4ヶ月振りに1冊の本が読めた。
アレルギー性結膜炎がドンドン悪くなっていた。
かかりつけのお医者さんから貰った抗アレルギー薬が効かず
悪くなる一方、パソコンは見えにくくなるし
本を読むどころではなくて、ほとほと困っていた。
困り果ててアレルギー専門医を捜した。(近くにあった)
前に貰った錠剤を倍にし、ステロイド軟膏をつけると
2日で赤みが消え、暫くすると視力も戻って来た。
恐る恐る手持の本を読んだ。
堂場瞬一著「沈黙の鑑」中公文庫刊
用心をして一気読みをセーブし1週間をかけた。
刑事氷室は働き過ぎて胃潰瘍を患い、閑職であるはずの警察署にいる。
時効になった殺人事件の犯人が共犯者を告白
地元の名士の運送会社の社長が主犯とメディアに流す。
地元警察は時効だし、事件発生当時から犯人と目されていた事だし
意気があがらない事この上なし。
だが、氷室は社長の人柄に触れるうちに、同調し・・・
確とした証言無し、物証無し
ダラダラとページは進むが・・
あれ??
病み上がりの刑事は他のシリーズ警視庁失踪課・高城賢吾もそうだし
ダラダラと進み、最後に一気に解決するのもパターン化している気がするし
なんか、新鮮味がない
目をかばって一気読みしないだけではなさそうだ。
最後に刑事であるまじき結果を出すのもどうだかなあ~~
やはり、最初のシリーズ刑事・鳴沢了に勝る主人公は難しいようだ。
ストイックで一直線
怒濤のごとき新刊本におわれて、
手薄になった気がするのは私だけだろうか?
元通りの読書が出来たのは嬉しいが、
ちょっぴり寂しい、読後感でした。
・・と書きつつ、読み終えたので
一定のレベル以上の本ではあります。
長年の愛読者なので辛口は仕方なし・・