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銚子市長に越川氏初当選 「対話」訴え現職下す

2013-04-22 19:17:23 | Weblog
銚子市長に越川氏初当選 「対話」訴え現職下す  2013年04月22日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news/20130422-OYT8T00068.htm
 銚子市長選は21日、投開票が行われ、新人の前市議越川信一氏(51)(無所属)が、3選を目指した現職野平匡邦氏(65)(無所属)を破り、初当選を果たした。当日有権者数は5万6771人で、投票率は47・76%(前回58・87%)だった。
 越川氏は、現市政を批判して「対話の市政を取り戻す」と主張。ハコモノ行政から、子育て支援や福祉の充実に税金の使い道を変えるなどと訴えた。現市政に反発する市議9人が組織した政治団体「銚子を元気にする会」と後援会が連携して選挙戦を戦い、共産党市議2人や元市長3人も加わって支持を広げた。
 同市松本町の事務所に当選確実の報が入ると、詰めかけた支持者から拍手と歓声がわき起こった。事務所に入った越川氏は「銚子からの人口流出に歯止めをかけ、漁港を進化させ、新しい雇用を生み出し、高齢者にも温かい政治をすることを一つ一つ実現していきたい」と語った。
 一方、野平氏は、公設民営での市立病院の再開や千葉科学大の誘致効果など、通算2期8年の実績を前面に選挙戦を展開したが、票が伸びなかった。
 市議補選(欠員1)も同日、投開票され、新議員が決まった。
★千葉県銚子市 市長選挙結果
当 13717 越川信一(51)無新(1)
  13007 野平匡邦(65)無現



 千葉県銚子市は、茨城県と県境を接する人口約6.8万人の漁業の町で、市長選は現職で通算3選を目指す65歳の野平匡邦氏に前市議で51歳の越川信一氏が挑みましたが、
 「病院の赤字補填は青天井ではなく歯止めをかけるべきだ」「大学誘致も市庁舎新築案も税金をかけ過ぎ」と現職批判を展開すると共に「対話の政治」で支出見直すと訴え票を獲得した越川信一氏が13717票を獲得して
 「市立病院の再建も千葉科学大誘致による街づくりも、私と医師や大学との信頼関係があってこそ。あと1期は辞められない」と市制継続を求めて13007票を獲得した現職野平匡邦氏 を710票差で振り切って初当選を決めました。

 この銚子市長選。2002年7月の選挙で野平匡邦氏が初当選するも、06年07月には岡野俊昭氏に敗れて、その岡野氏は市立病院の診療休止問題で09年05月にリコール再選挙となり6人の争いを制して野平匡邦氏が再登板。今回はその再登板の評価となったのですが再び落選。多分4年後の市長選でも市民病院改革を巡って激しい争いが繰り広げることになるのだと思いますが、この選挙区程市長がころころ入れ替わるケースもかなり珍しいような…(当惑
 おそらく誰がやっても不満が出る状態だと思いますが、新市長に就任する越川信一氏がどのような市制の舵取りを行うのか。赤字の中核病院を抱える地方自治体にとっては決して他人事では済まされない大きな問題だけに、銚子市や千葉県内は勿論のこと、県外からの関心も非常に高いのではないかと思います。

埼玉 秩父市長に久喜氏 新人北堀氏破り再選

2013-04-22 19:15:05 | Weblog
埼玉 秩父市長に久喜氏 新人北堀氏破り再選 2013年04月22日 埼玉
http://www.saitama-np.co.jp/news04/21/11.html
 任期満了に伴う秩父市長選は21日、投開票され、現職の久喜邦康氏(58)=自民推薦=が、元県議で新人の北堀篤氏(62)を破り、再選を果たした。
 久喜氏は、各種団体の推薦や半数を超す市議の支持を受け組織的な選挙戦を展開、今回の市長選で初めて自民党の推薦も受けた。西武秩父線の存続や市役所本庁舎・市民会館の合築、長年の懸案で道筋をつけた新火葬場建設やクリーンセンター改築などの完遂、企業誘致、市立病院で産科開設などを訴え、幅広く支持を集めた。
 当選の報が入ると同市宮側町の久喜氏の選挙事務所は「やった」「良かった」という歓声と拍手に包まれた。久喜氏は「(厳しい選挙だったが)皆さんのおかげで再選を果たすことができた」と笑みを浮かべた。
 一方、敗れた北堀氏は4期14年務めた県議を辞職して立候補。選挙中、既に解体され、建設計画が進んでいる市庁舎建設について「全面見直し」を訴えたが及ばなかった。
 当日有権者数は、5万4615人(男2万6444人、女2万8171人)。投票者数は3万4965人(男1万6652人、女1万8313人)。投票率は64・02%(男62・97%、女65・01%)で前回より3・53ポイント下回った。

★埼玉県秩父市 市長選挙結果
当 19076 久喜邦康 58 無現
  15389 北堀篤  62 無新



 埼玉県秩父市は県西部の東京都・山梨県・長野県・群馬県と県境を接する2005年4月に旧秩父市と吉田町・荒川村・大滝村が合併して誕生した人口約6.5万人の市で
 市長選は4年前の前回選挙選で3度目の挑戦で当時の現職候補を破って初当選・再選を目指す58歳で自民が推薦する現職の久喜邦康氏に、元県議で62歳の北堀篤氏が挑みましたが、
 市役所本庁舎・市民会館の合築での建設、新火葬場の建設、クリーンセンターの改築、秩父セメント跡地への企業誘致、市立病院への産科の開設、環境立市の推進などを公約に掲げて「一歩一歩、着実に進めたい」と訴えた久喜邦康氏が19076票を獲得して
 既に解体され建設計画が進んでいる市庁舎建設について「全面見直しをする」と訴えると共に、一流企業誘致ゼロから再スタート、産婦人・小児科など医療の充実、文化の杜(もり)建設、小中学校にエアコン設置などを公約に掲げて15389票を獲得した北堀篤氏 を振り切って再選を決めました。

