日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

やり切れない怒りと悲しみ

2009-07-11 | その他
9日・驚くことの多い一日の真相

5階に住んでいながらも滅多にエレベーターは使わない。
9日暑さの中を歩き回って疲労困ぱい
久々にエレベーターを利用した。
壁に張り紙「7日未明の近隣火災でこの建物も一部被害があった・・・」
まるで初耳
長い棟の先まで行くと、善福寺川の対岸の家が焼け焦げた柱だけになっている。
それも2軒も、
さらに1軒は、外壁と屋根は残っているものの、屋内は黒々・・

夕刊を見ると、世田谷・杉並・中野と続く連続放火事件だった。
世田谷ではお年寄りが亡くなり
近所はお年寄り夫婦が怪我をした。
7日朝5時前には消防車が35台で消火に当たったとか。

私の部屋からは死角になって見えないが
直線距離にして50m程度
全く気づくこともなく2日以上もたっている。

以前2階の部屋が火事になって、
消防車や住民避難やら大騒ぎの最中も全く気づかなかった。
このときは締め切ってテレビを見ていた。
こんなノー天気な私はいつか焼け死ぬかも知れない
かなり・ショックだった。

廊下から撮った写真をこのブログに載せるつもりだったが
連続放火事件と知って、アップを躊躇した。

その後管理人さんに聞くと
「知らない人は結構居ますよ」で少し安心した。

昨日の夕方行って見た。
間近かに見る火災現場は「悲惨」の一言
柱は真っ黒の炭になって林立
下には元の姿をとどめない黒々とした物が1mも積もっている。

呆気にとられて見ていると
作業着を着た人が寄ってきた
「ひどいですね」
「両親が住んでいました」
「2人とも入院です」
「財産を全部無くしました」
「ゆるせない!!」
低く話す言葉に応えられない。

善福寺川の拡幅工事で一時は行き止まりの袋小路になっていた。
少し前から仮橋が通れるようになったが
通るのは近所の人だけで、そう多くはない。
「犯人は土地勘のある者です」

駅から近いし、日当たりがよく、静かな場所。
川の拡幅工事が終われば洪水の危険もなくなり
ご夫婦二人の生活には持って来いの場所。
なに不自由なく過ごせる暮らしを根底から崩す犯人に
やりきれない怒りを感じる。
それに加えてご夫婦と息子さんの怒りと悲しみの直球を受けて
とぼとぼと帰ってきた。

日頃のうっぷん晴らしなのか
火が上がる様が楽しいのか
苦しむ人がいる事を想像できないのか
犯人の心情が分からない。

早朝の犯行・近くの人でさえ知らないような道
犯人像はかなり絞れた筈だが
一日・一瞬でも早い犯人の検挙をしてもらいたい。

ご夫婦の早い回復をお祈りします。

火災現場の写真は載せる気が無くなりました。
9日の思わせぶりな文章もお許し下さい。

asahi.com
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「座・高円寺」は「街の広場」

2009-07-10 | 仕事・建物
今日と同じように蒸し暑い昨日、
打合せの前に「座・高円寺」(設計:伊東豊雄)を見てきた。
先月オープンしたばかりの劇場
雑誌や杉並区のお知らせに掲載されていた写真を見て
―あの場所に何でこんなに真っ黒な建物なんだろう?
町の雰囲気が暗くならないのだろうか?―不思議に思っていた。



中央線の高架をくぐり、環七を高円寺駅に曲がった2軒目
写真のように黒くはない、むしろ赤茶色。
(なぜが写真にすると黒くなる)
出来立てホヤホヤにして早くも景色に溶け込み違和感なし
劇場と言うより「芝居小屋」
公演のない日なのだろう、ひっそりとしている。



恐る恐るロビーに入ると
写真で見慣れた風景(?)
外観の色を少し明るくしたシックで華やかな色合い。
「高円寺阿波踊りの人は地下へ」の案内
阿波踊りホール・と言うらしく、高円寺阿波踊りの拠点施設
「座・高円寺」は「街の広場」だって。



が、しかし、中を伺えないエントランス
舞台装置の搬入の入口は塗りこめられ
ホール入口はとっても地味
ホームページでは「見学自由」となっているが
ずうずうしくないと(私のこと)一寸引けるかも知れない。
公演に日にはエントランスを賑やかにするのだろうか?

