いかに安倍首相が日本派の政治家に近いとしても、自民党内の外国派(中共、韓国)に邪魔されているのが実情である。今は亡き中川昭一元財務大臣が『日本を守るために日本人が考えておくべきこと』で、自民党内の外国派福田康夫元首相らの対中共政策を厳しく批判していた。東シナ海での中共の油田開発に対して、対抗策を講じるのではなく、不作為に終始してきた日本外交の例として、福田元首相を槍玉に挙げたのである。そして、中川は「日本はこれまでやるべきこともやらず。譲歩ないし、不作為をしつづけてきた。私はよく日本のサッカーを例に出すが、フェアプレーだがボールをグルグル回しているだけ、という状態だったのである。相手は反則をしながらも、点を入れに来ている。その結果、最後にはロスタイムで負けてしまう」と書いていた。国益がぶつかりあう外交においては、反則をしてまで自国の利益を通そうとするのである。それに怖気づいてはならないのだ。福田元首相の場合には、それだけにとどまらずに、首脳会談において、「戦略的互恵関係」を具体化すると評して、中共の人民解放軍の若手将校を日本に招き、自衛隊の若手幹部と交流させることまで確認したのだった。それは共産党や社民党が行ったのではなく、福田内閣でのことであったのだ。ようやく安倍内閣が誕生したことで、日本はまともになりつつあるが、それでも自民党内の外国派は衰退したわけではない。安倍首相の失敗を今か今かと待ち構えているのだ。安倍首相が日本派としての政治を実現させるには、まずは自民党内の外国派を黙らせなくてはならないのである。
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