栃木 足利市長選は 和泉氏が1812票差で現職大豆生田氏を破り初当選

2013-04-22 19:12:11 | Weblog
足利市長に和泉氏 1812票差、現職下す 2013年04月22日 下野
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/lead/20130422/1028152
 任期満了に伴う足利市長選は21日投開票され、無所属新人で元朝日新聞記者の和泉聡氏(49)=自民推薦=が、無所属現職の大豆生田実氏(47)を破り、初当選を果たした。和泉氏は、市の人口減少などが進む中で「足利に元気を取り戻したい」と、国や県とのパイプを生かした経済・産業活性化策を訴え、自民党の全面的な支援を受けて組織戦を展開。優勢とみられていた大豆生田氏を制した。
 当日有権者数は12万4527人。投票率は53・57%で、前回の58・86%を5・29ポイント下回り過去最低となった。
 午後11時ごろ、同市富士見町の和泉氏の事務所に当選確実の知らせが入ると、支持者から歓声がわき上がった。和泉氏は「市民の皆さんが足利を変えたいという気持ちと、一点のくもりもない期待が天に届いた。謙虚な気持ちで市長の仕事をしたい」と喜びを語った。
 大きな争点がない中、市政の継続か刷新かを問う選挙となった。和泉氏は、最重要課題として経済・産業の活性化を、大豆生田氏は行財政改革など市政の継続を訴えた。
 和泉氏は、教育関係者らに押される形で1月に出馬表明した。当初は同級生らによるグループが活動の中心だったが、自民が推薦を決めると組織戦を展開。告示直前には連合栃木も加わった。
 茂木敏充経済産業相や福田富一知事のほか、告示後には自民の小池百合子広報本部長らが相次いで応援に入った。知名度不足が懸念されたものの、現職への批判票を取り込み、選挙戦後半に驚異的に追い上げた。
 大豆生田氏は、市内ほぼ全域に後援会支部を発足させるなど地盤固めを進め、みんなの党県議や市議9人が支援したが、敗れた。午後11時前、大豆生田氏は支持者の前に姿を現し、「大勢の人に支えていただいたのに、結果を出すことができなかった」と頭を下げた。

足利市長に和泉氏 大豆生田氏破り初当選  2013年04月22日 読売  
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20130422-OYT8T00056.htm
 足利市長選は21日、投開票が行われ、新人で前朝日新聞宇都宮総局長の和泉聡氏(49)(無所属=自民推薦)が、現職の大豆生田実氏(47)(無所属)を破り、初当選した。自民党が全面的な支援に入り、序盤の出遅れを巻き返した。当日有権者数は12万4527人。投票率は53・57%(前回58・86%)で、過去最低だった2005年の54・47%を下回った。
 同市富士見町の和泉氏の事務所に当選の知らせが入ると、集まった支持者から大歓声が上がった。和泉氏は「足利を変えたい気持ちと、私への一点の曇りもない誠の期待が天に届いた。勝ってますます謙虚になり、一生懸命市長の仕事をします」と声を張り上げた。
 和泉氏は今年1月に朝日新聞を退社して、「足利を元気にしたい」と、地元での出馬を表明した。自民が全面的な支援に回ってからは、茂木経産相や地元選出の県議らが前面に出る政党色の強い戦いに転じた。「国や県とのパイプ」をアピールし、福田知事の応援も受けた。
 自民は、前回選で推薦候補が敗れた雪辱を果たそうと組織をフル稼働し、「足利を取り戻そう」と、票の上積みを猛烈に進めた。推薦した連合栃木も組織を引き締めた。和泉氏は、しがらみのない政治を掲げて改革を進めた現市政によって街の活力が失われたと批判し、前回選で大豆生田氏を支持した無党派層の取り込みも図った。
 大豆生田氏は「改革を止めるな」と、市政継続の必要性を強調。市内15地区に設立した後援会支部と、個々に支援を取り付けた9人の市議が票固めを進めたが組織力で及ばず、涙をのんだ。
 落選が決まると、大豆生田氏は支持者を前に、「私の不徳の致すところ。温かい支援をいただいたにもかかわらず、結果を出せず本当に申し訳ない」と敗戦の弁を語った。
★栃木県足利市 市長選挙結果
当 いずみ聡    無新 34036
  大豆生田みのる 無現 32224



 栃木県足利市は、群馬県と県境を接する人口約15.2万人の市で、市長選は現職で49歳の大豆生田(おおまみうだ)実氏に、前朝日新聞社宇都宮総局長で47歳の自民が推薦する和泉聡氏が挑みましたが、
 「足利に明るい未来を見ることができない。産業、教育、観光振興で故郷足利を元気にしたい。国と県と連携できるリーダーとして、足利のかじ取りを任せてほしい」と経済活性化を優先課題に掲げた和泉聡氏が34036票を獲得して
 「改革を進めるのか、それとも止めるのか二者択一の選挙。しがらみのない政治活動が足利の可能性を開いていく」と市制継続を訴え32224票を獲得した現職大豆生田(おおまみうだ)実氏を僅差で破り初当選を決めました。
 この選挙区。2001年の選挙から出馬を続けていた大豆生田実氏が3度目の挑戦で新人同士の争いを制して悲願の初当選を決めるも、1期4年の実績はあまり評価されなかったようで…。
 大豆生田氏は、連合栃木からも見限られる苦しい戦いを強いられ敗れてしまいましたが、年齢的には4年後の再出馬の可能性は十分あるのではないでしょうか。
 初当選を決めた和泉聡氏も1期4年での実績が厳しく問われることになるでしょうし、どのような市制の舵取りに乗り出すのか市民の厳しい監視の目を向けられることになりそうですね。

宮城 栗原市長選 佐藤氏3選 震災対応評価 市民の閉塞感打破を

2013-04-22 19:07:42 | Weblog
栗原市長選 佐藤氏3選 震災対応評価 市民の閉塞感打破を 2013年04月22日 河北新報
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/04/20130422t11035.htm
 8年ぶりの選挙戦となった宮城県栗原市長選は、現職の佐藤勇氏(70)が新人の元市議千葉健司氏(56)を下し、3選を果たした。
 有権者は岩手・宮城内陸地震、東日本大震災への対応など、佐藤氏の2期8年の実績や手腕を評価した。勝因には多極分散型の合併市で、元首長らの支援を取り付けたことが挙げられる。
 2005年の市長選で、佐藤氏と戦った菅原郁夫元若柳町長、鹿野清一元志波姫町長が応援のマイクを握った。こうした元首長の演出が、いまだに地縁の濃い旧町村単位で有権者の心理に影響したのは間違いない。
 千葉氏は、教育レベルの向上や総合支所の充実などを訴えたが明確な対立軸にはならず、個別の政策論議は深まらなかった。最大の争点は、佐藤市政の継続か否かに集約された。
 合併から8年。千葉氏が訴えた「合併して、地域や生活が何か良くなったか」という思いは、多くの市民が共有する。商工業、農業など幅広い分野で閉塞感が漂う。
 16年度から合併による交付税の特例措置は段階的に削減される。さらに財政が縮小する中で、必要な政策を打ちながら市民に夢や誇りをいかに感じてもらうか。合併後の3期目こそ、佐藤氏の手腕が問われる。

