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(24日の選挙)喜多方市長に山口氏

2010-01-30 09:29:30 | Weblog
喜多方市長に山口氏 2010年1月25日 福島民報
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4107&mode=0&classId=&blockId=5007942&newsMode=article
 任期満了に伴う福島県喜多方市長選は24日、投開票が行われ、新人で元熱塩加納村長の山口信也氏(69)=無所属=が1万2502票を獲得し、新人で元県南会津農林事務所次長の飯野雄太郎氏(58)=無所属=に3550票の差を付け、現職の白井英男氏(67)=無所属=、新人で元市議の上野正雄氏(65)=無所属=も抑え初当選を果たした。山口氏は市政の刷新を訴え、混戦を制した。任期は2月12日から4年。投票率は75・28%だった。
★喜多方市 市長選挙結果
当 12502 山口信也 69 男 無新 農業、旧熱塩加納村長
  8952 飯野雄太郎 58 男 無新 無職、元県南会津農林事務所次長
  6553 白井英男 67 男 無現 喜多方市長
  4214 上野正雄 65 男 無新 ダイワ新報主幹、元喜多方市議


 福島県喜多方市と言えば、福島県会津地方の北部に位置する2006年1月に旧喜多方市と熱塩加納村・塩川町・山都町・高郷村が合併して誕生した、ラーメンとお蕎麦で有名な人口5.3万人程の市で、市長選は4年前の前回選挙で無投票当選した白井英男氏に対して、旧熱塩加納村長の山口信也氏、元喜多方市議の上野正雄氏、元県南会津農林事務所次長の飯野雄太郎氏の3新人が挑む大混戦になりましたが、
 「多くの市民が今の喜多方市を暗いと感じている。財政基盤の確立は大切だが、厳しい中でも、市民が何を求めているのかを聞いて政策に反映し、優先順位を決めて実行するのがリーダー。市長としてのリーダーシップが問われる選挙だ」と訴える共に、「旧町村部からは『合併したが、良いことがない』地域間の格差や不均衡を正す責任がある。旧5市町村それぞれの地域資源を生かした均衡ある発展のため、血の通った行政をしなければならない」と訴えた山口信也氏が12502票を獲得し、現職ら3人を破って見事初当選を決めました。
 「市の基幹産業は農業。農業が元気にならないと中心商店街も元気にならない。喜多方ならではの新たな農業モデルをつくりたい」と訴え、農産物の地産地消による経済循環システムの構築、研修や支援制度の充実による若者の新規就農の拡大などを求めた飯野雄太郎氏は8952票を獲得し、善戦するも後一歩及ばず。
 逼迫する財政の立て直しを図って、旧市では2期で約100億円、合併後も60億円の借金を減らすなど行財政改革の実績を訴えるとともに、「厳しい冬の時代は乗り切ったが、合併市の本当の姿はまだ見えていない。積み残しの課題を解決し、合併を成功させることが私の使命だ」と次の4年を「飛躍の時期」と位置付ける。「自治基本条例を作り、市民と協働のまちづくりを進めたい」と訴えた現職の白井英男氏は6553票と、現職としては屈辱的な得票順位3位となりました。
 そして94年と98年の旧市時代の市長選に立候補し、99年からは市議として市政の問題点を追及。就業機会の確保など雇用環境の整備に真っ先に取り組まなければならなかったのに、現市政は優先順位を間違え、地域経済の疲弊を招いた」と現政権を批判した上野正雄氏も4214票を獲得しています。
 新市長に就任する山口氏はどのような市政運営を行ってくれるのでしょうか…。正直これほど現職がボロ負けする選挙もある意味珍しいと思うのですが、新市長には市民の信頼を取り戻す分 120%のパワーで頑張って欲しいですね。

(24日の選挙)伊達市長に仁志田氏

2010-01-30 09:24:53 | Weblog
伊達市長に仁志田氏 2010年1月25日 福島民報
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4107&mode=0&classId=&blockId=5007940&newsMode=article
 任期満了に伴う福島県伊達市長選は24日、投開票が行われ、現職の仁志田昇司氏(65)=無所属=が1万7390票を獲得し、新人で元伊達町長の冨田健一郎氏(69)=無所属=に278票の差で再選を果たした。仁志田氏は一期目の実績と二期目のマニフェストを掲げ、全域から支持を集めた。任期は2月12日から4年。投票率は65・30%だった。
当 17390 仁志田昇司 65 男 無現 伊達市長
  17112 冨田健一郎 69 男 無新 旧伊達町長、会社社長
  1312 橘典雄 60 男 無新 会社役員


