令和四年、師走。残すところ一カ月。秋から冬へうつろいでゆく。
いたるところで落ち葉が風にあおられ踊っている。
大きな葉が紅葉していたころ、色づきの異なる桜の葉をほんの少し集めてみた。
持ち帰ってノートに挟み込み押し花(葉)にした。はじめは紅葉色も鮮やかでそれぞれの葉の色も異なっていたが、日が経つにつれ表層は腐植によって土壌の色と同じ褐色に変化している。色によって生命のプロセスを少し垣間見ることができる。次第に黒褐色の土壌と一体化し土になっていく。
墨のグラデーションの中で、葉も同じように変色し削がれてゆく。自然の摂理によってすべてが循環され、次のステージへと移ろうとしている。
リポート&写真/ 渡邉雄二
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