◎住みたくなる街、実現目指し全力/佐藤さん
 「よし、やったぞ」。佐藤勇さん(70)の3選確実の一報が入ると、栗原市築館の中心部にある事務所に、集まった支持者らの大きな歓声と拍手が湧き起こった。
 佐藤さんは妻篤子さん(66)と共に事務所に入ると、支持者らとがっちり握手を交わし、何度も「ありがとう」と感謝の言葉を口にした。支持者やスタッフは選挙戦の労をねぎらい合った。
 駆け付けた県議らは、「有権者は佐藤さんの指導力を評価した」「2期8年の実績、行政手腕を認めてくれた」と勝因を分析した。
 8年ぶりの選挙を戦い抜いた佐藤さんは「合併から10年の節目を控え、これから4年間は栗原市にとって大切な時期となる。市民のため、暮らしたくなる栗原の実現のために全力で働きたい」とあいさつした。

◎4年後の市長選「捲土重来期す」/千葉さん
 栗原市築館中心部にある元市議千葉健司さん(56)の事務所では、詰め掛けた支持者らが落選の情報に「あと一歩、及ばなかったか」と落胆の声を上げた。
 事務所入りし、支持者一人一人と握手して回った千葉さんは「私の不徳の致すところ。支持してくれた皆さんには本当に申し訳ない。4年後の捲土(けんど)重来を目指す」と深々と頭を下げた。
 支持者は「この次こそだ。頑張れ」「確実に支持は広がっていた」と、千葉さんをねぎらった。

◎スポット/佐藤勇さん(70)=栗原市長に3選された=/交流増狙いジオパーク
 「新たな栗原をつくるため全力で進んでいく」。連日の選挙戦ですっかり日焼けした顔を引き締めながら、3期目に向けた抱負を語る。
 1期目に宮城・岩手内陸地震、2期目には東日本大震災と福島第1原発事故による放射能汚染と、任期の多くを災害対応に追われた。作業服と長靴で現場に赴く姿が、その象徴だった。
 築館、若柳、栗駒と市街地が分散し、中心部がはっきりしないと言われる栗原市。隣の登米市は佐沼地区への一極集中が進む。基礎自治体の将来を見据え、「若者定住化を進めるためにもにぎわいの場づくりは急務だ」と頭を悩ませる。
 交流人口増の切り札に、内陸地震で栗駒山麓にできた大規模崩落地を中心に据えた「ジオパーク」を挙げる。「ガイド講座に参加する市民の意識は高い。少人数のツアーがたくさん出てくるようにしたい」と意気込む。
★宮城県栗原市 市長選挙結果
当 25534 佐藤勇 無現(3)
  19001 千葉健司 無新



 宮城県栗原市は、岩手県と県境を接する登米市の西に位置する2005年4月に栗原郡全10町村(築館町・若柳町・栗駒町・高清水町・一迫町・瀬峰町・鶯沢町・金成町・志波姫町・花山村)が合併して誕生した人口約7.2万人の市で、市長選は現職で自民・公明が推薦する70歳の佐藤勇氏にMFSコンサルタント事務所所長で56歳の千葉健司氏が挑みましたが、
 母親らの要望を受けて「不検出」食材しか用いないことを決め、1キロ当たり20ベクレルを検出したジャガイモは、国の基準では「使用可」だったが、即座に廃棄処分にした。緩やかな暫定基制値がまかり通っていた時期に子供を守る強い姿勢を示した佐藤勇氏が25534票を獲得して、
 市勢の現状を「じり貧」ととらえ、再生のための「くりはら市政八策」を掲げた。目を引くのが学力向上。小中学校にタブレット端末を導入し、無料の塾講習クーポン券配布で学習密度を高め、仙台などに並ぶ県内トップ級の高学力地域を10年後に実現するとの内容だ。人材を確保し、企業進出や所得向上の新たな基盤にすると訴え19001票を獲得した千葉健司氏 を退けて3選を決めました。
 中々の接戦だったものの新人は後一歩及ばず。3選を決めた現職は次の4年間でどのような市政運営を行ってくれるのでしょうか。

宮城 登米市長選 布施氏3選 組織力、勝敗分ける 医療強化課題

2013-04-22 19:03:14 | Weblog
宮城 登米市長選 布施氏3選 組織力、勝敗分ける 医療強化課題 2013年04月22日 河北新報
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/04/20130422t11034.htm
 宮城県登米市長選は現職の布施孝尚氏(51)が新人の元市議遠藤音氏(56)に大差をつけ、三たび市長の座に就いた。
 8年ぶりの選挙戦は具体的な争点に乏しく、組織力が勝敗を分けた。布施氏は主要政党や多くの市内団体から推薦を得て、高齢者層を中心に支持を集めた。知名度で勝り、2期の実績を丹念に説明する手法も奏功した。
 遠藤氏は医療態勢の強化に向け、「登米市民病院のオープン化」など具体的な対応策を示した。若年層を中心に支持を集めたが組織力で劣り、知名度不足を最後まで解消できなかった。
 ただ、合併前の旧町で有権者が最も少ない旧津山町を地盤とする遠藤氏が、1万7000を超す票を獲得したことの意味は大きい。改善が進まない市の医療態勢や所得低迷などへの市民の不満や不安は根強く、市全体に広がっている。
 3期目を迎える布施氏には、目に見えた成果が求められる。救急など医療の態勢強化は喫緊の課題だ。手をこまねいては周辺地域に負の影響を及ぼしかねない。
 布施氏が唱える広域連携が、他の自治体を当てにすることであってはならない。自ら「拠点都市」と位置づけた県北地域の発展はおぼつかない。市が抱える諸課題の解決に向け何を優先し、市自らがどう取り組むのか。目指す方向性や方法論を、丁寧に市民に示す必要がある。

