NY株続落、終値37ドル安 原油高懸念くすぶる 2011年2月25日 日経
24日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落し、前日比37ドル28セント安の1万2068ドル50セント(速報値)で終えた。北アフリカや中東での政情不安を背景に原油価格の先高観がくすぶるなか、原材料高により米企業の収益が圧迫されるとの懸念が根強かった。週間ベースの新規失業保険申請件数など市場予想を上回る良好な経済指標も発表されたが、1日を通じて売り優勢の展開が目立った。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発した。一部メディアが「リビアの最高指導者、カダフィ大佐が銃撃された」とのうわさを報じ、原油先物相場が下落。同指数は取引終了にかけて上昇に転じ、14.91ポイント高の2737.90(同)で終えた。
NY原油反落、終値97ドル台 一時103ドル台に上昇 2011年2月25日 日経
24日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の4月物は前日比0.82ドル安の1バレル97.28ドルで取引を終えた。高く始まったが利益確定売りで下げに転じて終えた。中東・北アフリカでの混乱を背景に時間外取引で103.41ドルと2008年9月29日以来、ほぼ2年5カ月ぶりの高値を付ける場面があった。
原油相場は高く推移する場面が多かった。情勢緊迫が続く有力産油国リビアで、石油生産規模が大幅に縮小している。反政府活動が、サウジアラビアなど他の中東産油国に波及するとの思惑が根強いことも原油相場を押し上げた。
ただ、米東部時間未明にこの日の高値を付けた後の相場は伸び悩んだ。サウジアラビアのヌアイミ石油相がリビアでの石油供給減少分を補うために増産する準備があるとの見方を改めて示したことなどで、需給ひっ迫懸念がやや後退した。
取引終了間際には利益確定や持ち高調整の売りが膨らみ、相場は下げに転じた。一部で「反体制派と衝突しているリビアの最高指導者カダフィ大佐が銃撃された」とのうわさが流れたことが原油売りの一因だったとの見方もあった。
ガソリンは4日続伸、ヒーティングオイルは3営業日ぶりに反落した。
NY金8日続伸、4月物1415.8ドル 1カ月半ぶり高値 2011年2月25日 日経
24日のニューヨーク金先物相場は小幅ながら8日続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である4月物は前日比1.8ドル高の1トロイオンス1415.8ドルで取引を終えた。中東・北アフリカ情勢の混乱が収束しておらず、実物資産の裏付けのある金への資金移動が続いた。一方、前日まで7日続伸しており、上値も重かった。
原油先物相場が高く推移する場面が目立ったことも金の支援材料だった。原油高がインフレ懸念につながり、インフレに強いとされる金に買いが入った。一時は1418.8ドルと1月3日以来、約1カ月半ぶりの高値を付けた。
ただ、金相場は前日まで一本調子で上昇しており、この日は利益を確定する目的の売りで下げる場面もあった。
銀は5営業日ぶりに反落、プラチナは4営業日ぶりに反発した。
米新規失業保険申請件数は39.1万件に減少、4週間移動平均は2年半ぶり低水準 2011年02月25日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT886203920110224
米労働省が24日発表した2月19日の週までの新規失業保険週間申請件数は39万1000件となり、前週の41万3000件から減少した。市場予想は40万件で、予想以上の減少となった。
また4週間移動平均は40万2000件に減少し、 金融危機による影響が深刻化する前の2008年半ば以来、約2年半ぶりの低水準となった。米雇用市場が段階的に回復している兆候を示している。
2月12日までの週の受給総数は14万5000件減少し379万件となった。
新規失業保険週間申請件数は過去数週間にわたり40万台前後で推移しており、この水準は引き続き雇用市場の緊張を表しているものの、エコノミストは40万件を下回ったことは明るい兆し、と受け止めている。
ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナルのチーフエコノミスト、デービッド・レスラー氏は今回のデータについて「(2月雇用統計で)非農業部門雇用者数が大幅に増加するとの当社の予想と一致している。約23万人増と予想しているが、上方修正の可能性もある」と述べた。
2月の米雇用統計は3月4日に発表予定。ロイター調査では、非農業部門雇用者数が16万人増と予想されている。
1月の米耐久財受注は9月以来の伸び、航空機除く非国防資本財は大幅減 2011年02月25日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT886212320110224
米商務省が24日発表した1月の耐久財新規受注統計では、総合受注が前月比2.7%増と、前月の0.4%減から増加に転じ、9月以来の大幅な伸びとなった。
非国防航空機・部品が4900%増加し、全体を押し上げた。ただこれは、米航空機大手ボーイングの12月の大型受注の大半が反映されたためとみられる。アナリスト
は12月の耐久財受注統計にはこのボーイングの受注が完全に捕らえられていなかったと指摘している。
