008年7月5日 毎日
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080705k0000m040139000c.html
 フィリピンでのエビ養殖事業に絡む出資金詐取事件で、逮捕された「ワールドオーシャンファーム」(東京都品川区)会長、黒岩勇容疑者(59)ら同社幹部が、フィリピンの養殖場視察を願い出た投資家に対し、「現地は治安が悪い」などと拒絶していたことが分かった。宣伝していた養殖場にエビはほとんどおらず、ため池だったことが判明している。警視庁などの合同捜査本部は、黒岩容疑者らが不正発覚を隠ぺいするためだったとみて調べている。
 調べでは、黒岩容疑者らは「養殖事業に投資すれば約1年で出資額が2倍になる」と募集。05年2月~07年7月にかけ、約3万5000人から約849億円を不正に集めたとされる。その際、フィリピン・ルセナ市の養殖場は東京ドーム450個分の規模だと説明していたが、実際は数十分の1の約65ヘクタールで、養殖の実態もなかったことが分かっている。
 黒岩容疑者らワ社幹部がほぼ毎月開催していた投資家向けの講習会に06年に参加した男性によれば、養殖場を見に行きたいと要求した出席者に対し、幹部らは即座に「治安が悪いから現地には連れていけない」と拒否。さらに「警備員が自動小銃を持って養殖場を警護している」などと話したという。
 また、神奈川県内に住む70代女性も幹部から「フィリピンは危ない国で行ったら命はない」と説明を受けたという。
 一方で、ワ社は出資金を集め始めて間もない05年11月に、投資額が多い会員だけを現地に招待。養殖場をボートで案内し、おそろいの青色ポロシャツを来た現地法人スタッフに引き合わせたり、高層ビルの一室の現地事務所を訪ねさせたりしていた。そのときの様子は写真に撮影し、勧誘の際に見せていた。
 それ以降、現地視察ツアーは行われていないとされ、捜査本部は出資者を信用させるためのパフォーマンスだったとみている。



 エビ養殖事業への投資を装った「ワールドオーシャンファーム」による巨額詐欺事件ですが、黒岩容疑者の手元にあった逃走用の資金と思われる現金約5000万円を別にすれば、国内の金融機関には、ほとんど預金が残されていないことが判明しました。
 アメリカのFBIが凍結した預金は別にしても、使途不明金の50億円をどれだけ回収できるかによって、配当額にも大きく影響してくるだけに、資金の流れを解明して、いくら取り戻すことができるか、非常に気になるところですね。

 また、投資家が現地視察をしたいと言い出したときに、幹部が「治安が悪いから現地には連れていけない」「警備員が自動小銃を持って養殖場を警護している」などとのたまっていたことも発覚。
 ただ、警備員が自動小銃を持ち歩かなければならないような治安の悪いところで、従業員が働き続けることができるわけがありませんし、いくら人件費の安いフィリピンでも武装した人間を複数も雇っていたのでは採算割れになることくらい、少し冷静に考えればわかりそうなもの。
 他にも、投資家(被害者)を騙す様々な小手先のテクニックは用いていたようですが、大切なお金を人に託すのだから、最低でも業者や経営者や主要役員の経歴くらいは信用調査機関で調べるくらいのことはして欲しいもの。まして黒岩会長は過去にも同様の詐欺を繰り返しているだけに、騙された方には、信用調査とまではいかなくても、せめてネットでの情報収集くらいは行って欲しかったと思います。

中国産ウナギ偽装騒動 ニュース4本(魚秀関連)

2008-07-05 14:53:01 | Weblog
ウナギ偽装、魚秀が現金決済を要求 取引記録残さず 2008年7月5日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080705AT5C0402G04072008.html
 中国産ウナギかば焼きの産地偽装事件で、水産卸売会社の魚秀(大阪市)が、偽装ウナギを伝票上で取引した東京都内の商社に対し、現金で決済することを要求していたことが4日、関係者の話で分かった。兵庫、徳島両県警の合同捜査本部は、偽装の発覚を免れるため、金融機関の口座などに取引記録が残らないよう画策したとみて、詳しい経緯を調べている。
 調べによると、魚秀は3―4月、中国産のウナギかば焼きを「愛知県三河一色産」と偽装し、約256トンを神港魚類に出荷した。実際は魚秀と神港魚類の間で取引していたのに帳簿上は「一色フード」という架空の会社から都内の商社2社を介し神港魚類に出荷したように装っていた。