◎「初心を忘れず発展に尽くす」/布施さん
 合併後8年の総括となった登米市長選は、現職の布施孝尚さん(51)が三たび市政のかじ取り役を託された。市政運営を信任された布施さんと大勢の支持者は、勝利を喜び合った。
 同市中田町の事務所に当選確実の知らせが届いたのは午後11時ごろ。「よし」「よかった」。集まった支持者らは抱き合い、握手を交わすなどして歓喜に沸いた。
 布施さんは妻紀江子さん(49)と共に事務所に現れ、「支援をいただいた皆さんに感謝したい。初心を忘れず粉骨砕身、市政の発展に尽くしたい」と謝意を述べた。
 8年間選挙から遠ざかり、後援会の危機感は強かった。対立候補の批判を受け、陣営は結束した。勝因について、菅原正一郎選対本部長は「布施さんの誠実な人柄と堅実な手腕が評価された」と話した。

◎「思い生かせず」言葉詰まらせる/遠藤さん
 登米市津山町の元市議遠藤音さん(56)の事務所では支持者たちが固唾をのんで開票結果の知らせを待った。落選の報に多くの支持者が言葉を失い、事務所は静まり返った。
 「私の力不足。大勢の皆さんの思いを生かすことができず、申し訳ない」。遠藤さんは時折言葉に詰まりながら、敗戦の弁を述べた。
 支持者の多くはぼうぜんとし、中には悔しさを隠せずにいる人も。遠藤さんは握手を交わすなどして、支持者の労をねぎらった。

◎スポット/布施孝尚さん(51)=登米市長に3選された=/近隣と協力、県北拠点に
 折り目正しく、偉ぶらない。その人当たりの良さが今回も、多くの有権者に好感を持たれた。「政治家然としない」。就任以来、変わらない心掛けだ。
 9町の合併で登米市が誕生した8年前、「しがらみに染まらない政治」を掲げ、県内の首長で当時、最も若い43歳で初代市長の座に就いた。「独断にならず、偏りのないような市政運営を心掛けてきた」とこれまでの2期を振り返る。
 選挙戦では登米市の位置づけを、「県北の拠点都市」と明確に打ち出した。「相乗効果を発揮できるよう周辺自治体との関わりを深めたい」。沿岸部の被災者支援を視野に入れ、近隣市町と共に産業振興や医療の態勢強化に取り組む考えだ。
 現職として挑んだ初の選挙戦。「初心を取り戻したい」と8年前に愛用していたスーツを身に着け、遊説をこなした。
 話し好き。話し出すと止まらなくなり、話題が方々に飛ぶ癖がある。市議らに「言語明瞭、趣旨不明瞭」とやゆされることも。趣味は映画鑑賞。自宅に父母と妻、長女、次男と暮らす。
★宮城県登米市 市長選挙結果
当 30418 布施孝尚 無現(3)
  17154 遠藤音  無新


 宮城県登米市(とめし)は、岩手県と県境を接する2005年4月に登米郡8町(迫町・登米町・南方町・東和町・中田町・豊里町・米山町・石越町)と津山町が合併して誕生した人口約8.2万人の市で、現職で自民・公明・民主が推薦する51歳の布施孝尚氏に住職で56歳の遠藤音氏が挑みましたが、
 地域医療体制改革、登米ブランド化推進など各局面で成果を上げており、3期目はその継続」と支持を求めた現職の布施孝尚氏が30418票を獲得して
 小児科と産科の常勤医の不在が続く市民病院。開業医に病院施設を開放し診療してもらう“病院を貸す”オープン化を主張する。開業医との協力制度を進めることが、医師不足と病院赤字を改善する手立てになると訴えると共に、登米市の農業生産額は県内自治体一なのに市民所得額は低位という実情に「市、農協、スーパーなどが出資して農産物に付加価値を付ける加工・販売会社を作り、独自の6次産業化を推進する」などと構想を述べて17154票を獲得した遠藤音氏 に大差をつけて3選を決めています。


宮城 石巻市長に亀山氏が再選 復興施策継続に支持

2013-04-22 18:59:49 | Weblog
石巻市長に亀山氏が再選 復興施策継続に支持 2013年04月22日 河北新報
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/04/20130422t11017.htm
 任期満了に伴う石巻市長選は21日投票が行われ、即日開票の結果、無所属現職の亀山紘氏(70)=自民・民主推薦、共産支持=が、いずれも無所属新人で元市議の阿部和芳氏(53)、元大学講師の青木満里恵氏(58)、ボランティア団体代表の藤田利彦氏(50)を破り、再選を果たした。
 東日本大震災の最大被災自治体で復興施策が焦点となった。亀山氏は住宅再建支援などの実績を強調し「復興の加速には市政継続が必要」と訴えた。政党や幅広い団体などの支持を集め、優位に戦いを進めた。
 政治経験をアピールした前市議会議長の阿部氏は出遅れが響いた。青木氏は地元経済界の一部などが支援したが、浸透しきれなかった。ボランティア活動に基づく施策を打ち出した藤田氏は広がりに欠けた。
 当日の有権者は12万3770人。投票率は44.16%で前回(2009年)を14.66ポイント下回り、旧市時代を含め過去2番目に低かった。
★宮城県石巻市 市長選挙結果
当  28607 亀山紘 無現(2)
   15132 阿部和芳 無新 
    8308 青木満里恵 無新 
    2015 藤田利彦 無新 


