重陽の日の午後、常寂光寺の本堂裏の軒下縁側で坐をくみ一服させていただいた。
久しぶりに阪急嵐山駅から二尊院を経て常寂光寺までオジサンの足ではかなりのロングウォークだった。
久々に歩いたという感覚とともに足の痛みを覚えた。そんな折の縁側の休息は心と体の一服になった。
目の前には小さな池、そして池の中の石の上で雨蛙も一服している。
ときよりキョロキョロする雨蛙の眼が私の視線とあう。池の向こうは苔に覆われている斜面で、
しばしの休息には最高の風景だった。時より射す陽が深緑の苔に光彩を放っていた。
時を忘れ、静寂の中に身をおくかけがえのない時間を愉しませていだいた。
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