一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

29   椋鳥が来て眼の動く石地蔵   池月

2010年10月09日 | 

ムクドリの名前の由来は,ムクノキ(椋の木)の実を好んで食べることから来ているそうだ
又、「無垢(ムク)」という仏教語との語呂合わせから、ムクドリのことを略して「ムク」と呼ぶこともある。

子育てが終わり秋になると、最近では数千羽の大群となって都市に現れ、騒音や糞害などの映像がニュースで放映されている。しかし、

「あんた達人間の方が、よほど俺たちの生育環境を破壊しているんだぜ、分かっているのかね。迷惑しているのは、俺たちなんだ」と椋鳥が言っている。

さてこの句、椋鳥は土の上や芝生などによく現れ、虫などを啄んでいるが、目の前の椋鳥に、動くはずのない石地蔵の眼が動いているという。

私はどうしても、石地蔵に作者のギョロ眼が重なってしまい、可笑しくて吹き出してしまう。
彼岸におられる池月さん、ごめんなさい。

コメント
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