ウナギ偽装、利益3億3千万円 半分は実行役らに配分 2008年7月5日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0705/OSK200807040118.html
 中国産ウナギの偽装事件で、ウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」(大阪市)が得た利ざやは約3億3千万円にのぼり、このうち約1億5千万円が偽装工作の実行役ら関係者に配分されていることが、魚秀関係者らの証言などでわかった。残り約1億8千万円のうち1億円は、水産物卸売会社「神港魚類」の担当課長(40)を偽装の首謀者に仕立て上げるための「口止め料」に見込んでいたという。
 魚秀の中谷彰宏社長(44)は兵庫、徳島両県警の合同捜査本部の調べに「もうけより在庫を減らしたかった」と話しており、同本部は在庫一掃のため偽装を計画したとの見方を強めている。
 調べなどによると、魚秀は3月4日~4月16日、神港魚類に愛知「三河一色産」と称して、中国産かば焼き計256トンを約7億7千万円で出荷。今春の相場で中国産なら約4億4千万円に相当し、差額約3億3千万円を不正に得たとされる。
 魚秀関係者によると、同社は1月時点で、中国産かば焼きの在庫が約800トンに膨らんだ。中谷社長は、親会社の水産物卸売会社「徳島魚市場」(徳島市)の社長から「損をしてでも売りなさい」と命じられていた。
 このため、魚秀の福岡営業所長(41)と神港魚類の担当課長が同月、一色産への偽装を計画、2~3月、高松市内の倉庫で国産用の箱に詰め替えさせるなどした。偽装工作を請け負った同市の水産会社元専務(43)に、魚秀の非常勤役員でもある高知県内の水産加工会社取締役が約1億円の報酬を渡したという。
 また、実際には魚秀と神港魚類の2社間でかば焼きの取引をしていたのに、伝票上は東京の食品商社2社を経由したことにし、商品の流れを複雑化、発覚しにくくしていた。3~4月、協力した1社に約3500万、もう1社に約500万円を「手数料」名目で支払った。5月には、中谷社長が神港魚類の担当課長に「報奨金」1千万円を提供したという。
 残りの約1億8千万円は、魚秀名義でストックされた。
 農林水産省や神港魚類によると、同省の立ち入り調査が始まった翌日の6月13日、中谷社長ら魚秀幹部は神港魚類の担当課長と神戸市内のホテルで面会。魚秀幹部が課長を首謀者とする同省への報告案を提示し、「1億円出すから全部かぶってくれ」と迫ったという。1億円は、利ざやの残金が原資とみられる。
 魚秀幹部は「課長が『年収500万円として20年で1億円になる。それぐらいあれば海外で暮らせる』と言い出したのがきっかけで、そんな話になった」と説明する。1億円の提供は、実際には課長が拒絶したため実現しなかった

ウナギ偽装:「魚秀」の親会社が中国から輸入 2008年7月5日 毎日
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080705k0000e040055000c.html
 中国産ウナギの偽装事件で、国産に偽装されたウナギは、ウナギ輸入販売会社「魚秀」の親会社の徳島魚市場が、中国から輸入したものだったことが分かった。徳島魚市場の吉本隆一社長(65)によると、輸入当時、魚秀の中谷彰宏社長(44)は徳島魚市場の社員でもあり、同社の仕入れも一手に引き受けていた。
 ウナギは今年2月初め、徳島市内の関連会社倉庫に「中国産」として入庫。高松市内で国産に偽装され、再びこの倉庫に搬入された後、神戸市の水産物卸売会社「神港魚類」に出荷された。
 中谷社長はこの倉庫の管理会社に対し、徳島魚市場の中国産ウナギとして入庫した後の入出庫記録を残さないよう頼んでいたことが判明している。管理会社の担当者は個人用に手書きのメモを残しただけで、ウナギの入出庫は、倉庫の記録には残っていない。
 兵庫・徳島両県警の合同捜査本部は、こうした偽装ウナギの動きについても裏付け捜査を進めている。

魚秀社長、かば焼きの賞味期限延長認める説明 2008年7月5日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080705-OYT1T00080.htm
 中国産ウナギの国産偽装事件で、ウナギ販売業「魚秀」(大阪市)の中谷彰宏社長(44)が、農林水産省の調査に対し、「偽装したかば焼きの賞味期限を延長した。このくらいは持つだろうと、新しい日付を打った」と、賞味期限の改ざんを認める説明をしていることがわかった。
 半年から1年程度延長したとみられ、兵庫、徳島両県警の合同捜査本部も経緯を調べる。
 同省は、同社が今年3~4月、約256トンの偽装かば焼きを水産物卸売業「神港魚類」(神戸市)に出荷する際、「土用の丑の日」(7月24日)に合わせて生産したように装うため、賞味期限を延ばした可能性が高いとみている。




