一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

32   ふっくらと何をつつむか花桔梗   徳子

2010年10月12日 | 

萩の花 尾花 葛花 撫子が花 おみなへし また藤袴 朝顔が花  山上億良(万葉集巻八)

億良のこの歌から秋の七草が決まったようだが、朝顔は今の桔梗であったというのが定説。しかし、朝顔や木槿も完全否定されてはいないようだ。

残念ながら、藤袴や桔梗は、自然界ではほとんど見かけることはなくなってしまった。この桔梗も庭などに植えられた園芸品種ではないかと思われる。

さて、桔梗の蕾が膨らみ始め、割れて五弁に開く前の風船の状態。つまり、まさに割れんばかりの桔梗を見て,何を包んでいるのだろう、と思う。何が飛び出してくるのだろう、と思う。

宝石や可愛い小人たち・・・・夢のような作者の空想は膨らみ始める。

コメント (2)
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