日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

熟練の技と昔ながらの手仕事

2009-05-25 | 趣味・遊び
土曜日の高島屋「片岡珠子展」のこと
デパートの展覧会はできる限り避ける事にしている。
お買い物のついでに立ち寄るのか、奥様達のおしゃべりが多い。
この日も一枚目の絵の前で「この色が・・」「この花が・・」と
声高に批評するする数人の連れ
まっさらな気持ちで鑑賞しようとの気がそがれそうそうに離れる
・・とその先に「静かに鑑賞しましょう」との張り紙
やはり気になる人が多いのだろう。

片岡珠子氏の絵は斬新で華やか
描く時には物語(?)を作りながらの一文が横に掲げてあった。
古く伝わる人物画から想像し、球子氏なりの人物を作りつつ描く一連の「面構」シリーズ
ずいぶんと前に設備屋さんの事務所にかかっていた「富士山」
「珠子作と分かった初めての人」と感激されたが
その後の不況であの絵はどうなった事だろう??

会場から出ると、「日本の伝統展」と銘打った
「全国各地から自慢の技が勢ぞろい」の作る工程を見せながらの展示販売
お茶人の必需品「明珍火箸」から「江戸切子」「「南部鉄瓶」「秀衡塗り」など
手作りで美しく手の出ない品々



和装小物の「組み紐」帯締めなどはウットリする仕上がりだが、やはり価格にため息
その中で「帽子止め」1050円
立派な絹の組み紐(手作りではないだろう)
「鍵をバッグに止める」と話すとヘッドを
「老眼が始まっているんですよ」といいつつ
鰐口のパッチン(?)からスプリングスナップ(と言うらしい)に取り換えてくれた。
サービス精神に感激して本来の帽子止めも追加注文

熟練の技と、紛れもない昔からの素材
なのに「高い」だの「手が出ない」だの、言いたい放題で難しい世の中
頑張って伝承して下さい。

日本橋高島屋「催し案内」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする