一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

41   ほどほどに咲くこと知らず金木犀   章子

2010年10月21日 | 

金木犀の花は目立たない小花だが、たとえ小木といえどもその香りは強く、作者の言わんとするのは勿論その香りのこと。


芳香剤としても使われるくらいだから、とても人に好まれている。三島大社には樹齢数百年の金木犀があり、その大木が満開になると、一里四方に香りが及ぶという。


しかし、よい香りとは言っても、度が過ぎれば不快感を抱くかもしれない。体調が悪かったり神経過敏になれば尚更である。


それにしても、どんな草花も人の都合の良いように「ほどほどに」咲くことはないのだ。あるとしても、それは単なる偶然に過ぎない。

コメント
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