日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

堂場瞬一著「沈黙の鑑」

2013-12-10 | 読書
4ヶ月振りに1冊の本が読めた。

アレルギー性結膜炎がドンドン悪くなっていた。
かかりつけのお医者さんから貰った抗アレルギー薬が効かず
悪くなる一方、パソコンは見えにくくなるし
本を読むどころではなくて、ほとほと困っていた。

困り果ててアレルギー専門医を捜した。(近くにあった)
前に貰った錠剤を倍にし、ステロイド軟膏をつけると
2日で赤みが消え、暫くすると視力も戻って来た。

恐る恐る手持の本を読んだ。
堂場瞬一著「沈黙の鑑」中公文庫刊



用心をして一気読みをセーブし1週間をかけた。

刑事氷室は働き過ぎて胃潰瘍を患い、閑職であるはずの警察署にいる。
時効になった殺人事件の犯人が共犯者を告白
地元の名士の運送会社の社長が主犯とメディアに流す。

地元警察は時効だし、事件発生当時から犯人と目されていた事だし
意気があがらない事この上なし。

だが、氷室は社長の人柄に触れるうちに、同調し・・・

確とした証言無し、物証無し
ダラダラとページは進むが・・


あれ??
病み上がりの刑事は他のシリーズ警視庁失踪課・高城賢吾もそうだし
ダラダラと進み、最後に一気に解決するのもパターン化している気がするし
なんか、新鮮味がない

目をかばって一気読みしないだけではなさそうだ。

最後に刑事であるまじき結果を出すのもどうだかなあ~~

やはり、最初のシリーズ刑事・鳴沢了に勝る主人公は難しいようだ。
ストイックで一直線

怒濤のごとき新刊本におわれて、
手薄になった気がするのは私だけだろうか?

元通りの読書が出来たのは嬉しいが、
ちょっぴり寂しい、読後感でした。

・・と書きつつ、読み終えたので
一定のレベル以上の本ではあります。
長年の愛読者なので辛口は仕方なし・・
コメント
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