輸送機器以外の一般機器、コンピューター、通信機器は大幅減となり、経済回復のけん引役である製造業が減速している兆候が示された。
企業の設備投資動向を表す指標として注目されている航空機除く非国防資本財は6.9%減と2年ぶりの減少幅となった。市場予想は2.5%減で、予想以上の減少となった。12月は4.3%増に改定された。
1月米新築1戸建て住宅販売は前月比12.6%減、予想以上の減少 2011年02月25日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT886218120110224
米商務省が発表した1月の新築1戸建て住宅販売戸数は、季節調整済みの年率換算で前月比12.6%減の28万4000戸と、市場予想の31万戸を下回った。
カリフォルニア州で州政府による税控除措置が終了したことを背景に、西部での住宅販売動向が低迷し、全体を圧迫した。
12月は32万5000戸に下方修正された。 前年同月比では18.6%減となった。
1月の住宅在庫は18万8000戸と、1967年12月以来の低水準。同月の販売ペースに基づくと、7.9カ月分の供給に相当し、前月の7カ月分から増加した。
販売価格の中央値は前月比1.9%下落し、23万0600ドル。前年同月比では5.7%上昇した。
24日の米国株式市場は、原油価格の上昇が景気を圧迫するとの懸念が高まって下落して始まった後、リビア情勢の混乱を背景に北海ブレント先物が120ドルに迫った時点で下げのピークを迎え、その後原油価格の下落と共に値を戻す展開。
NYダウは、序盤に前日終値(12105ドル78セント)より25ドル程高い12129ドル62セントをつける場面もあったものの、午前10時過ぎから午後2時頃までは下落が止まらず、一時11983ドル17セントまで下落。その後は反発に転じて午後3時半頃に12100ドル超えする場面もありましたが、寄り付きにかけて下落し、終値ベースでは前日比37ドル28セント安い12068ドル50セントで終了(0.31%安)しました。
ナスダックは、前日比14.91ポイント高い2737.90ポイントで終了(0.55%高)。
S&P500種は、前日比1.30ポイント安い1306.10ポイントで終了(0.10%安)しています。
ダウは6割の銘柄で下落となり、ヒューレッドパッカードが3.26%安、トラベラーズが1.80%安、ウォルマートが1.77%安、P&Gが1.77%安で、バンカメが1.41%安。 一方、GEが1.73%高でした。
NY原油は、前日比82セント安い1バレル97ドル28セントで終了も、時間外取引で一時103.41ドルまで上昇。
NY金は、前日比1ドル80セント高い1トロイオンス1415ドル80セントで終了しています。
24日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落し、前日比37ドル28セント安の1万2068ドル50セント(速報値)で終えた。北アフリカや中東での政情不安を背景に原油価格の先高観がくすぶるなか、原材料高により米企業の収益が圧迫されるとの懸念が根強かった。週間ベースの新規失業保険申請件数など市場予想を上回る良好な経済指標も発表されたが、1日を通じて売り優勢の展開が目立った。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発した。一部メディアが「リビアの最高指導者、カダフィ大佐が銃撃された」とのうわさを報じ、原油先物相場が下落。同指数は取引終了にかけて上昇に転じ、14.91ポイント高の2737.90(同)で終えた。
NY原油反落、終値97ドル台 一時103ドル台に上昇 2011年2月25日 日経
24日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の4月物は前日比0.82ドル安の1バレル97.28ドルで取引を終えた。高く始まったが利益確定売りで下げに転じて終えた。中東・北アフリカでの混乱を背景に時間外取引で103.41ドルと2008年9月29日以来、ほぼ2年5カ月ぶりの高値を付ける場面があった。
原油相場は高く推移する場面が多かった。情勢緊迫が続く有力産油国リビアで、石油生産規模が大幅に縮小している。反政府活動が、サウジアラビアなど他の中東産油国に波及するとの思惑が根強いことも原油相場を押し上げた。
ただ、米東部時間未明にこの日の高値を付けた後の相場は伸び悩んだ。サウジアラビアのヌアイミ石油相がリビアでの石油供給減少分を補うために増産する準備があるとの見方を改めて示したことなどで、需給ひっ迫懸念がやや後退した。
取引終了間際には利益確定や持ち高調整の売りが膨らみ、相場は下げに転じた。一部で「反体制派と衝突しているリビアの最高指導者カダフィ大佐が銃撃された」とのうわさが流れたことが原油売りの一因だったとの見方もあった。
ガソリンは4日続伸、ヒーティングオイルは3営業日ぶりに反落した。
NY金8日続伸、4月物1415.8ドル 1カ月半ぶり高値 2011年2月25日 日経
24日のニューヨーク金先物相場は小幅ながら8日続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である4月物は前日比1.8ドル高の1トロイオンス1415.8ドルで取引を終えた。中東・北アフリカ情勢の混乱が収束しておらず、実物資産の裏付けのある金への資金移動が続いた。一方、前日まで7日続伸しており、上値も重かった。
