草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

安倍首相にとって自民党内のA・A研は獅子身中の虫だ!

2014年05月07日 | 政局

 安倍首相を追い落とそうとするのは、サヨクばかりではない。自民党内の外国派(アメリカ)や西洋派(中共、韓国)の連中だって一緒だ。そのなかでも目立った動きをしているのが、外国派である。自民党の「ハト派」を名乗るアジア・アフリカ問題研究会(A・A)の一行が今日、全日空機で北京に到着した。そこには額賀福志郎元財務相、川崎二郎元厚生労働相らも参加し、9日に帰国するまでに、中共側の要人と会見するのだという。自民党内には「タカ派」と評されるアジア問題研究会も存在するが、日本派として安倍首相がまともなことをやろうとすると、決まって足を引っ張るのがA・A研なのである。派閥的に見るならば、大まかに分ければ、岸ー福田派というのは安保・憲法問題では積極的であり、これに対して池田ー前尾ー大平ー宮沢派は消極的であった。その流れを踏襲しているのである。安倍首相が尖閣諸島を守り抜く決意を固めているのに、「ハト派」に属する者たちは、中共との軍事的対決に怯えている。さらに、官僚の多くがそこに属しており、一歩でも踏み出すことには、かなりためらいがあるようだ。安倍首相を全て認めるわけではないが、戦後レジームを問題にした勇気は、敬服に値する。言葉がまずあって、それが実現していくのが政治のプロセスなのである。中共が日本バッシングを強めてきているのは、それに反論もせず、頭を下げに行くような政治家が多いからだ。安倍首相にとってはA・A研は、その点からも獅子身中の虫なのである。

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在野の浪人が心がけるべきは頭山満の「沈断不退」の行いだ!

2014年05月07日 | 思想家

 一切の政治的な権力に背を向け在野で生きる。そのことの大切さを教えてくれるのは玄洋社の頭山満である。葦津珍彦は『大アジア主義と頭山満』において、頭山と杉山茂丸との運命的な出会いについて触れている。頭山と杉山は同じ筑前出身であるのに、それまでは接触がなかった。明治17、8年の頃と思われるが、杉山は古もののシルクハットに和服という珍妙な姿であった。まだ22歳であった杉山は、31歳になっていた頭山に向かって、薩長藩閥憎しということで、過激な発言をするつもでいた。しかし、面食らったのは、頭山が待ち構えていたのは、ぼろ宿であったことだ。隣室には「豹眼虎頭」の志士が控えていて、挨拶を交わすと出て行った。そこから二人だけになって話をしたが、飯を食って深夜にまで及ぶと、頭山は自らの信念を吐露した。「才は沈才たるべし。勇は沈勇たるべし。孝は至孝たるべし。忠は至忠たるべし。何事も気を負うて憤りを発し、出たところ勝負に無念晴らしをするは、其事が仮令忠孝の善事であつても不善事にまさる悪結果となるものである。此故に平生無私の観念に心気を鍛錬し、事に当たつて、沈断不退の行ひをなすを要とす。貴下方のお考へはどうか知りませんが、逸つて事を過(あやま)らぬだけは注意したいと思ひます。古歌に。『かくまでにゆかしと思ふ山桜 をしや盛りを散らす春雨』と言ふことがありますが、僕は知人朋友のために、常に心でこの感じをもつて忘るゝ事ができませぬ」。頭山は杉丸が冷静になるように仕向けたのではなかった。行動に駆り立てる情熱は、その場しのぎではなく、奥深い所から発せらべきことを説いたのだ。在野の浪人とはかくあるべきなのである。

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