 宮城県石巻市は、2005年4月に旧石巻市と桃生町・河南町・河北町・北上町・雄勝町・牡鹿町が合併して誕生した人口約14.8万人の市で、市長選は現職で自民・民主が推薦、共産が支持する70歳の亀山紘氏、元石巻市議会議員で53歳の阿部和芳氏、団体代表で50歳の藤田利彦氏、東北大学非常勤講師で58歳の青木満里恵氏の4人による争いとなりましたが、
 市民との対話が足りないとの批判に「時間を見つけて多くの方々と意見交換をしてきた」と反論。「パフォーマンスが好きではないのであまり公表しなかった」が、避難所約50カ所、仮設住宅約30カ所を回った。東京へは11、12年度に計46回出張し、被災地の要望を伝えた。「政府とのパイプも太くなり、今はアポなしでも復興相と会える」と政府とのパイプの太さをアピールした現職亀山紘氏が28607票を獲得して
 マニフェストで「元活プロジェクト(元気で活気あふれる石巻づくり)」を掲げ、漁業や農業など地場産業育成、防潮堤や避難タワー整備などの「安心・安全なまちづくり」などの6項目を打ち出すと共に復興住宅などの完成目標を前倒し、市内各地での均衡のとれた復興を目指す。市民に寄り添った復興実現のため、徹底した現場主義を貫くと 訴え15132票を獲得した阿部和芳氏
 「復興特区を使って諸税を減免し、多くの投資を呼び込む。さらに支援基金を創設してベンチャー企業も育てる」「女性だからこそできるきめ細かい目配りをしたい。女性のパワーが復興に欠かせない団結力につながるはず」。長引く仮設住宅での健康対策だけでなく、メンタルヘルスケアの重要性も訴え8308票を獲得した青木満里恵氏
 「生活再建こそ本当の復興。仮設住宅のままでは将来を描けない」と、住宅再建を最重要課題に掲げると共に崩壊した被災地の医療立て直しも重視し、市立病院は津波の被害を免れた内陸の稲井地区がふさわしいと主張して2015票を獲得した藤田利彦氏 の3新人に大差をつけて危なげなく再選を決めました。
 石巻市民からみれば、今は対立している状況ではなく、とにかく一歩でも前への思いが現職再選の決断を促したのだと思いますね。

川重・三井造船、統合交渉へ 連結売上高2兆円 合併軸に詳細詰め

2013-04-22 09:14:24 | Weblog
川重・三井造船、統合交渉へ 連結売上高2兆円 合併軸に詳細詰め 2013年4月22日 日経
 造船・重機大手の川崎重工業と三井造船が経営統合に向けた交渉に入ることが21日、明らかになった。実現すれば、単純合算で連結売上高が2兆円規模と同分野で三菱重工業に次ぐ巨大企業が誕生する。造船・重機では1960年の合併で石川島播磨重工業(現IHI)が発足して以来、ほぼ半世紀ぶりの大型再編となる。造船やプラントなど幅広い分野で技術を結集し、世界競争を勝ち抜く狙いだ。
 日本の造船・重機業界は大手6社体制が長く続いてきた。極端な円高が修正され、企業の景況感が改善、攻めの経営戦略を打ち出す土壌が整いつつある。名門企業の再編の動きは国内の産業界で競争力向上を目指す合従連衡を加速させそうだ。
 統合方式など詳細は今後詰める。合併を軸に持ち株会社方式による統合などを含め幅広く検討する。早ければ来年度中にも統合する。すでに複数の財務アドバイザーを雇い、両社の主取引銀行も支援する姿勢を打ち出している。
 2013年3月期の川重の連結売上高は1兆3000億円、三井造船は5770億円となったもよう。合算すれば、1兆9000億円程度で、造船・重機では三菱重工業の3兆円に次ぐ規模となる。
 統合により、世界的な需要拡大が見込めるエネルギー関連のプラント事業などで攻勢をかけられる。三井造船は油田・ガス田などの洋上開発に強みを持ち、川重は海外での事業展開で実績がある。洋上開発設備の世界市場は年6兆円規模。20年には11兆円弱に膨らむとの試算もある。
 造船事業では規模の拡大で調達費を抑制する一方、低燃費の次世代船などの開発力を強化できる。両社の造船部門の売上高を単純合算すれば4000億円弱。国内では最大手の今治造船や、同2位でIHI子会社などが合併して誕生したジャパンマリンユナイテッドと並ぶ事業規模となる。
 世界市場(建造量ベース)では韓国と中国の大手が強く、川重と三井造船合計でも3%弱のシェアとされる。三井造船は13年3月期の連結最終損益が11年ぶりに赤字となったもよう。14年以降には国内の造船所の稼働率が一段と低下する見通し。
 造船・重機の大手6社はいずれも1950年代から造船会社として成長し、幅広い製品を手掛ける総合重機メーカーとなった。各社ともに長い歴史と含み資産を持つ名門だけに独立意識が強く、これまで大型再編がほとんど起きなかった。

造船・重機、市場環境激変 川重と三井造が統合交渉 2013年4月22日 日経
 川崎重工業と三井造船が経営統合の交渉に入る背景には造船重機分野の市場環境の激変がある。造船分野では受注環境が厳しさを増す一方、プラント分野では新興国などの成長で需要拡大が見込める。極端な円高の修正が進んでいることもあり両社が手を組み環境技術の活用とグローバル化を一段と進めれば、価格競争力を武器とする韓国や中国の大手に対抗できるとみている。
 世界の造船市場は2012年が建造量ベースで9527万総トン。このうち、中国は41%、韓国は33%で、07年まで30%を超えていた日本は18%に落ち込んだ。
 このため、今年1月にはJFE系とIHI系の造船子会社が統合、ジャパンマリンユナイテッド(JMU)が誕生した。三菱重工業も今治造船と技術提携関係を深めている。
 造船で攻勢に出るのに欠かせないのは環境技術と低コストの海外生産拠点だ。川重は中国で現地海運大手と2カ所の合弁造船所の運営を軌道に乗せている。「中国で最も生産性が高い造船所」とされており、日本や韓国に比べて生産コストも1~2割程度低い。ブラジルの造船所にも資本参加した。
 三井造船は従来より燃費性能を2~3割改善した次世代環境船の開発で先行。世界シェア2割の船舶用エンジンでも環境性能を強みとする。船舶でも二酸化炭素(CO2)の排出量の大幅な削減が求められるなかで三井造船の技術が一段と強さを発揮できる。
 また、両社は液化天然ガス(LNG)関連など最大の成長市場である資源開発プラント分野の技術にも強い。
 川重が資本参加したブラジルの造船所では深海の原油・ガス田を開発する資源掘削船などを生産する計画だ。洋上で原油やガスを精製するプラント設備に強い三井造船子会社の三井海洋開発と密接に協力できれば、大型受注を見込める。
 日本の造船・重機業界は鉄鋼とともに1960年代の高度経済成長を支える両輪だった。造船は56年に建造量で世界首位になった。ただ、70年代前半の第1次石油ショック以降は「長い冬の時代」を迎えた。80年代後半の造船不況など何度も厳しい経営環境に直面。その度にプラントや発電設備などに事業を広げたために大型再編は起きなかった。



