火焚鳥(ひたきどり)とは、ジョウビタキのこと。小鳥の中で、一番可愛いのではないかと思う。
人を怖がらないので、「バカッチョ」と呼ばれたり、両脇に白い斑点があるので、「モンツキ」と呼ばれたりする。
大陸から渡ってくる冬鳥である。掌に乗るほどの、あんな小さな小鳥が、日本海を渡って来るなんて、すごーい。
小鳥たちが渡って来る最初の島が日本海にあるそうだ。着いたばかりの小鳥たちは、お腹が空いているものだから、食事に夢中で、人が近づいても全然逃げないとか。
君、今年も本当によく来たねー、それだけで幸せになれるよ。29日から窯焚きで、今は窯詰めの最中さ。君に言葉が話せたら、どんなに楽しいだろう。どんなふうに渡って来たのか、どんな苦労があったのか、聞かせて欲しいよ。嘴(くちばし)をカタカタさせているモンツキさん。なんて、可愛いんだ。
「窯の鳥」を選定するとすれば、君しか有り得ない。何せ「火焚鳥」だからね。