日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

映画「小川の辺」

2011-07-22 | 自然・風景
昨日、また映画を見てきた。
東映「小川の辺」
藤沢周平作品の映画化で、東山紀之主演

    


友人たちと見る恒例夏の映画鑑賞
先週見た「デンデラ」の予定が、こちらを見たいといわれ変更した。

新宿3丁目先のシネマコンプレックス・バルト9
100人ほどの劇場は満席
階段に座る「立ち見」の人までいる盛況さ

見ればやはり高年齢
前の席の人達は頭の光がずら~~と一列
藤沢作品の人気故か?


今時の賑やかな映画とは一線を画す静かな作品
半バカお上の意向を受けた藩命で脱藩した友を討つ旅に出る主人公
兄弟同然の奉公人を連れて海坂藩(架空)から江戸へ向かう
(山形県あたりから行徳へ)

この旅の景色が秀逸
緑の山道から川下り草の平原を二人して静かに進む
長いお話は一カ所だけで、川の水を飲み、お弁当を食べ、宿で休む

華奢でダンスセンス抜群のあのヒガシが
ドッシリとした存在感のある面構えと出で立ち
心に抱えるものを封じ込め、気付いたことも確かめもせず仕舞い込み
幼なじみの奉公人の探し当てた友を討ちに向かう

丁々発止のやり取りの上「上意討ち」を果たした主人公

「さあ、海坂藩に帰ろう」
淡々と元来た道を歩く。

静かな会話の少ない映画
しかし主人公や取り巻く者たちの想いが読み取れる作品

あの暑かった夏が一休みし
肌寒くまで感じられるここ数日
身にしみる映画でした。

明日からまた暑さがぶり返すことになりそうだが
暑さに辟易したらお勧めです。
先週見た映画「デンデラ」も凉しめますよ!
コメント (4)
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