 福島県伊達市は、県北部にある2006年1月に、伊達町・梁川町・保原町・霊山町・月舘町が合併して誕生した人口6.6万人程の市で、市長選は4年前の前回選挙で無投票当選した旧保原町長で初代市長に就任した仁志田昇司氏に対して、旧伊達町長の冨田健一郎氏、会社役員の橘典雄氏の2新人が挑みましたが、
 子育て支援や中心市街地活性化など市政の継続を訴えた現職の仁志田氏が17390票を獲得し、
 合併後に市民生活が悪化したと主張し、「事業仕分け」導入やケーブルテレビの範囲拡大などを公約に掲げ17112票を獲得した富田氏 をわずか278票差で振り切りかろうじて再選を決めました。
 「伊達の農産物は世界に負けない」と力を込め農業の活性化を訴えると共に「インフラ整備など市の仕事を市民にボランティア的に担ってもらい、支出を抑えると同時に市民の収入増につなげたい」と主張した橘氏は1312票と振るいませんでした。

 ちなみに、伊達市は5町が合併したものの一体感には程遠く、旧梁川町の設備業者は「市の発注事業で旧保原町の業者が優遇されている」と批判し、旧伊達町では合併後に水道料金が一般家庭で25%程度も引き上げられたことに不満を持つ住民が多く、旧梁川町では「役場が遠くなり、活気も失われた」と不満を述べ、旧保原町の住民は「財政状況の悪かった他の町に足を引っ張られているのでは」と懸念を高めるなど、旧町同士で合併相手への相互不信が限りなく高まっている模様。
 再選を決めとはいえ、仁志田氏は現職故に選挙戦を有利に進めるどころか(人口が人口2.45万人の保原町や同2万人の梁川町よりも少ない人口1.1万人の伊達町の町長だった)冨田
健一郎氏にあと一歩のところまで迫られ、橘氏の票を含めれば、票数を逆転されてしまうなど、お世辞にも市民の圧倒的な支持を得られたとはいえない状態。
 それだけに、次の4年間でどのような実績を残すかが、他の首長以上に強く問われることになるかと思います。

(24日の選挙)美里町長に佐々木氏再選 新人荒川氏と2000票差

2010-01-30 09:21:13 | Weblog
美里町長に佐々木氏再選 新人荒川氏と2000票差 2010年1月25日 河北新報
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/01/20100125t11028.htm
 任期満了に伴う宮城県美里町長選は24日投票が行われ、即日開票の結果、無所属現職の佐々木功悦氏(61)が無所属新人で「住民の会」代表の荒川信以氏(70)を約2000票差でかわし、再選を果たした。
 当選確実の知らせは午後9時すぎ、同町北浦の事務所に入った。佐々木氏は約200人の支持者を前に「厳しい選挙戦を乗り越えて勝利できた」と述べた。予想以上の接戦で、事務所は当選にもかかわらず、一時、重い雰囲気に包まれた。
 佐々木氏は昨年の町議会9月定例会で出馬表明した。町内全域の後援会を中心に組織戦を展開。現職の強みで各種団体や他市町村の首長から支持を得て選挙戦を進めた。
 荒川氏は告示10日前の9日に立候補表明。代表を務める「美里町の今と未来を語る住民の会」をフル回転させ、無党派層の取り込みを図った。「合併後も旧町の住民の融和が進んでいない」と佐々木氏を批判。有権者の一定の支持を受けて善戦した。
 当日の有権者数は2万1426人。投票率は69.56%で2006年の前回(74.28%)を4.72ポイント下回った。

