トランプが次期大統領に決まったことで、アメリカが内向きになることは明らかである。日本は日米安保条約を堅持しながら、自主防衛力を強化しなくてはならない。かつて新民族派と呼ばれた日本学生同盟の正統派の諸君が訴えていた、安保克服というスローガンが思い出されてならない。東アジアでのバランスオブパワーを崩さないためにも、当面は現状を維持しつつ、長期的にはアメリカ依存から脱却すべきだろう▼自民党の大半は未だにアメリカ一辺倒である。烏合の衆の民進党は問題外であり、注目されるのは共産党である。以前から軍備を否定しておらず、情勢論で誤魔化している。最終的にはどこに向かうか不明である。最近になって人民軍ではなく自衛隊を容認する方向に転換している。優柔不断の自民党と同じように、交戦権を否定した憲法9条2項の改正を避けており、現実を無視する法匪以外の何物でもない▼自民党と共産党はほとんど大差がない。どちらも日本の安全保障政策の根本を変えるつもりはないのである。そうした勢力から主導権を奪い、自衛隊を国軍にしなければ、いつまで経っても日本はアメリカの保護国である。自国の安全を他国に依存してはならない。今こそ安保克服に向かって踏み出すときなのである。核武装した中共や北朝鮮、さらに反日を国是にするかのような韓国に隣接する日本は、アメリカが手を引こうとしているわけだから、自前で自分の国を防衛するしかないのである。
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