京都の各寺院を参拝した回数は不思議と覚えている。ただ学生時代に訪ねた回数まではさすが遡れない。
寺院への物心がついたころからである。ここ天龍寺は今年11月に参拝し5回目になる。
天龍寺はご存じ世界文化遺産の寺院である。私にとっては達磨さんのお寺という印象がある。
拝観入口にある赤色の法衣を着た達磨さんと、広い書院には黄色の法衣を付けた達磨さんのお軸が掛けてある。
ともに変わらぬ姿で参拝者を見守っている。
そして日本庭園の「曽源池庭園」は日本庭園の最高峰といわれるので美しい。
初代住職で作庭家の夢窓疎石師が造った庭園で、北斜面から池の中にかけて組まれている滝石組は庭園のシンボル。
その中でも、目に留まったのが池の中にある鋭く突き出た石組である。
中央が釈迦如来で、左側の石が文殊菩薩、手前が普賢菩薩で「釈迦三尊石」と称されている。
もうひとつ同寺院を参拝し楽しみにしているものが、書院に掛けられている「莫妄想」のお軸。
妄想すること莫れ、という意味で、私のような妄想癖のある人間には戒めになる言葉で、
お軸を前に少しの間、向き合っている。
ここ天龍寺もたくさんの文化財や歴史情報が詰まっている。
京都嵯峨野に行く機会があれば、ぜひ立ち寄っていただきたい寺院である。
私も来春には “春の嵯峨野” を散策してみようと思っている。
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