新たなる保守の勢いそぐなかれあまたの同志裏切るなかれ
資金なき戦場ならば孤立せん臆せず進む勇気ありしか
日本の歴史今こそ取り戻す好機なれば団結が先
せめてもの寄付によってまかなわれ陣地つくらん民の心は
先頭に立ちたる人を信じたる民の怒りを忘れるなかれ
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2・26事件で北一輝が決起した青年将校に電話をかけ、軍資金があるかどうかを問い質したのは有名なエピソードである。金がなければ何事もできないのである。その反面、口では天下国家を論じながら、湯水のごとく遊興費に費やした明治維新の志士、帝国軍人もいた。芸妓の膝枕でなければ、革命も昭和維新も実現しないと、大ぼらを吹いていたものだった。保守民族派の運動を担っている人たちの、今回のドタバタ劇は戦後世代の甘さを感じてならない。昨年の都知事選に立候補した田母神俊雄氏が寄付金約1億4千万円を集めたといわれるが、そのかなりの部分が使途不明になっていることが明らかになった。韓国クラブで湯水のごとく使ったとかいわれる。保守派のボランティアが必死に応援していただけに、怒りが爆発するのは仕方がない。しかし、泥仕合はみっともない。法的に出るところに出て決着をつけ、そのあとは大同団結をすべきだ。それよりも問題なのは、かけがえのない寄付金を使い切らなかったことだ。選挙期間中でも合法的に使用できたはずだし、終わった後は啓蒙的な活動に用いればよかったのだ。日本の敗戦前まで、いや戦後だって暴力団や総会屋への取り締まりが厳しくなかった時代にあっては、自民党以外の保守派や民族派にも資金が回ってきた。それが難しくなって兵糧が断たれてしまったわけだから、声なき声に頼るしかないのである。時には飲んで騒ぐのもいいだろうが、本来の目的が何であるかを忘れるのは最悪である。
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