トランプは最終的には金である。自由主義諸国のためにアメリカ人が血を流すということは、まったく考えていない。中共や韓国を敵視するのは、イデオロギーではない。金儲けをするのに邪魔だからだ▼中共が世界の工場になってしまえば、アメリカとて太刀打ちできなくなる。情報の分野でも同じことが言える。すでに中共はアメリカの虎の尾を踏んでしまったのである。韓国は在韓アメリカ軍の駐留経費の負担に抵抗しているが、トランプのことだから、見切りをつけて朝鮮半島から撤兵することになるだろう▼アメリカの言いなりになっている日本の場合は、当面はぎくしゃくしないだろうが、どこまでそれが続くかは疑問である。それでもトランプの政策は、日本にとってはプラスに働くのではないか。高い兵器を買わされるのは問題としても、東アジアからアメリカが手を引けば、その空白を埋めるのは、同盟国の日本しかないからである▼アメリカは日本に対しての方針を大転換するのではないか。戦略核は認めなくても、戦術核は容認することになるだろう。核の小型化は急速に進んでおり、日本としても、中共や北朝鮮への抑止力として核武装が日程に上ってくるはずだ。今の日本の科学力をもってすれば、それはたやすいことである。キッシンジャーが予言していたことであり、座して死を待つだけの従来の専守防衛は陳腐になりつつある。日本を防衛するにはそれしか選択肢がないのである。
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