一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

おもゝちやしぐるゝをきゝおはします    青々

2010年11月13日 | 

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この句にはいくつかの特徴がある。

一つは「鑑真和尚という前書き付きの句であること。 

どうしても付けねばならない必然性が必要ではあろうが、俳句に前書きを付けることは許されている。

一つは、ひらがなのみの句であること。視覚からの一種独特の雰囲気を醸すことができる。

面持や時雨るるを聞き在します 

と比べれば一目瞭然であろう。「」が3つあるのも面白い。

 

もう一つは、敬語を用いていること。鑑真が今まさに生きているかのように表現している。

この鑑真和尚像は、唐招提寺の御影堂の国宝乾漆鑑真和上坐像と思われる。

 

作者松瀬青々は、大正・昭和初期に大阪で活躍し、関西の虚子と言われた。

 


 

コメント
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