 う~ん。朝方に突然飛び込んできた日経リーク記事ですが、もし川崎重工業と三井造船が一緒になれば、川崎重工業からみれば売上高で国内2位争いをしているIHIを完全に突き放す形になり、もし住友重機械工業や日立造船と部分的に連携することができれば、最大手の三菱重工業に対しても十分な対抗勢力に成長する可能性もありそうですね。
 世界的な造船不況の影響で、日本中から造る船がなくなる「2014年問題」が現実味を帯びた問題として深刻に懸念されていますが、まだ競争力のあるうちに次の手を打つことで生き残りを図る。系列の枠を超えても生き残りのためにはプライドなど言っていられない時代になったのだと思います。

兵庫 淡路市長選 門氏が3選 実績強調、接戦制す

2013-04-22 08:32:07 | Weblog
淡路市長選 門氏が3選 実績強調、接戦制す 2013年04月22日 神戸
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201304/0005919870.shtml
 任期満了に伴う淡路市長選は21日に投開票され、無所属で現職の門康彦氏(67)=自民、民主、公明推薦=が、無所属新人で元淡路市議の奥野幸男氏(66)を破り、3選を果たした。投票率は、2009年の前回を4・41ポイント下回る57・37%だった。
 告示前日の13日早朝、淡路島で最大震度6弱を観測する地震が発生。復旧作業が進む中での異例の選挙戦になった。2期8年間の門市政の是非と防災などが争点となった。
 門氏は、2005年に合併で誕生した淡路市の初代市長。阪神・淡路大震災の復興に伴い財政が悪化した中、「借金を減らし、企業誘致などの定住人口増加策を推進した。国、県との太いパイプを生かし対応している」と、2期8年の実績と行政手腕を強調した。
 奥野氏は「住民との対話」を掲げ、旧町ごとにある事務所の機能強化、副市長2人制などを訴えたが及ばなかった。
★兵庫県淡路市 市長選挙結果
当 門康彦 11714
  おくの幸男 10475



 兵庫県淡路市は県南部の淡路島の北端から中央部にかけて位置する2005年4月に淡路町・津名町・北淡町・一宮町・東浦町の5町が合併して誕生した人口約4.5万人の市で、市長選は現職で3選を目指す自民・民主・公明が推薦する67歳の門康彦氏に前市議で66歳の奥野幸男氏が挑みましたが、
 5町が合併して人口が減少している。身の丈にあった行政をやるには一定の人口が必要だ。そのためには雇用の場、企業誘致が必要になる。働く場ができることで地域運営が可能になる。淡路市は、みんなの協力でやってきた。 いま一番、重要なことは魅力あるまちづくりをすること。いつかきっと帰りたくなるまちづくりをしていきたい。市民が安全安心で快適に過ごせるまちづくり、島外で頑張っている青年が帰りたくなるまちづくり、島を訪れた人が住みたいと思うまちづくり。皆さんと一緒にやっていきたい。8年前に公約した3期12年を全うさせてほしいと訴えた門康彦氏が11714票を獲得して、
 地域がこれほど疲弊している中で、今の市政のままでいいのか。少子高齢化が進み、1人暮らしのお年寄りも多い。高齢者には、外出を支援する必要があり、車での送迎など優しく支えるシステムを作りたい。若者も通勤が不便だと市外に勤めに出て、ますます過疎化が進んでいる。地域交通の利便性を確保することが重要だ。合併後、行政サービスが維持されているのか疑問に思う。市内5地区にある市事務所を有効活用し、もっと充実させなければいけない。体制を見直し、住民と共に地域作りを進めたい。財政は非常に厳しく、すぐに良くなることは難しいが、口先だけの行政ではいけない。市民に信頼してもらい、新しい淡路市を作っていくと訴え10475票を獲得した奥野幸男氏 との接戦を制して3選を決めました。

 この地域は今月の13日に震度6弱の地震に襲われたばかりで、選挙選に水を差す形になってしまいましたが、こういう有事の時にはやはり現職に支持が集まるのか、人口減少問題も双方の陣営に短期的に期待できるような具体策がないだけに、市民も判断に迷ったと思いますが、3選を決めた門康彦氏には勝負の4年間となりそうですね。

豊岡市長選 中貝氏が3選 実績訴え支持拡大

2013-04-22 08:28:17 | Weblog
豊岡市長選 中貝氏が3選 実績訴え支持拡大 2013年04月22日 神戸
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201304/0005919851.shtml
 任期満了に伴う豊岡市長選は21日に投開票され、無所属現職の中貝宗治氏(58)=自民、公明推薦=が、元市議の無所属新人西垣善之氏(65)を破り、3選を果たした。前回と前々回は無投票だったため、2005年に1市5町が合併して新市となってから初の選挙戦となった。投票率は47・84%だった。
 合併後、04年の台風23号からの復旧・復興、広大な市域の基盤整備などが進められてきた。告示9日前に立候補表明した西垣氏は「無投票阻止が目的」とし、実質的に現職の信任投票となった。
 中貝氏は、保守系市議や商工業者らの支援を受けて組織選挙を展開。2期8年の実績を掲げ「コウノトリの野生復帰を通じた環境保全の取り組みを観光や地域経済振興につなげる」と訴えて支持を集めた。西垣氏は「コウノトリと同じように市民も大切に」などと批判したが届かなかった。
★兵庫県豊岡市 市長選挙結果
当 中貝宗治 無所属 24806
  西垣よしゆき 無所属 8165




 兵庫県豊岡市は県北部の2005年4月に旧豊岡市と城崎町・竹野町・日高町・出石町・但東町が合併して誕生した人口約8.4万人の市で市長選は現職で3選を目指す自民・公明が推薦する58歳の中貝宗治氏に元市議で65歳の西垣善之氏が挑みましたが、
 市役所は防災、ごみ処理、福祉、産業、観光、消防救急といった多様な仕事を職員がチームとして進め、市民とまちを支えている。次の4年、意欲にあふれ生産性の高いチームになるよう監督、経営者として全力を尽くし、災害、地域経済衰退、財政悪化、コミュニティー崩壊という四つの危機に立ち向かう。コウノトリの野生復帰を通じて豊岡は世界の中で輝き始めた。山陰海岸ジオパークは世界の仲間入りをし、ラムサール条約登録地にもなった。先頭に立ち皆さんと共に、世界から尊敬される小さな世界都市を実現したい と訴えた現職中貝宗治氏が24806票を獲得し、
 合併した豊岡市は広い。市政へ声が届きにくい。商店街の皆さんや市民の生の声を聞く耳を持ち知恵を拝借したい。庶民の目で物事を考えているかどうか。私は皆さんの所へ声を聞きに行くと3回目の無投票は断固として避けると述べ8165票を獲得した西垣善之氏 にトリプルスコア以上の大差をつけ危なげなく再選を決めました。
 豊岡市のコウノトリへのこだわりは余所者からみていていささか度が過ぎるのではないか…という気もしなくもないのですが、無投票当選阻止目的だけでの出馬ではそれでなくとも現職に比べて劣る知名度に加えて政策への意欲の強さ一つとっても迫力も違うわけで。現職圧勝も当然の結果に終わったと思います。

