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英テスコが米小売り事業から撤退、通期決算は20年ぶりに減益

2013-04-18 09:20:01 | Weblog
英テスコが米小売り事業から撤退、通期決算は20年ぶりに減益 2013年04月17日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK837180520130417
 英スーパー大手テスコは17日、赤字部門の米小売り事業の撤退を明らかにした。撤退に伴い15億ドルの評価損を計上する。
 また、この日発表した2013年度通期決算は、20年ぶりに減益となった。
 同社は、2007年に進出した「フレッシュ・アンド・イージー(F&E)」スーパーマーケットを撤退させる。F&Eは199店舗を展開し、従業員数は約500人。これまでF&Eには10億ポンド以上が投じられたが、黒字化したことはない。
 2013年度(2013年2月13日までの1年)の税引き前利益は19億6000万ポンドと前年比51.5%減少。また、英国再生計画に伴うコストを計上したことなどから、基本的な利益は14.5%減となった。
 英国の不動産投資で8億0400万ポンド、ポーランド、チェコ、トルコ部門で合計5億ポンドの評価損を計上した。



 英テスコと言えば、日本ではスーパーマーケットつるかめを展開するシートゥーネットワークを2003年に買収(03年10月上場廃止)、04年にはスーパーのフレック、10年1月にはスーパーのクリーンストアーを買収するも、翌年11年8月に日本からの撤退を突然表明して、12年にイオンが50%の株式を取得して3月にはイオンエブリ株式会社に商号変更するなど、『一体何しにきたんだ』という印象しか残っていませんが、日本に続いて米国の小売事業からも撤退です。
 う~ん。ここまで急速に不採算市場からの撤退を急いでいるのは資金繰りが厳しいのかな…などとついつい勘ぐってしまうのですが、日本ではテスコブランドのイメージ自体あまり良くないため、TESCOブランドの24店舗とTESCO EXPRESSの7店舗は、対外的なイメージのよい「つるかめランド」「 つるかめ食品スーパーマーケット」「ふーどれっとつるかめ」に統一するか、いっそイオン系の名前に切り替えた方が顧客離れの防止にもつながるのかもしれませんね。

 ちなみに17日のテスコ株は米国市場からの撤退に伴い15億ドルの評価損を計上。20年振りの減益という悪材料が嫌気され、スーパーとしてはかなり下落率もきつい3.92%安で終了しました。