一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

37   病棟の長き廊下や秋の暮   照子

2010年10月17日 | 

この句の本意は、単なる病院の廊下が長い、と言っているのではない、と思う。

 例えば、手術直後の患者がいたと想定してみよう。
健康な人にはわずかな距離の廊下であっても、歩くとなれば患者にとって大変なことではないか。

 例えば、末期ガンの患者を見舞うと想定してみよう。
患者が、ガン告知を受けているか、いないかで対応も異なってくるのだが、患者にどんな話をしようか、笑顔で見舞いたいのだができるだろうか?と色々思い悩むはずだ。。
場合によっては、しっかりした心構えができるまで、もう少し待とうと、見舞いを止めてしまうかもしれない。

いづれにしても、短いはずの病院の廊下は実に長く感じられ、足取りも重いに違いない。

まして、秋の夕暮ともなれば・・・・

コメント
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