平安初期に開山された「醍醐寺」。ご承知のとおり、世界文化遺産である。
伽藍のほぼ中心部にある醍醐寺の正門、西大門(仁王門)の両脇に木造の金剛力士像が安置されている。
開口の阿形像と口を結んだ吽形像2像が忿怒の形相で睨みをきかせていた。
よく見ると、他寺の仁王像に比べてどことなく穏やかな表情がうかがえる。
大きめの頭部に対し体部はやや細身。全身にまだらの模様が見られるは、長年の風雨による補修跡のようである。
しばらく睨み合ってみたが、まばたきもせずに凝視する眼光は、木面が剥がれ変色しているものの鋭かった。
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