近年、雲龍院によくお邪魔する理由の一番は、やはり「写経」である。
また写経のあと、お茶と茶菓子をいただきながら庭園をゆるりと眺めるのも楽しみ。
そして、その庭園を囲む各書院の趣向が心に響く。
さらに、寺院にして洗練された佇まいが感じられる。
寺院特有の静寂さのなかに、ワクワクさせてくれる仕掛けが随所に見られる。
その一つが、写真で紹介している廊下やトイレ、洗面台などの片隅にも美しさを演出している。行くたびに飾りや演出効果が異なるのには驚かされる。
これらの些細な演出が、雲龍院ならではの詫び寂びとして訪れる人たちの心に届いているように思う。
- 障子や廊下にマッチした花造形美
- トイレの片隅を照らす明るい彩りの乙女たち
- 自分の空をながめるガラス造形アート
- 床の間の空間を演出する活け花
- 陽射しに映える枝モノアレンジ
- 書院の隙間に波紋を広げる石庭