一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

73  八十路とは見えぬ気配り冬帽子   章子

2010年11月23日 | 

人は、「お若いですね、とても八十歳には見えません。」などと気軽にお世辞を言う。言われた方も、まず不愉快な顔はしないから、まんざらではないのだろう。

さて、八十路ともなればどんな集まりに参加しても、既に長老として気配りを受ける立場のはずなのだが、なかなかどうして、この句の方は、若い人達に頭の下がるような気配りをしている、というのだ。

明治、大正、昭和一ケタ生まれの気骨のある精神に、戦後生まれなどは到底太刀打ちできない。

 

そういう方だから、きっと身なりもきちんとしているだろうし、お洒落な冬帽子を被っているに決まっている。

 

 

 

コメント (3)
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