日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

佐藤正午著「身の上話」

2012-10-12 | 読書
佐藤正午の2~3冊目
「身の上話」光文社文庫 2011年初版発行
光文社の雑誌に連載していたのを単行本化し
文庫になってからは、3冊目



「私の妻の郷里は・・」から延々と夫が妻の事を話す。
書店に勤めていて、同僚に頼まれに宝くじを購入
ついでに自分の分も追加購入。
ついでに(どちらがついでだか)妻子ある不倫相手を追い
飛行機で東京まで付いて行ってしまう。

書店の制服のまま、小さなポーチ一つのまま
不倫相手に執着するでもなく
幼なじみの男の家に転がり込み
幼なじみの彼女と親しくなり

重大事件発生!!
心ここにあらず、自分のしっかりした考えなく
何となく嫌な事は避け
転がるままに坂を転げ落ち
気付くと知らない町にうつむいて座っていた。

もうこれ以上は無理な状況から
何となく助け舟が出来る。

こんなダラダラしたかったるい小説は嫌だなあ~~
と思いつつついつい読み進み
ついついのめり込んでしまった。

作者もこの辺りが狙い目立ったのかもしれず
術中に見事にはなまり込んだ気がする。

丁々発止なし、暴力沙汰なし
うすらボンヤリの中の一筋の道

そんなミステリーです。
面白いですよ。
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ゆれい坂の変遷

2012-10-11 | 仕事・建物
今日は毎年参加しているopen! architectureの建築公開に行ってきた。

あいにく写真撮影OKながらネット公開は不可なので
スタッフブログをご覧下さい。
1時間半を解説付で見学し、資料のお土産を頂いて大満足
次は旧日仏学園内の映画館とレストランに是非とも行きたい。


飯田橋駅から見学先に向う途中に見かけた坂

  

外堀通りの西側の道は全て坂道
緩やかに曲がりながら魅力的な横丁が連なる

レンガ色の先のつたの絡まる延々と続く擁壁
終った角には立派な門、○○さんのお宅のようだ。

坂を元来た道に下ると

   

ルビ付きでないと絶対に読めない文字「ゆれいざか」
他に別称が五つもあり幽霊坂もありだったようだ。
坂の探索にもまた来たい。

外堀通りの向こう側は



タワークレーンが林立
桜の木の向こうの景色にタワーがいくつか建つのだろうか?

探索の楽しみと、景色が変わる恐さ
ゆれいざ下からの眺めも相当変わるだろう。
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親代わりの運動会

2012-10-10 | その他
知り合いの小学生に頼まれた。
「運動会に来てちょうだい」
平日の運動会、親は出られなくて毎年寂しい思いをしていたらしい。
近くの学校と思い気楽に「いいよ」と言ったけれど
歩いて20分、バスで15分と判明したが
子供との約束、違うわけにはいかない。



会場について見ると、一昔前の華々しさとは違い
看板一枚だけ

それでも、子供は張り切って紅白の帽子
父兄はピクニックシートに陣取る。

私の頃の軍艦マーチなし
マイクでがなり続ける事もなし
カメラを片手にしゃがんでいると来賓席の主賓氏が
「ここに座りなさい」やさしく指差してくれた。

子供達の走りをカメラに収め
球技を撮り
おまけに全員ダンスにまで加わってしまった。

・・ここで時間切れ
「お弁当を一緒に食べないの?
 タコウインナー1個あげるよ」
甘い誘惑に後ろ髪を引かれつつ、帰ってきました。
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買うのは易く、捨てるのは難し

2012-10-09 | 読書
連休の昨日、思い立って本の整理をする事にした。

目の前の本棚はギュウギュウ詰め、前後2列で奥の本にはさわれないし
下の戸棚にもギッシリだし、
天袋には30年前に引っ越したままの段ボールが手つかずのまま置かれている。

   

以前話題になっていた陸前高田の図書館ゆめプロジェクトに送る事にした。

本をめくる事は厳禁
沈思黙考も厳禁
事務的作業で段ボールに詰める。

それでも、仁木悦子、栗本薫、小松左京などの愛読書には後ろ髪を引かれる。
気に入った作家は続け様に読む習性は随分昔からの事だった。
処分の冊数を数えるのは不可能で諦め
4時間でどうにか8個に納まった。



念のため「ゆめプロジェクト」を再確認すると
「 ISBN(バーコード)のない本は取り扱いできません。」だって
天袋から引っ張りだした段ボールを開け直して確認すると
全部バーコードなし!、、あらら・・



バーコードなしは杉並区のリサイクルにだす事にし
詰め直して5個の段ボールが完成

本棚はスッキリ、ゆとりができた。

   

後は毎日すこしずつ、ひもで縛って処分しよう。
それでも全部の本棚の整理にはまだまだだ。

雑誌類、古くなった建築関連の本はこの後に続けなくては・・
残す本は「もう一度読むかもしれない本」だが果たしていかに??

