アメリカは違う。お互いに言いたいことを口にして、それで国民に判断を任せるわけだから。クリントンとトランプのテレビ討論が行われ、それが日本でも大きく報道されている。お互いが痛いところを攻撃して、一歩も怯まなかった。まずクリントンが確定申告を公表していないトランプを批判すると、即座にトランプが反応して、彼女が削除したメールを公開するように迫った▼それと比べると日本はどうだろう。蓮舫のことを記事にするのを、多くのマスコミがためらっている。何を恐れているのだろう。国民の前に事実を事実として、まずは伝えるべきではないだろうか。自民党もだらしない。これから攻めるのかどうか分からないが、もっと危機感を持って蓮舫を追い詰めるべきだろう。アメリカの大統領候補は二人とも、政治が権力闘争であることを知っている。絶対に情けなどかけないのである▼二代目、三代目が中心の自民党では、修羅場をくぐり抜ける度胸もないのだろう。きれいごとを言っているときではないのである。水に落ちた犬は打たなくてはならない。魯迅ではないが人を噛むような犬であれば、手加減してはならないのだ。蓮舫のような政治家を追い詰めなければ、きっと後悔するはずだ。政治家は甘ちゃんでは務まらないのである。政治とはあくまでもカール・シュミットが述べていたように「敵は誰か」なのだから。
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