日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

大満足な「野村万作・萬斎狂言の会」

2009-07-17 | 趣味・遊び
15日お盆の夜、狂言を見た。
新宿文化センター20周年記念「野村万作・萬斎狂言の会」
新聞の招待券プレゼントに応募したものの落選だったが
割引でチケットを買うことが出来た。



早めに着くとホールは人でごった返していたが
2階の上段真正面の席でまずは満足。
舞台装置は松の姿がなくシンプルそのもの
板床と右手の橋懸かりだけ
その他は黒く覆われている。

最初の演目は萬斎によるレクチャートーク
テレビで観かけるままの袴姿で狂言の説明と演目の解説
「狂言ではチャンチャンバラバラもいたってシンプル
 ドタバタすることはありません」など・・
懐中時計で時間を見ながら話す姿が実に様になっている。

1幕目は「二人袴」
結婚した新郎が嫁の家に挨拶に来たが
心細くて父親について来てもらった。
頼まれるままに外で待っていたが、
中へどうぞと言われて困惑
正装の袴姿ではなくて・・
スッタモンダで最後はバレバレになって逃げ帰る。

狂言は概ね「この辺りの者でござる」で始まり
最後は恥をかいて逃げて退場・で終わる。
同じ舞台にいながらも、場面が違って居ていない人になったり
黒い袴姿の黒子さん(?)が着替えを手伝ったり
人目にさらされながらも見えない振りの人達。

中間の「神舞」では1幕目にでていた人達とお囃子方の素囃子
あのお婿さん役や万作さんの父親役が謡いをして一族総動員の気配

2幕目「髭櫓(ひげやぐら)」
夫婦げんかの果てに夫の暴力に腹を立てた妻
悔しがった妻は近所の女房どもを引き連れて
武器で夫を攻撃
丁々発止の末に夫の髭を巨大な毛抜きで抜き取り・勝利
実に漫画チックな結末

「二人袴」は以前に見たことがあったが「髭櫓」は初めて
独立した能楽堂ではなく「松」もなく「柱」もない舞台で
物足りなかったのは最初だけ。
終わって大満足な狂言の会だった。

写真は始まる前6時半の2階からの景色

万作の会
コメント
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