原油先物相場が高く推移する場面が目立ったことも金の支援材料だった。原油高がインフレ懸念につながり、インフレに強いとされる金に買いが入った。一時は1418.8ドルと1月3日以来、約1カ月半ぶりの高値を付けた。
ただ、金相場は前日まで一本調子で上昇しており、この日は利益を確定する目的の売りで下げる場面もあった。
銀は5営業日ぶりに反落、プラチナは4営業日ぶりに反発した。
米新規失業保険申請件数は39.1万件に減少、4週間移動平均は2年半ぶり低水準 2011年02月25日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT886203920110224
米労働省が24日発表した2月19日の週までの新規失業保険週間申請件数は39万1000件となり、前週の41万3000件から減少した。市場予想は40万件で、予想以上の減少となった。
また4週間移動平均は40万2000件に減少し、 金融危機による影響が深刻化する前の2008年半ば以来、約2年半ぶりの低水準となった。米雇用市場が段階的に回復している兆候を示している。
2月12日までの週の受給総数は14万5000件減少し379万件となった。
新規失業保険週間申請件数は過去数週間にわたり40万台前後で推移しており、この水準は引き続き雇用市場の緊張を表しているものの、エコノミストは40万件を下回ったことは明るい兆し、と受け止めている。
ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナルのチーフエコノミスト、デービッド・レスラー氏は今回のデータについて「(2月雇用統計で)非農業部門雇用者数が大幅に増加するとの当社の予想と一致している。約23万人増と予想しているが、上方修正の可能性もある」と述べた。
2月の米雇用統計は3月4日に発表予定。ロイター調査では、非農業部門雇用者数が16万人増と予想されている。
1月の米耐久財受注は9月以来の伸び、航空機除く非国防資本財は大幅減 2011年02月25日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT886212320110224
米商務省が24日発表した1月の耐久財新規受注統計では、総合受注が前月比2.7%増と、前月の0.4%減から増加に転じ、9月以来の大幅な伸びとなった。
非国防航空機・部品が4900%増加し、全体を押し上げた。ただこれは、米航空機大手ボーイングの12月の大型受注の大半が反映されたためとみられる。アナリスト
は12月の耐久財受注統計にはこのボーイングの受注が完全に捕らえられていなかったと指摘している。
輸送機器以外の一般機器、コンピューター、通信機器は大幅減となり、経済回復のけん引役である製造業が減速している兆候が示された。
企業の設備投資動向を表す指標として注目されている航空機除く非国防資本財は6.9%減と2年ぶりの減少幅となった。市場予想は2.5%減で、予想以上の減少となった。12月は4.3%増に改定された。
1月米新築1戸建て住宅販売は前月比12.6%減、予想以上の減少 2011年02月25日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT886218120110224
米商務省が発表した1月の新築1戸建て住宅販売戸数は、季節調整済みの年率換算で前月比12.6%減の28万4000戸と、市場予想の31万戸を下回った。
カリフォルニア州で州政府による税控除措置が終了したことを背景に、西部での住宅販売動向が低迷し、全体を圧迫した。
12月は32万5000戸に下方修正された。 前年同月比では18.6%減となった。
1月の住宅在庫は18万8000戸と、1967年12月以来の低水準。同月の販売ペースに基づくと、7.9カ月分の供給に相当し、前月の7カ月分から増加した。
販売価格の中央値は前月比1.9%下落し、23万0600ドル。前年同月比では5.7%上昇した。
24日の米国株式市場は、原油価格の上昇が景気を圧迫するとの懸念が高まって下落して始まった後、リビア情勢の混乱を背景に北海ブレント先物が120ドルに迫った時点で下げのピークを迎え、その後原油価格の下落と共に値を戻す展開。
NYダウは、序盤に前日終値(12105ドル78セント)より25ドル程高い12129ドル62セントをつける場面もあったものの、午前10時過ぎから午後2時頃までは下落が止まらず、一時11983ドル17セントまで下落。その後は反発に転じて午後3時半頃に12100ドル超えする場面もありましたが、寄り付きにかけて下落し、終値ベースでは前日比37ドル28セント安い12068ドル50セントで終了(0.31%安)しました。
ナスダックは、前日比14.91ポイント高い2737.90ポイントで終了(0.55%高)。
S&P500種は、前日比1.30ポイント安い1306.10ポイントで終了(0.10%安)しています。
ダウは6割の銘柄で下落となり、ヒューレッドパッカードが3.26%安、トラベラーズが1.80%安、ウォルマートが1.77%安、P&Gが1.77%安で、バンカメが1.41%安。 一方、GEが1.73%高でした。
NY原油は、前日比82セント安い1バレル97ドル28セントで終了も、時間外取引で一時103.41ドルまで上昇。
NY金は、前日比1ドル80セント高い1トロイオンス1415ドル80セントで終了しています。