一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

27   秋桜のみ持ち来たる忘れん坊

2010年10月07日 | 

昔々の思い出話です。
妻となっても不思議ではない女性から、「・・・」を持って来るよう頼まれました。
しかし、私はすっかり頼まれごとを忘れ、どうでもよい秋桜(コスモス)だけを持って行ったのです。

この句を読んだ私の師匠は、「持ち来たる」ではなく、「持ち帰る」の方が余韻があっていい、と言われました。

秋桜のみ持ち帰る忘れん坊

衝撃的でした。私にとって最高の添削でした。

「てにをは」を直すような添削はほとんど面白くないが、その人の人生観、価値観を変えるような、すごーい添削もあるんですね。

コメント
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