一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

301   姫沙羅やピカソツグジに辟易す

2011年07月09日 | 

(ひめしゃらや ピカソツグジに へきえきす)

 

 箱根のポーラ美術館は、オープンして9年経つ比較的新しい美術館である。そこで、パブロ・ピカソとフジタ・ツグジの絵を見たのであるが、この句の「辟易」には、展示の絵画だけではなく、美術館の建築物など全体から受けた印象が含まれている。

 

 超近代的ともいえるガラス張りの建物に、不安や違和感を感じるのは、私だけだろうか?全く落ち着かないのだ。

 

 ピカソの歪んだ顔や、ツグジの病的な顔にしても、過去に一度もいいと思ったことがない。唯一良かったのは、建物を囲んでいる、大木の姫沙羅林だった。ああ、この美術館のために何十本切られたのだろう。

 

ヤマユリ(山百合)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする