昨日になってようやく、民主、自民、公明の三党が社会保障と税の一体改革関連法案を修正し、今国会で成立させることに合意した。このことをマスコミは大々的に報道しているが、野田佳彦首相がそれで万万歳かというと、そうでもないのである。民主党内の小沢一郎らのグループを説得しなければ、先には進めないからだ。しかも、その修正というのは、これまでの民主党を丸ごと否定することだ。それを受け入れることになれば、それこそ、解散総選挙をするしかないのである。さらに、その法案を成立させるためには、会期の延長が必要になるし、参議院に論戦の舞台が移れば、これまで以上に民主党政権がダッチロール状態になるのは確実だ。自民党にしても、賛成するにあたっての条件を下げたわけではなく、民主党内が分裂含みであるのを、横目でにらんでの対応なのである。そんななかで、小沢一郎にとって致命傷になりかねない手紙を、6月14日発売の週刊文春が取り上げた。小沢の妻和子夫人が支援者にあてて出したもので、内容があまりにもショッキングであったので、永田町に衝撃が走った。離婚するかどうかはどうでもいい話だが、「放射能が恐くて逃げ出した」というのであれば、政治家として失格だ。逃げるのが悪いのではない。そこまで危険であれば、国民を先にすべきなのである。しかし、その手紙が出てくるタイミングが、あまりにもよすぎる。サヨク同士の内ゲバは何でもありなのであり、今一番注目すべきは、民主党がどんな形で分裂するかだろう。
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