草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

自分たちを守るために中国共産党が持ち出したのが安全の理論だ!

2014年05月01日 | 思想家

 中共は外に対しては帝国主義であり、内に対しては全体主義そのものである。その中共から日本がファシズムだとか言われる筋合いはまったくない。言論の自由も無く、選挙権も国民に与えないような国家が言うことを、まともに取り上げる方が問題なのである。その点では石平氏の指摘は的を射ている。産経新聞に執筆した「実は危機的状況、『内なる脅威』抱える習政権の不安定さ」といったコラムは、どれだけ今の中共がガタガタであるかを、様々な情報にもとづいて分析している。とくに興味深かったのは、外敵よりも内なる脅威に怯えていることだ。年間20万件前後の暴動が起きているといわれており、先月15日に新設された中国中央国家安全委員会なるものは、政治的な基盤が危うくなってきている中国共産党が、懸命になって自分たちの安全を守ろうとしているのだ。船が沈みかけており、そこから逃げ出そうとしている支配階級が、最後の拠り所として新組織を立ち上げたのだ。その会合で講話した習近平国家主席は「政治安全、国土安全、軍事安全、経済安全、文化安全、社会安全、科学安全、生態安全、資源安全」などの11項目を列挙して、それらの安全の必要性を説いた。ほとんどは国内で処理すべき案件であり、変化を恐れる支配階級の自己弁護である。しかし、一応は共産主義を信奉しているはずの国家が、変化を恐れること自体が異常であり、マルクス主義からのとんでもない逸脱なのである。日本のサヨクがそれを批判できないのは、同じ穴の狢だからだろう。

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アメリカが孤立主義に転じれば日本は自立するだけだ!

2014年05月01日 | 国際問題

 アメリカが尖閣諸島を日米安保条約の適用範囲としたとしても、それはあくまでも現段階でのことである。長期的にはアメリカが孤立主義に向かうのは確実である。世界の警察官としての役割を果たせば、多くのアメリカ人の血を流すことになる。そこにどれだけの大義名分があるか、アメリカ自身は疑問を抱き始めている。それは経済政策でも同じである。アメリカが推し進めてきたグローバル化についても、アメリカでは否定的な声が増えてきている。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)と米NBCニュースが共同で実施した世論調査でそれらが明らかになったもので、今後の日本は否応なく自立への道を歩むしかないのである。オバマ大統領は外交上の失敗があったにもかかわらず、支持率は大幅にダウンしたわけではない。アメリカ人の関心は内政であり、自分たちの生活で手一杯なのである。戦後の日本はアメリカへの依存を国是としてきた。「平和憲法」なるものを後生大事に守ってこれたのは、それがあったためだ。アメリカが変わるのであれば、日本も変わらなくてはならない。とくに、日本の場合には目の前に中共という帝国主義国家があり、いつ襲いかかってくるか分からない。一段と防衛力を充実し平和の維持に努めなくてはならないのだ。アメリカはとっくの昔に、日本が核武装することを想定している。それ以外には核の恫喝には対処できないからだ。それを見越した上で、日本との関係のあり方を模索しているのだ。経済的大国である日本は、必然的に自立を選択する以外にないのである。そこまで世界を変化してきていることに、どれだけの日本人が気付いているかは疑問だが。

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