舞台が公演に合わせて伸縮できるようだが
外も、熟慮の末「ご自由に」
使い方を伸縮できる配慮だろうか?
杉並の住人としては「観劇」に行かねば・・

「座・高円寺」
設計:伊東豊雄建築設計事務所」
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訳の分からない建物

2009-07-09 | 仕事・建物
今日は蒸し暑い一日だった。
驚くことの多い一日だった。

午後、高円寺北で仕事を終えて青梅街道まで歩いていた。
若者向けの古着屋やアンティークショップ
こだわりの店構えの多い中通り商店街を通り
パル商店街をキョロキョロし
ルック商店街を歩いていて
「??!!」
なんと表現していいか・
なんて事なのか分からない建物に出くわした。

切り離して波板で覆った妻側に突き出た・・??
立派な看板には「珈琲」七つ森
左先頭の文字
臼と杵がこれ見よがしに置かれ、スダレが下がる。



お隣のお店の階段を上がり(失礼)
後ろを見ても換気フードが出ているだけ
なんなんだろう?



大きい建物の2階を切り取ったか?
普通はこんな切り方はしないはずだし
屋根は低い所にある訳だし・・
謎だらけ・・
今度コーヒーを飲んで話を聞いて見なくては・・

帰り着いたらビックリ仰天が待っていたが
詳しい情報がはいった時に・・
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昨夜の満月とライトダウン

2009-07-08 | ニュース
昨夜の空はドラマチックだった。
うす雲が西から東へ流れ
満月が真ん丸いまま見えたり、虹色の光を出したり・・
刻々と移り変る空はショーのごとく。



今日の朝刊に「七夕ライトダウン」の新宿が載っていた。
東口のさくらややアルタが協力し、いつもより薄暗くなっていたが
この程度で充分な明るさだ。

ベランダから見える方南通りの様子はいつもと変わりなし
マンション群の廊下の明かりが無駄な気がするが
薄暗いと「怖い」や
人感センサーを付けて点滅させると「チカチカして眠れない」と
苦情が出るらしい。
せめてギラギラのコンビニの明かりを落とすこと考えて欲しいものだ。



私もささやかなクールアースデイのライトダウンをして見た。
お風呂でロウソクを灯して入浴した。
阪神の震災後用心のために買っておいた太い非常用ロウソク
丁寧にもマッチと一緒に梱包され、下には銀紙まで付いていた。
説明書きによると33時間も点灯しているとのこと。
20分で少しヘコミガ出来た程度、明るさはほどほど
匂いなし、炎の揺らぎも少なく真っ暗やみでも安心できそうだ。

11時半には七夕の満月はおしまい。
雲との攻防に終止符が打たれた。

(今日の写真は暗くて失礼!
夜空を奇麗に撮れるようになりたいものだが)
asahi.com
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七夕のクール・アースデイ

2009-07-07 | ニュース
今日は久しぶりに青空が出た。
おりしも「七夕」
天の川を渡り年に一度の逢瀬が出来そうだが
これは嘘だった。
子供の頃信じて疑わなかった7月7日
1月遅れの七夕があるなんて悪い冗談のようだ。
が、七夕祭りは8月の方が多い
スッキリ晴れる確率が多いためだろうか?
近ごろは商店街で笹に願い事を書けるように短冊を配っているが
8月7日はどうするのだろうか?



