一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

50     長き夜や男に乳首ある不思議

2010年10月30日 | 

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ある時、鏡を見てふと思った。どうして男に乳首があるのだろうか。


何十年も生きて来て 、初めて気付く疑問。
りんごの落ちるのを見て、万有引力を発見したニュートンの心境に似ている、と私は独断する。


さて、たった二つの極小の精子と卵子が結合し、新しい生命が生まれる。細胞は分裂を繰り返し、成人になると60兆個にもなるという。

 

分裂した60兆の細胞のそれぞれが、爪の場所に行ったら爪になる。心臓に行ったら心臓になる、黒眼に行ったら黒眼になる。乳首に行ったら乳首になる。つまり、小さな細胞が、あらゆる遺伝子を持っているのだ。いわゆる今話題のIPS細胞。

 

女性xxと男性xyが結合して、生命が女性xxになるのと男性xyになる確率は半々。

 

ここでの問題は、胎内で成長する生命の、男性と女性との分岐点は、いつどの辺だろうか、ということ。

はっきり言えるのは「乳首は、分岐点以前に作られているのではないか」と私は思う。

 

夜長の風呂に入りながら、こんなことを考えていたのである。

 

遺伝学の本や研究をしている学者に聞けばすぐ分かるのかもしれないが、分からなくて不思議がっているのも結構楽しいものだ。



 

コメント (2)
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