◎高まる現職批判 旧町融和が課題
 現職と新人の一騎打ちとなった美里町長選は現職の佐々木功悦氏が新人の追い上げをかわし、再選を果たした。接戦での当選で、現町政に対する町民の批判が一定程度高まっていることを示した。
 美里町は2006年、旧小牛田町、旧南郷町が合併した。交通の要衝として発展した小牛田とコメどころの南郷では住民意識に差がある。互いに「向こうが優遇されている」との不満が根強く、今回、佐々木氏への批判票となって表れた。
 町の肝いりで06年にできた住民組織「まちづくり会議」は給食センター建設の再考を町に促す成果を出した。だが、ほかに、旧両町民が参加する住民組織は少ない。旧両町の住民の融和が引き続き2期目の課題となり、一体感を醸成する仕組みづくりが必要だ。
 JR小牛田駅北側に総合物流拠点を整備する町の構想について、佐々木氏は「前進している」と強調するが、実際は調査、研究が緒に就いたばかり。「実現性がなく、選挙目当て」との新人の批判が町民に受け入れられた側面もあり、2期目は事業の具体化に向けた実行力が問われる。
 旧小牛田町長時代を含めれば5期続いたことに対する多選批判があったことも否めない。
 町の人口はピークだった1984年の2万9000人から約4000人減った。子育て支援や教育を充実させて若年層の流出を食い止め、交通の利便性を生かして町外からの移住を促すなど、長期的な展望を持った施策が求められる。

◎「物流拠点構想」に意欲/美里町長に再選された佐々木功悦さん
 自動車関連企業が相次いで県内に進出するのを受け、「100年に一度の好機。美里町にも関連企業を誘致し、雇用を創出する」と誓う。
 町のトップとして2回目のかじ取りを任された。総合物流拠点構想の実現が課題になる。「町民の期待の高まりを感じる」と気を引き締める。
 住民とひざを交え、顔を見て対話する。「観衆の前で演説するのは苦手。オバマ米大統領にはなれない」と笑う。
 初出馬した1987年の県議選、89年の旧小牛田町長選で連続落選した経験が糧となった。「住民に直接会う以外に勝利はない」と痛感。今回も告示前に多くの有権者を訪ね、握手を重ねた。
 村井嘉浩知事を「きずなで結ばれた同志」と呼ぶ。選挙期間中、2度応援に訪れた村井知事からは「みやぎ発展税を導入できたのも町長のおかげ」と持ち上げられた。
 旧小牛田町長時代を含めて連続6期目。「この4年間を町長としての集大成にしたい。次世代を担う人材の発掘にも力を入れる」と語る。
 「初心生涯」を信念に掲げる。美里町桜木町の自宅で妻と2人暮らし。
◆宮城県美里町 町長選挙結果
当 8357 佐々木功悦 61 男 無現 美里町長
  6301 荒川信以 70 男 無新 無職



 宮城県美里町は、2006年1月に、小牛田町と南郷町が合併して誕生した県中北部にある人口2.5万人程の町で、町長選は現職の佐々木功悦氏に対して、荒川信以氏が挑んだものの、
 「行財政健全化の筋道付けなど合併後の町づくりを着実に進めてきた」と実績を強調すると共に、再選後はJR小牛田駅そばの「複合物流センター構想」の推進と企業誘致の実現を訴えた現職の佐々木功悦氏が8357票を獲得し、
 「合併後、旧両町住民の融合が進まず行政サービスも低下した」と指摘すると共に、情報公開と説明責任を果たす町政を訴え、また佐々木氏の物流センター構想は「実現性の根拠が薄い」と批判して6301票を獲得した荒川信以氏   に2000票差をつけて再選を決めました。
 美里町は、当初は涌谷町を含めた3町で遠田市昇格を目論んでいたものの、合併協定調印を目前にして涌谷町が離脱。当面は現在の体制で運営していくことが予想されますが、再選を決めた佐々木氏は次の4年間でどのような実績を残してくれるのでしょうか…。

(24日の選挙)水上氏が再選 洋野町長選、板垣氏に3524票差

2010-01-30 09:18:47 | Weblog
水上氏が再選 洋野町長選、板垣氏に3524票差  2010年1月25日 岩手日報
http://www.iwate-np.co.jp/senkyo/2010/01/1001252.html
 任期満了に伴う洋野町長選は24日投票が行われ、即日開票の結果、無所属の現職水上信宏氏(69)が、無所属の新人で前久慈消防署大野分署長板垣宏明氏(62)を下し、再選を果たした。水上氏は現職の知名度を生かして4年間の実績を訴え、板垣氏に3524票差で勝利した。投票率は71・33%と、2006年の前回町長選を10・54ポイント下回った。
 水上氏は昨年6月に出馬表明。後援会(岡本正善会長)を中心に運動を展開し、町議18人中15人の支持を取り付け、厚い布陣を敷いた。
 農林水産業振興や医療福祉の充実、「町民目線に立った町政の継続」などを訴え、町内全域で優位に戦いを進めた。
 板垣氏は告示2カ月前に立候補を表明。同級生や親類ら有志の協力を得て草の根で活動を続けた。
 教育行政の充実や町村合併効果の検証、「公正な政治の実現」などを掲げ町政刷新を訴えたが、浸透が不十分だった。
 投票は24日午前7時から午後6時まで28投票所で行われ、午後8時から同町種市の町民文化会館で即日開票された。
★岩手県洋野町 町長選挙結果
当 7475 水上信宏 69 男 無現 紫波町長
  3951 板垣宏明 62 男 無新 漁業




