日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

おしくらまんしゅう阿修羅展

2009-05-23 | 趣味・遊び
今日は展覧会の梯子をしてきた。
日本橋高島屋の「片岡珠子展」に続けて
上野国立博物館の「阿修羅展」
阿修羅展は大変な人気で3時間待ちもあるらしいので
比較的空いている筈の夕方に行った。
銀座線の上野広小路で降りて歩いてゆくと
町内会のお祭りだろうか、お神輿を囲んだ江戸っ子達
その頭上に阿修羅展の旗が翻る。



上野公園を突っ切り国立博物館の前は予想通りの人だかり



5時を過ぎているせいか、「30分待ち」の案内
しかし、行列で待っていると15分くらいで入場が出来た。



イントロ(?)の国立博物館所蔵のガラス玉や瑪瑙などの行列に紛れ込んで牛歩
前座(?)の表情豊かな「八部衆」のお仲間や
「十大弟子」のお坊さん達を前から後ろから眺めて
履物の違いや意匠の違いをジックリ確認
ここまでは納得の満足感

いよいよ本番の「阿修羅」さま
スロープを下りながら上から見て、回り込んで下から見える筈が
会場は人で一杯、おしくらまんしゅうの様相
見上げる事は出来ても、腰から下は垣間見えるだけ・・
ジックリ人が行き過ぎるのを待つか?と思いつつも
なにか「不自然」
細いからだが照明で黄色に輝き
お顔は無理やりさらけ出されてしまったような(?)困り顏
なんだか気の毒になって見ていられない
仲間の「八部衆」のようにもっとさりげなく見せて欲しい

興福寺の宝物殿で見た時はグレーがちの阿修羅だったのが
黄色が勝ちすぎ違和感しきり・・
ちょっとガッカリ・ウンと気落ち
見せる事を主眼に置き過ぎて落胆でした。

数年後に中金堂の再建がされ、本尊の薬師如来像を囲み
仲間達と違和感なく収まった姿に会うのを楽しみにしよう.
(野に置けスミレ草)ならぬ
やはり寺に居て阿修羅様!



7時過ぎに外へ出ると
行列は消滅し、慌ただしく入場する人達と行きあう。
7時頃には押しくらマンジュウは解消している事だろう。

国立博物館「阿修羅展」
コメント (9)
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