極楽浄土の庭にのっぽビル
大阪 四天王寺の日本庭園にある
和松庵から極楽池を臨む風景は
他に類をみない美しさがある。
東には明治36年に開催された
第五回内国勧業博覧会の際、
小奏楽堂として建てられた
西洋建築様式の「八角亭」が見える。
また中央には徳川秀忠によって
再建された湯屋方丈の家屋があり、
庭園全体が「極楽浄土の庭」と称されている。
写真(2)の中央のハルカ彼方に
のっぽビルが霞んで見える。
これを借景とするなら極楽浄土の世界と
厭離穢土(おんりえど/穢れた国土)の
世界が混在しアンバランスに見える。
私の勝手な理屈を言わせてもらうなら、
この庭園は、現世の苦悩や欲を経て
たどり着いた極楽浄土の地に
例えられないだろうか。
そんな景色を想像してしまう。
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