日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

「砂漠の女ディリー」

2011-07-21 | 読書
今日は涼しいと言うより「寒い」
二の腕がヒンヤリ
夜はぐっすり眠れて良いようなものの
なんだか寂しくなるが、明日の午後からはまた夏が帰ってくるようだ。

まだ暑いさなかに読んだ本
ワリス・ディリー著「砂漠の女ディリー」武者圭子訳 草想社刊



10年くらい前に話題になったスーパーモデルのお話

ソマリアの遊牧民ディリー13才
自分を主張する賢い女の子
砂漠を裸足で駆け回り、水汲みや家畜の世話に忙しく働く。
父親がラクダ1頭と交換にディリーを老人の元に嫁にやることに決めた。

夜陰に乗じて砂漠の中に家出をする。
追いかけてくる父親から逃げ、ライオンに目の前まで迫られながら
ヒッチハイクをしながらどうにか親戚の家に逃げ込む。

機転を利かせ、懸命に働き
ソマリア大使としてロンドンに赴任する親戚に付いて脱出
学校にも通えず、英語も話せずひたすらメイドとして働きながら
カメラマンに見初められ、数年後に
モデルとしての職を得る・・・

成功しつつも、パスポートの問題や女子割礼を抱えても
その都度どうにか前進する。

西欧社会の常識を持ち得ず
遊牧民のままの身軽さで世界中を闊歩する。

徹底的なお人好しながら
チャンスは絶対逃さない
意思の人ディリー

身の回りのしがらみに捉えられて、
危険に飛び込むことの出来ない我々
精神の自由さ、容姿の美しさ、「NO!」と言い切れる強さ。
世界中の女性の共感を呼んだ

リアルな1冊
お勧め本です。
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