その上、今日は満月
晴れたとしても、月明かりで天の川はおろか
彦星(牽牛星)や織姫(織女星)も見えるか怪しい。
しかし、いいお月さまが見えることを期待したい。

その上、「クール・アースデイ」
CO2削減のために明かりを落とす試み
家庭では夜8時から10時まで照明を消す
・・お月見をしながら10~30分は出来そうだが
2時間も明かりなしでは過ごせそうもない。

暗くても過ごせる方法は??
ロウソクをの明かりで入浴・・せいぜい30分
早寝をする・・非現実的
夜の散歩・・安全な日本ならでのことだが・チト億劫
おしゃべりをする・・間が持ちそうもない

照明を落としてテレビでも見るか・・
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近所で迷子

2009-07-06 | つぶやき
昨日は迷子になりそうだった。
夕方から和田堀公園までウオーキングにでた。

昨年から善福寺川の拡張工事で遠回りを余儀なくされているが
済美公園の辺りは今までにない大規模工事
沿道で一番立派な武蔵野橋の掛け替えと拡幅で一面、掘り返している。
公園内は仮囲いで仕切られているが
遊具が外に置き去りにされている。



そんなこんなを眺めながら進むと
カラーコーンが置かれて「この先は通行止め」の文字を見つつ
人家はあるし、歩行者は良いのでは・・・と行くと
やはり!
出口はかっちり人っ子一人通れないガード
戻って脇道を歩くと
あれれ・・見知らぬ場所になってしまった。
ウンと遠回りをしてようやく川沿いの遊歩道に戻れたが
こんな近くで迷うなんて・・

川の拡幅工事は3月まで続くそうだが
工事がしていない橋がまだ残るが
そのままなのだろうか?

都市型洪水の危険性は無くなるようだが
一直線に和田堀まで行けるのはまだまだだ。
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映画「愛を読むひと」The Reader

2009-07-04 | 趣味・遊び
映画を見てきた。
08年作 アカデミー賞最優秀主演女優賞受賞作品
邦題は「愛を読むひと」ラブロマンス的な題名だが甘いストーリーではない。



生きて行くためにナチに関わった人達の罪
役目をまっとうしたために多くの人を死に追いやった罪
真実を知りながら救えなかった罪
深く知っているために真実を話せなかった罪

秘密を抱えたまま家族を犠牲にした罪
最後の救いを求めたのに答えられなかった罪

俳優達の微妙な表情が映し出され
多くを語らずとも深くしみる人の心
見る人によって感じ方が随分と違いそうだが
強要せず、本を読んだのと同じような受け取り方が出来る映画

映画館でストーリーを追うのに使う頭が
画面を見ながら、文字を追いつつ自分の思いを続けていける快感
ハリウッド映画では感じられない爽快感がある。

主演女優賞のケイト・ウインスレットのみならず
若者のマイケル、「大人になったわね、ぼうや」のマイケル
内面から湧き出るような演技
素晴らしかった。

まだ上映中なので是非ともごらん下さい。

「愛を読むひと」公式サイト
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今野敏ミステリー「スクープ」「宿闘」

2009-07-03 | 読書
読書好きの人が「警察小説は外れがない」と言っていた。
近ごろは警察ミステリーがブームになっている。
刑事達の隠語が連発され、○暴(暴力担当)は一般化され、
○害(被害者)も通じるようになった。
リアルで実際に近い(本当かどうかは知らないが)雰囲気を醸し出している。
警察物は途中からホラー化しないので肩透かしがないので安心して(?)読める。

警察物は堂場瞬一の刑事鳴沢亨から読み始めたが
今野敏は昨年春から夏に7冊読んでいたが
久しぶりに読んで見た。



「スクープ」テレビ報道番組の遊軍記者布施が主人公
細身で何処にでも違和感なく溶け込み、警戒心を抱かせない不思議な人物
夜ごと盛り場をうろつき、寝不足の顔と頭で担当プロデューサーをイラ付かせる。
なのに、事件深くまで潜り込みスクープをモノにする。
事件性がはっきりした所で警視庁捜査1課の黒田刑事に引き継ぐ。
暴力にやられっぱなし、プロデューサーの小言も言われっぱなし
だが、柳に風の風情。
「スクープよりも、事件よりも渦中の人を救いたい」
記者よりも刑事に近い心境なのかも知れない。