滋賀 彦根市長に大久保氏 現職破り初当選

2013-04-22 08:24:15 | Weblog
滋賀 彦根市長に大久保氏 現職破り初当選 2013年04月22日 京都
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20130421000106
 任期満了に伴う彦根市長選は21日投票、即日開票され、新人の元滋賀県議で障害者支援施設長の大久保貴氏(49)が、通算4選を目指した現職の獅山向洋氏(72)、新人の元参院議員秘書で会社員の有村国知氏(38)=いずれも無所属=を7千票以上の大差で破り、4度目の挑戦で初当選を果たした。
 市内観光の発展策や市南部など地域振興、教育・福祉の充実策をめぐり、市政の継続か転換かが問われた。
 大久保氏は、福祉・医療体制の充実を軸に市民対話を重視し、県と連携を強化すると訴え、地域ごとの個人演説会などで支持を広げた。支援した民主県議、市議や推薦した連合滋賀の組織票も固め、前回39票差の惜敗から勝利をつかんだ。
 獅山氏は、財政再建の実績や福祉、基盤整備の推進を訴えて自民県議、市議らが支えたが、保守票分散もあり届かなかった。有村氏は若さを前面に地域活性化を訴え、一部の自民県議らが支援したが、出遅れが響いた。
 投票率は41・82%で前回を3・07ポイント下回り、過去2番目の低さだった。

★滋賀県彦根市 市長選挙結果
当 16903 大久保貴 無新
   9600 獅山向洋 無現
   9412 有村国知 無新



 滋賀県彦根市は県北東部に位置する人口約11.3万人の市で、市長選は現職で4選を目指す72歳の獅山向洋氏に、障害者支援施設長で4年前の前回選挙選でも出馬するも僅差で敗れた元県議で49歳の大久保貴氏、元参議院議員政策秘書で38歳の有村国知氏の3人による争いとなりましたが、
 「強い彦根、市民一人一人が活躍の場を得て光り輝く結集体を作りたい。争点は今のままの彦根を選択するか、一歩前に進めていくかだ」。更に「彦根市民は県民であり、日本国民。強い彦根を作ることが強い県、強い日本を作る。(県との)ねじれを解消し、我々の思いをしっかり伝えていくのが重要だ」。「党派、利害の違いがあっても私心を捨てて話し合うのが道理だ。対話を深め、同意を見いだす市政を進めたい」と訴えた大久保貴氏が16903票を獲得して、
 財政再建の実績や福祉、基盤整備の推進を訴えると共に、「市民の幸せは健康が第一。みんなが朝起きてラジオ体操をするまちづくりをする。酒を飲まない、たばこを吸わない、金のかからない『健康マージャン』を湖東地域で普及させたい」などと訴え9600票を獲得した獅山向洋氏
 「彦根を活気ある、心通う町にする。歴史あるこの町をますます輝かせたい。『こんなもんじゃない! 彦根』。情熱、気力、体力を傾け、全力で戦います」と訴え9412票を獲得した有村国知氏 の現新両氏を破り4年前の雪辱を果たす形で見事初当選を決めました。

 この市長選。4年前の前回選挙選では5人が出馬してうち上位4人の獅山向洋氏が9675票・大久保貴氏が9636票、和田裕行氏が8644票、辻橋正一氏が7669票を獲得するなど大接戦を繰り広げた選挙区だっただけに結果に注目が集まっていたのですが、今回は保守票の一部が若い有村国知氏に流れることになった結果 現職と共倒れする形となり、三つ巴の戦いを新人が現職に大差をつけて見事初当選。
 雪辱を果たす形で初当選を決めた大久保貴氏はどのような市制の舵取りを行っくれるのでしょうか。

岐阜 各務原市長に浅野氏 現職の5選阻む

2013-04-22 08:21:06 | Weblog
岐阜 各務原市長に浅野氏 現職の5選阻む 2013年4月22日 中日
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2013042190225710.html
 岐阜県各務原市長選は21日投開票され、無所属新人の元市議浅野健司氏(41)が、いずれも無所属の現職森真氏(73)、新人足立宣夫氏(69)=共産推薦=を破り初当選した。投票率は45・78%で、前回を9・23ポイント上回った。
 明確な政策課題がない中で、4期16年続く森市政を続けるのか刷新するのかが争点となった。浅野氏は、森氏の市政運営を「市民感覚とズレがある」と批判。世代交代を訴え、幅広い共感を呼んだ。森氏は、100以上の団体から推薦を受けたが、多選批判の前に票が伸び悩んだ。
 当日有権者数は11万6131人。
◇各務原市長選開票結果
 当 30106 浅野健司 41 無新<1>
   18098 森真   73 無現
   4509 足立宣夫  69 無新


 岐阜県各務原市は、県南部の2004年11月に川島町を編入した人口約14.5万人の市で、市長選は97年05月から現職で5選を目指す73歳の森真氏に、元市議で41歳の浅野健司氏、共産党各務原市委員長で69歳の足立宣夫氏の2新人が挑みましたが、
 「市民の要望やニーズを把握し市政に反映させる」と述べた浅野健司氏が30106票を獲得して
 「人と人、家庭や地域が支え合う都市をつくる」と訴え18098票を獲得した現職森真氏 に大差をつけて見事初当選。
 「税金の無駄遣いをなくし、市民の暮らしを守る」と訴え た足立宣夫氏は4509票を獲得しました。