 今日も、魚秀―神港魚類の中国産ウナギ偽装絡みのニュースが山盛りです。
 まず、魚秀側が、金融機関の口座に取引記録を残さないために、偽装ウナギを伝票上で取引した商社に現金決済を要求していたことが発覚。
 法人取引では、何かあったときのために証拠を残すのは常識で、数万円レベルの小額決済でもなければ、普通は振込決済するでしょうし、常識的に考えても、最初から偽装目的で現金決済を行っていたと判断するのが妥当ではないでしょうか。

 また、偽装で得た利益3億3000万円のうち、半分弱の1億5000万円が偽装工作の実行役ら関係者に配分し、残りの1億8000万円を会社にストックしていたことも判明。
 そして偽装したウナギは魚秀の親会社である徳島魚市場が、中国から輸入したものだったことも判明。まあ、偽装ウナギを輸入した当時は、魚秀の中谷社長が徳島魚市場の社員を兼任していたようですし、倉庫の管理会社にも入手記録を残さないようにしていたことから、今のところは魚秀の中谷社長個人の暴走行為の可能性の方が高そうですが、ひょっとしたら、この親会社の側にも犯罪に加担する協力者がいた可能性もあるかもしれません。
 そして、魚秀の社長がかば焼きの賞味期限を偽装していることを認める説明を行っていたことも判明。それにしても『このくらいは持つだろう』って…(汗
 消費者を騙したことも許せませんが、万が一にも細菌が増殖して体力の弱い子供やお年寄りが健康を害したら一体どう責任を取るのかと怒りが沸いてきます…(怒!

米国市場は独立記念日で休場、英国株は1.16%安、ドイツ株は1.28%安と冴えない動き

2008-07-05 14:44:09 | Weblog
英国株、年初来安値更新 銀行株の下げ目立つ 2008年7月5日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080704AT2M0403I04072008.html
 4日の欧州株式相場は反落した。英FTSE100種総合指数の終値は前日比63.8ポイント(1.16%)安の5412.8と3月に付けた安値を下回り、年初来安値を更新した。中堅銀行の資金調達計画の難航が嫌気され、銀行株の下げが目立つ。
 この日は米国市場が独立記念日で休場であるため、欧州市場全般に積極的な買いは見送られている。ドイツ株式指数(DAX)は81.53ポイント(1.28%)安の6272.21、仏CAC40は77.99ポイント(1.8%)安の4266.00で取引を終えた。
 ロンドン原油市場(ICEフューチャーズ)では前日に史上最高値を更新した北海ブレント先物相場は期近の8月物が軟調。外国為替市場ではドル、ユーロともに対円相場は小動きとなっている。

ドイツ株4日 DAXは81ポイント安の6272 2008年7月5日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/market/20080704c9AS2R0400K040708.html
 4日のフランクフルト株式相場は反落。ドイツ株式指数(DAX)の終値は前日比81.53ポイント安(1.28%下落)の6272.21だった。
 DAXはこの日高く寄り付いたが、米国市場が休場だったこともあり、買い材料に乏しく売りが先行した。終値で6300ポイントを下回ったのは2008年3月以来。
 タイヤ大手のコンチネンタルは5.1%と大幅下落。銀行株はポストバンクが4.8%下落したのをはじめ軒並み安かった。消費財のヘンケル、機械のリンデもさえなかった。
 一方、半導体のインフィニオンは2.0%上昇。流通のメトロ、旅行のTUIも高かった。



 4日は独立記念日のため、アメリカ市場は株式・為替共に休場だったこともあり、欧州市場も積極的な売買は控えられたのですが、イギリス市場は1.16%の下落、ドイツ市場も1.28%の下落と冴えない動きとなりました。
 まあ、好材料が出るとすれば、サミットで投機に対する何らかの合意がでれば…といったところでしょうし、材料待ちなところに、米国市場がお休みということで、個人投資家どころか、投機筋だってしかけにくかったというのが実態ではないでしょうか。
 参考までに、シンガポールは7日振りの0.41%反発(http://markets.nikkei.co.jp/kaigai/summary.aspx?site=MARKET&genre=d4&id=AS3L0405V 04072008)、香港は3日振りの0.85%反発(http://markets.nikkei.co.jp/kaigai/summary.aspx?site=MARKET&genre=d4&id=ASS0IHK03 04072008)、上海は3日振りの1.24%下落(http://markets.nikkei.co.jp/kaigai/summary.aspx?site=MARKET&genre=d4&id=AT3L0405C 04072008)、韓国は1.79%下落(http://markets.nikkei.co.jp/kaigai/summary.aspx?site=MARKET&genre=d4&id=NSB2IDE22 04072008)、台湾は4日振りの2.24%下落(http://markets.nikkei.co.jp/kaigai/summary.aspx?site=MARKET&genre=d4&id=AS3L0404K 04072008)となっています。