平安神宮の応天門や平安京の正庁である朝堂院の中央の外拝殿(太極殿)、左の白虎楼、右の蒼龍楼などすべて左右対称になっていることは見てのとおりである。このシンメトリーの建築様式は「美」を追求しているといわれている。ヨーロッパの伝統建築でもよく見かけるが、日本でのシンメトリーの社殿は、少し離れ正面に立ち、左右の端を結ぶと二等辺三角形が生じる。この形が「美」の構造を生む要素のひとつになっている。
そして、正殿、応天門や大鳥居などすべて主要部は朱色である。神社等ではよく見かけるが、厄災や外部魔力から守るために施されている色である。この朱色が華やかさ鮮やかさをかもし出す大きな要因になっているのは言うまでもない。
平安神宮は、私が思う、歴史・伝統文化から脈々と継がれている「日本の美」の最高峰であるといっても過言ではないだろう。
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