 岩手県洋野町(ひろのちょう)は、県最北端の人口1.8万人程の町で、町長選は4年前の前回町長選で新人3人の争いを制して初当選した現職の水上信宏氏に対して、漁業の板垣宏明氏が挑みましたが、農林水産業振興や医療福祉の充実、「町民目線に立った町政の継続」などを訴えた水上信宏氏が7475票を獲得し、町制刷新を訴えて3951票を獲得した板垣宏明氏に2倍近い差をつけて圧勝し、再選を決めました。

(24日の選挙)大石氏が再選 花巻市長選、高橋氏に1万9506票差

2010-01-30 09:14:02 | Weblog
大石氏が再選 花巻市長選、高橋氏に1万9506票差 2010年1月25日 岩手日報
http://www.iwate-np.co.jp/senkyo/2010/01/1001251.html
 任期満了に伴う花巻市長選は24日投票が行われ、即日開票の結果、無所属で現職の大石満雄氏(51)=民主党県連推薦=が、共産党公認で新人の高橋綱記氏(62)を破り、再選を果たした。2期目での本格的なまちづくりを訴えた大石氏が、市政の刷新を唱えた高橋氏に1万9506票差で勝利した。投票率は50・98%と、2006年の前回市長選を19・58ポイント下回った。
 大石氏は、市を27カ所のコミュニティー区域の集合体と位置づける「合衆市構想」など地域主権のまちづくりを訴えた。
 選挙態勢は旧1市3町の後援会連合会を軸に地元の民主党県議2人と市議20人余が支持。1期4年間の実績と知名度を背景に花巻農協、県建設産業政治連盟花巻地区支部などの推薦も受け、全域で終始、優位に戦いを進めた。
 高橋氏は医師確保対策や総合支所機能の強化など「福祉とくらし」の向上を訴え、今月8日に出馬表明した。合併による旧3町を中心とした地域衰退の不満をてこに、大石氏への批判票の結集を目指したが、知名度不足を解消しきれず、集票に広がりを欠いた。
 投票率は旧花巻市時代に最低を記録した1966年市長選の62・28%を大幅に下回り、市民の関心の低さを浮き彫りにした。
 投票は24日午前7時から午後7時まで82投票所で行われ、午後8時15分から同市城内の市民体育館で即日開票された。
★花巻市 市長選挙結果
当 30954 大石満雄 51 男 無現 花巻市長
  11448 高橋綱記 62 男 共新 党役員


 岩手県花巻市は、県中西部に位置する2006年1月に旧花巻市に石鳥谷町・大迫町・東和町の3町が合併してできた人口10.2万人程の市で、市長選は現職で民主が推薦する大石満雄氏に、共産党役員の高橋綱記氏が挑んだものの、
 2006年に合併して誕生した新花巻市の初代市長としての実績を強調すると共に、「新市の基盤をもとに、これからが本当のまちづくり」 と訴えた現職の大石満雄氏が30954票を獲得し、
 「今の市政は住民無視。庶民の暮らし感覚で市政を」と現政権を強く批判すると共に、大迫地域診療センターの無床化問題、市立前田小や笹間第二小の統合問題などへの市の対応に疑問を投げかけ、市長給与の3割カットと公用車で浮く月50万円を学童保育の助成に回したいと訴え11448票を獲得した高橋綱記氏   に圧勝して再選を決めました。

 前回の三つ巴の戦いから、今回は一転事実上の信認選挙状態となったと思いますが、花巻市と言えば、大迫地区(旧大迫町)では、07年4月まではベッド数52の総合病院だった県立大迫病院がベッド数19の有床診療所に格下げになり、そのわずか2年後には医師不足と採算性を理由に地元住民の反対を押し切って無床の診療所へと移行させるなど、旧町部を中心に市の中心部との格差に対する不満が高まっていて、お世辞にも市民が一体化しているとは言えない状態。
 2期目に入る大石氏はどのような舵取りを見せてくれるのでしょうか…。