本は「買うのは易く、捨てるのは難し」

このブログを書きながら、
もう一カ所手つかずの本棚を思いついてしまった。
ホッとする事はマダマダ出来そうもない。
コメント (2)
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映画「最強のふたり」

2012-10-07 | 趣味・遊び
昨日見たフランス映画「最強のふたり」
良かった!

笑えて、涙して、ホンワカする。

スラム街で行き場に困った黒人青年
失業保険の求職行動の為に行った大富豪の介護者面接
サインをもらうだけのつもりが
あまりの型破りな姿と正直さにまさかの採用

アメリカのアクション映画に似合いそうなキャラクターのドリス
悠揚迫らぬ様相の大富豪フィリップ
日常の発作を心から心配するドリスに心を開き始める
(青年は始めからオープンマインドだが)
互いに相手を面白がりながらも、行動と共感を共にする。



高速車椅子で疾走してみたり

  

怪しいサロンで危ない遊びをしたり
心と懐にゆとりのある筈の中年富豪だが
教えられる面白さに芽生え
相手の取替えに失敗しまた再開をする。

この映画は障碍者は同情する対象ではなく
スラムの若者が不遜で悪の輩ではない事を知らしめ
富豪達の体面を保った遊びが退屈きわまりない事を気付かせ
見えも外聞も気にしない若者が楽しさを引き寄せられると知らせてくれる。

若者が優しさを秘め、中年が自由な心を見せる。

実話を元にし、実際の彼ら達のワンカットがでる。
雰囲気は相当異なるものの、幸せそうな雰囲気が漂っていた。

日比谷の映画館は若くはない男女でほぼ満員
アメリカ映画には真似の出来ないしゃれた雰囲気とウイットで
どんな世代にもお勧め出来る作品です。
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スマホフリーク

2012-10-05 | つぶやき
今朝久々にラッシュの電車に乗った。
ぎゅうぎゅう詰めに押し込まれ、意思とは別に中へ進む。
あとから来た小父さまは、太鼓腹で押し込んでくるし
前にいたお嬢さんのバッグが突出し
隣のお嬢さんは安心して寄りかかってくる。
身動きとれない状況・・

だが、バッグのお嬢さん、横のお嬢さん、
よりかかりのお嬢さんは、どこ吹く風で
スマホとにらめっこ

こんな生死を分ける(?)ラッシュでのスマホ
迷惑千万
だって、その分身体の前を開けて後ろに寄りかかる。

コッソリ見ると、メールにゲーム
一瞬を争う場合でもなさそう

まさに「スマホフリーク」

やれやれ・・



私のスマホは、毎日がお暇状況だが、、、
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シマツナソ=モロヘイヤ

2012-10-04 | 生活
モロヘイヤの花が咲いた。



この暑い夏にグングン育って4~5回摘み取って食べた。
一昔前からカルシウム、やビタミンが豊富で栄養満点と言う事で
夏野菜の定番になっている。
ぬるっとした食感で、ドレッシングや酢醤油で食べていた。

花をそのままにしておくと、3㎝くらいの細長い種が出来る。

wikiで調べてみるとビックリ!
モロヘイヤのサヤの中の実は毒!
ステロイド類で「鬱血性心不全を起こし、死亡することもある」と言う。
葉は栄養価が高く、実は毒・・不思議な事です。

その上、もともとは「シマツナソ=縞綱麻」で、
シナノキ科の一年草とか。
モロヘイヤは原産地のエジプト語
シマツナソは言いにくいのでモロヘイヤで良かった。

うっかり種も食べてしまわないように注意しなければ・・
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お酒買い取り

2012-10-03 | その他
先日の新聞の折り込みチラシ

  

お酒買い取り!
頂いて飲みきれない洋酒を買い取る
空き瓶まで高価買い取り!

飲まないのに棚にゴロゴロさせている人には朗報だろうが
買い取った洋酒は誰が飲むのだろうか?
ましてや空き瓶なんて・・

「買い取りのお酒です」と安く販売するのはいいが
高いお金を払って知らずに飲まされる人がでて来ないだろうか?

斬新で心配なチラシです。
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チト、酷な段差

2012-10-02 | 仕事・建物
病院の個室に付いているトイレ

  

狭い場所にカチッと必要な機器が納まっている。
小便器を使うとしぶきが隣のトイレットペーパーに掛かりそう
手摺も恐くてさわりたくないが
個室なので多くの人が使う事はないのでいいのかなあ??

反対側にはシャワースペース

    

立ち位置には手摺がバッチリ
折りたたみ式のシャワーチェアーも完備
回復期の病人が遠くの浴室に行く事もなく清潔さを保てる

が・・

  

この段差、手摺もなし
「段差に注意」のテープはあれど
回復しきれない病人がトイレやシャワーを使うには
チト、酷・・でしょう。
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