56回でも書いたが、樋口一葉は、若干24才で、明治29年に肺結核のため亡くなった。11月23日が命日。
日本の暦が、陰暦(太陰太陽暦)から陽暦(グレゴリオ暦)に変わったのは、明治5年。だから一葉の忌日は、陽暦である。
政府は、明治5年12月2日の翌日を、明治6年1月1日とした。つまり、明治5年の12月は、2日間だけだった。
さてこの句、最後の便りかもしれない、と言っているが、貰ったのか、これから出すのかが分からない。
貰ったとすると、相手が病気? 私が書くのなら、私が病気?その他、喧嘩したとか、様々な不測の事態があるのかもしれない。
もしかして、尖閣諸島問題や北朝鮮のヨンピョン島砲撃など、年が詰まって物騒な事件が起こっている。これからも平和が続くということは、まず有り得ない。残念だが、いつか必ず悪夢が訪れることを、覚悟しなければならないということか。
それとも、隕石の衝突による世紀末でも予想しているのか?
いづれにしても、一葉忌の斡旋によって、死と関連する事態が予想される。