密教の教えを美しく図示した曼陀羅。その曼荼羅には胎蔵曼陀羅と金剛界曼陀羅がある。
その一つ「胎蔵曼陀羅」の中心部にあたる「中台八葉院」を仏画曼荼羅アート教室の各教室とも課題として取り組んでいる最中である。
ただ、本来の胎蔵曼陀羅の中台八葉院の形状と、今回の描いているものは少し異なる。ご覧のとおり一枚の紙上に大日如来を中心に8体の像画(坐像)を描くのではなく、それぞれの像画(4菩薩立像)を一枚ずつ別々に描き、そしてそれぞれに般若心経を添えたもの。最終に大日如来を中心にセットで曼荼羅となるように構成。ただし、胎蔵曼陀羅は如来像画を含む8体だが、今回は菩薩像画のみとした。
胎蔵曼陀羅の中心部分「中台八葉院」
先日紹介した泉佐野教室の皆さんは、それぞれの像画を担当し5体を合わせ「紙上懸(かけ)曼陀羅」とし会館のケースに展示されている。現在は、一人一人が5体すべてにチャレンジしている。
泉佐野教室の皆さんが分担して描いた「紙上懸曼陀羅」
そして、先週末の神戸教室では、一人で5体仕上げ持参されていたので披ろうする。他の方たちも一人で4菩薩立像を描かれていた。それは次回にまとめて紹介する。
今回の紹介の曼荼羅は5体に添えられている心経の色や書体が異なる。オリジナリティあふれる不思議な「紙上懸(かけ)曼陀羅」が誕生した。像画の上に心経が浮いて見えてくる。
神戸教室の方の「紙上懸曼陀羅」
中心の大日如来+墨で明朝書体心経
弥勒菩薩+朱で丸ゴシック書体心経
普賢菩薩+黄色でカナ文字心経
観世音菩薩+緑色で篆書体心経
文殊菩薩+紫色で明朝書体心経
リポート&写真/ 渡邉雄二 制作/ 神戸教室・泉佐野教室の皆さん
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