 ん。通常は多選批判だけで選挙に勝利するのは中々難しいのですが、今回は現職に市民が愛想を尽かしていたことや、その現職より3回りも若い新人に世代交代を期待する声が予想以上に大きかったということでしょうか。
 組織力のある現職を破る力は予想以上の結果という形で現れましたが、市民の期待に応えることができるのか、浅野健司氏への政治手腕が問われている所かと思います。

鈴木氏が4選 愛知 東海市長選 

2013-04-22 08:16:57 | Weblog
鈴木氏が4選 東海市長選 2013年4月22日 中日
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2013042190225548.html
 愛知県東海市長選は21日、投開票され、無所属現職の鈴木淳雄氏(67)が、無所属新人の茶道教室経営村瀬晃代氏(60)を大差で破り、4選された。投票率は36・37%で、選挙戦になった前々回(2005年)の34・89%を上回った。
 鈴木氏は企業誘致や名鉄太田川駅前再開発事業で、人口や市税収入が増えた3期12年の実績を強調。隣接の知多市と一体で進める新市民病院建設や太田川駅前再開発の継続性をあげ「まちづくりを仕上げたい」と訴えた。
 村瀬氏は鈴木氏の多選を批判し、市長給与の半減などを公約に掲げたが、現職の厚い壁を崩せなかった。
◇愛知県東海市 市長選挙結果
 当 22784 鈴木淳雄 無現<4>
    7943 村瀬晃代 無新


 愛知県東海市は、愛知県の知多半島の付け根にある人口約11万人の市で、市長選は現職で4選を目指す67歳の鈴木淳雄氏に茶道教室経営で60歳の村瀬晃代氏が挑みましたが、
 「東海市は毎年人口が増え、発展している。知多半島玄関口の太田川駅周辺整備を進め、鉄道高架も完成し、新しい街の姿が見られるようになった」と3期12年間の実績を強調。南海トラフ巨大地震の防災対策や少子高齢化対策などの課題を挙げ、「子供たちが夢を持ち、若い世代が安心して子育てでき、高齢者が生きがいを持って暮らせる街づくりに取り組みたい」などと訴えた鈴木淳雄氏が22784票を獲得して
 「市長の4期目は長過ぎて停滞する。今変えなければ、いつ変えるのか。市長の給料は高過ぎる。市長と市民の対話集会も開かれていない」と現市政を批判。公約として市長の給料半減や無駄な公共事業の見直しなどを掲げ、「いつでもどこでも出前で市長との対話集会をする。市民の幸せのため正しく税金を使う。住んで良かったと思える東海市をつくりたい」と述べ7943票を獲得した村瀬晃代氏 に3倍近い大差をつけて危なげなく4選をきめました。
 まあ、多選批判とお偉いさんの給与とムダの削減だけでは中々支持も得られないでしょうし、村瀬陣営からみれば現職相手に勝負もさせて貰えなかったというのが実態でしょうか…。

河村たかし氏が大差で3選 名古屋市長選

2013-04-22 08:13:20 | Weblog
河村たかし氏が大差で3選 名古屋市長選 2013年4月22日 中日
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2013042190210608.html
 名古屋市長選は21日投開票され、無所属で現職の河村たかし氏(64)=減税日本推薦=が、新人2人を大差で破り、3回目の当選を決めた。自民県連推薦、民主県連支持を受けた元名古屋市議藤沢忠将氏(43)、共産推薦の元愛知教育大非常勤講師柴田民雄氏(48)は及ばなかった。
 選挙戦は、市民税減税の継続か廃止かが最大の争点となり、「5%減税の継続」を訴えた河村氏に軍配が上がった。知名度の高さとともに、既得権と対峙して改革を進める姿勢が評価され、得票率は6割を超える圧勝だった。
 河村氏は記者会見で「選挙は世論調査ではなく、市民の政策の選択。ここからどうやって、実現できるかが重要になる」と勝利宣言した。自民、民主など河村氏に批判的な勢力が過半数を占める市議会に対して、「減税も市長、市議報酬の年800万円への恒久化も私の『一丁目一番地』の政策。市民の明確な選択を否決することはできない」と求めた。
 藤沢氏は、市民税減税の廃止を軸に市政の刷新を訴え、自民党幹部らが相次ぎ名古屋入りしててこ入れしたが、浸透しなかった。
 柴田氏も、減税をやめて福祉施策を充実するよう訴えたが、伸び悩んだ。
 投票率は39・35%だった。河村氏が市長を辞職して再出馬した出直し市長選と愛知県知事選、市議会解散の是非を問う住民投票の「トリプル投票」だった2年前の前回(54・14%)に比べ、14・79ポイント減。4年前の前々回(50・54%)からも11・19ポイント減った。
◇愛知県名古屋市 市長選挙結果
 当 427542 河村たかし 無現<3> =減
   192472 藤沢忠将  無新 
    67353 柴田民雄  無新 =共


 愛知県名古屋市は人口約226.8万人の県都で、市長選は3選を目指す地域政党・減税日本が推薦する64歳の河村たかし氏に、共産党が推薦する元愛知教育大非常勤講師で48歳の柴田民雄氏、自民党愛知県連が推薦・民主党県連が支持する前自民党市議で43歳の藤沢忠将氏の2新人が挑みましたが、
 看板政策の市民税5%減税の継続を訴えた河村たかし氏が42万7542票を獲得して
 河村たかし氏が進めた市民税減税について「減税は悪いことじゃないが、皆さんが実感できない減税は意味がない。今は減税より景気回復」と訴え19万2472票を獲得した藤沢忠将氏、
 市民税減税で暮らしを暖めてもらえるという期待感の市民も多かったと思うが、実際は大金持ちに税金が戻っただけで、9割以上が年1万円以下の減税だった。半分はゼロ。そういう状況で、国民健康保険は負担増、介護保険料も負担増、市民病院は統廃合され、公立病院も廃止や民営化という状況で、市民の負担や生活そのものが犠牲になった4年間だったと現政権を批判して6万7353票を獲得した柴田民雄氏 の両氏を危なげなく破り再選を決めました。

 まあ、こちらは1週間程前の某新聞の世論調査で河村氏が大きくリードと報じられていたことからおおよその結果の予測はついていたとはいえ、いくら支持母体が異なるとはいえ新人同士が減税廃止で公約が被るようでは票が食い合うのも当然なわけで…。
 4年前の新党結成ブームの時は他の地区での候補擁立は上手くいかなかったものの、総本山は安泰だったようです。