今野敏の経歴は上智大学在学中に第4回問題小説賞受章
東芝EMI勤務後専業作家となり
昨年、日本推理作家協会賞、山本周五郎賞受章
さらに空手3段、棒術4段で「今野塾」を主宰
青白い顔をして昼夜逆転の作家生活とは異る人物像

「宿闘」は刑事が主導権を握っているものの
元(?)武闘家の整体師が犯人の武器(身体)を探る
芸能プロダクションの役員2人が殺害され
みすぼらしいなりの犯人が素手で戦い失神させ、数時間後に死に至らせる。
この武術はなにか?
刑事の挑発に乗り、歴史的な対馬に犯人の武術を探しに行く

この2作は今野敏の経歴を生かした作品
芸能界の裏を知り、日本古来の武術をの様を知り、付け刃では描けない。
様を知るだけに描写は丁寧、説明も詳細緻密だが
先行きを知りたい読者は「早く・はやく」飛ばしてしまうが・・

・・だがしかし、
外れがなくて面白過ぎる小説も警戒ランプが点滅
著作が多くてとても読み切れない。

次は「外れ本」の口直しに取っておこう。
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寄らば大樹

2009-07-02 | 自然・風景
うっとうしい梅雨時はカビに要注意
お風呂場の継ぎ目や便器の見えにくい所が黒ずんでいたりする。
塩素系のカビ取り洗剤を使うには
かなりの決心が必要だ。
目にはゴーグル、ゴム手袋を付けて換気扇を回す。



木にはカビどころか苔や草、色んなものが取りつく。
寄らば大樹ならぬ、寄らば老木
一度取りつくとカビ取り洗剤を使う訳には行かず成り行き任せ。

老成した大樹はそんな事気にするそぶりも見せず
そびえ立つが、本心は迷惑なことだろう。
見た目は風情豊かな趣を感じられるが・・

昔の大樹(企業)は懐が深く、寄っても庇護してもらえたが
今や、大樹が何時倒れるか危ぶまれるご時世
スポーツ業界・文化施設、放り出される人達が増えているらしい。
「寄らば大樹」も死後に近いのかも知れない。



しかし、か弱い幹にもキノコ
かなり苦しそう・・
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根強い人気のスターハウス

2009-07-01 | 仕事・建物
共同住宅は画一的な形態の建物になってしまった。
団地族と呼ばれることががステータスだった頃には
色々なタイプの建物が建てられた。
公団からUR都市機構と名前を変えるズ~~と前のこと



その名も希望に満ちた「スターハウス」
杉並の和田を歩いている時に見つけた
こちらは公団ではなく、大企業の「杉並ハウス」
社宅だろうか?

環七からほんの路地1本入った閑静な住宅地
この建物以外は変哲もない羊羹型が並んでいる。
管理が行き届いている感じはするが
窓から突き出る煙突
お風呂の釜の煙突だろうか?
ピカピカ光った筒が3本屋根の上まで延びている。
利便性と安全性は我慢しているのかも知れない。

広い団地にスターハウスが点在している景色も見られなくなりそうだ。
荻窪団地も建替が進み
野方の団地の建替計画を聞いた事がある。



昔の建築資料集成で探して見た
折り紙のやっこさんの様な平面計画
3角形の階段室と廊下が楽しそう
一直線の廊下の配置を避けてコミュニティーを形成しやすく
3方の通風と日照を確保している。

経済性か、土地の有効利用か、羊羹型の共同住宅が一般的になった今
スターハウスは郷愁を誘うのか、根強いファンがいるらしい。

無くなる前にジックリ見学したいものだが・・
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