ネットで主流であった保守がこのところ切り崩されている。どこに軸足を置くかで混乱をしているからだろう。世界中を見渡せば、グローバリズムに真っ向から反対しているのは、それぞれの国の保守政党だ。グローバリズムにサヨクが抵抗しなかったわけではないが、そこの旗頭となっていたインテリが、次々と膝を屈したのである。日本の場合に目を向ければ、サヨクが願っていることは、日本的な国柄が破壊することである。そのためには新自由主義者と手をつないでもいいのである。今でも思い出すのは、経済学者の竹中平蔵とCMの佐藤雅彦が一緒になって、経済の本を出したことだ。竹中と佐藤は無知蒙昧な土民大衆に向かって、改革や規制緩和の必要性を説いた。アメリカの経済学にかぶれた竹中は「日本は後れている」を連発したのである。それはどこかで聞いた言葉ではないか。日本共産党系の講座派のマルクス主義者は、まったく同じ主張であった。「日本で民主主義が実現していない」とのイデオロギーを頭から信じていた。竹中はそれと同じことを私たちに言っているのだ。日本人は自立しなくてはならない。それができないのは、日本が真に民主化されていないからだ。サヨクも新自由主義者も、根本においては大差がないのである。孤塁を守るのは保守だけである。保守勢力を結集して、自民党以外の新しい政党をつくる準備が進められている。いくつものハードルを越えなくてならないが、必ず実現させなくてはならない。自民党だけでは心もとない。新自由主義に対抗できるのは、もはや保守しかいないのであり、世界的に見てそうなのである。
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